春日大社特別参拝の拝観所要時間や料金は?見どころは釣燈籠と回廊

西回廊(東面)

奈良の春日大社には通常参拝と有料の特別参拝があります。

「通常参拝と特別参拝がどう違うのか?」を画像を使用しながら説明します。

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奈良・春日大社の通常参拝とは?

春日大社南門

春日大社南門

まず、春日大社の通常参拝について説明します。

春日大社南門をくぐると、正面に幣殿・舞殿があります。

 

春日大社の幣殿・舞殿

春日大社の幣殿・舞殿

画像の建造物は幣殿・舞殿であって、拝殿ではありません。

 

通常参拝の場合はここから先には行けず、この幣殿・舞殿で二拝二拍手一拝のお参りをします。

 

春日大社の幣殿・舞殿

春日大社の幣殿・舞殿

上の画像では柱の上に数字を振っています。

 

 春日大社の幣殿・舞殿は、東側2間が幣殿で、西側3間が舞殿になっています。

1間とは画像の矢印で示したように2本の柱の間のことを指すことばです。

 

春日大社の幣殿・舞殿は6本の柱があるので5間の建造物といえます。

 

東側2間が幣殿ということなので、画像の1~3の柱の間の部分が幣殿です。

3~6の柱の間の部分が舞殿です。

 

幣殿は天皇陛下のお供え物である御幣物を一旦納める建物です。

舞殿は宮中伝来の御神楽を行うための建物で、雨天時に神楽や舞楽を奉納する場所でもあります。

 

幣殿の天井板は格天井になっていて、舞殿の天井板と区別されているそうです。

 

春日大社の社務所

春日大社の社務所

南門の西側の南回廊には社務所があります。

 

社務所ではお守りやおみくじが販売されているほか、御朱印も頂けます。

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社務所の前には有名な砂ずりの藤もあります。

砂ずりの藤

砂ずりの藤

春日大社万葉植物園の藤を観賞するのは有料ですが、

社務所前の砂ずりの藤は無料で観賞できる場所にあります。

 

  • 幣殿・舞殿
  • 社務所
  • 砂ずりの藤

以上が通常参拝で立ち入れる場所にあります。

 

続いて特別参拝について説明します。

春日大社特別参拝の拝観時間と拝観料は?

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特別参拝受付

特別参拝受付

特別参拝を希望する場合、南門のそばにある受付で初穂料を納めます。

 

特別参拝受付時間:午前8時30分~午後4時00分

特別参拝初穂料(拝観料):500円

 

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春日大社特別参拝の参拝順路は?

春日大社中門・御廊

春日大社中門・御廊

特別参拝の受付で初穂料を納めると、まず正面に見える中門・御廊の方へ向かいます。

画像の頭ひとつ突き出ている建物は本殿ではなく中門です。

 

藤

中門の前まで向かう途中、進行方向右側(東側)に藤の樹があります。

ゴールデンウィークの頃は藤の花を見ることができます。

 

逆の左側(西側)には林檎の木があります。

林檎の木

林檎の木

林檎の木の後ろ側は古来より「林檎の庭」と呼ばれています。

 

このリンゴの樹の結実の多さによって、その年の農作物が豊作か凶作か占われました。

厳密に言うと当時はワリンゴの樹だったそうです。

 

もともとあった樹は平安時代末期に高倉天皇が献木したとされていますが、枯れてしまいました。

現在の樹は、1957年(昭和32年)に献木されたものです。

 

大杉

大杉

林檎の庭の端には杉の巨木があります。

 

この杉は1309年の「春日権現記」という絵巻物に描かれているので、少なくとも樹齢700年を超えています。

樹高は23.0m、幹周は7.94mもあります。

 

 

春日大社中門

春日大社中門

中門の前でお参りする前に東側(画像右方向)にある東回廊へ向かいます。

 

東回廊

東回廊(西面)

画になる東回廊は、近くで鑑賞するだけでなく歩くことができます。

 

東回廊

東回廊(西面)

東回廊

東回廊(西面)

朱色に彩られた回廊と吊られた釣燈籠が参拝者を非日常の世界に誘います。

 

連子窓

連子窓

連子窓の色も朱色の回廊と合っていて美しいですね。

 

東回廊と南回廊

東回廊(西面)と南回廊(北面)

回廊の角は、東回廊(画像左)と南回廊(画像右)の境目です。

そのまま右折して進みます。

 

南回廊

南回廊(北面)

画像の右端に見える扉を通って南回廊の反対側(南面)に行きます。

 

南回廊(南面)

南回廊(南面)

回廊の壁と地面が接する部分を見ると、

春日大社の回廊は傾斜のある土地に建てられていることがわかります。

 

通常、傾斜のある土地の上に建造物を建てる場合、次のどちらかの方法で土地が平坦になるように整地します。

  • 低い土地の高さに合わせるために、盛り上がっている土地を削って平面をつくる
  • 盛り上がっている土地の高さに合わせるために、低い土地に盛り土をして平面をつくる

 

春日大社での場合、上記のどちらの方法も選ばず、起伏のある土地の上にそのまま回廊を建設しています。

なぜなのでしょうか?

 

山裾で食事をとる神の使い

山裾の鹿

春日大社の境内は御蓋山の裾にあります。

御蓋山は聖地であるため耕地することができません。

 

なので、斜面を平坦に整地して回廊を建てるのではなく、土地の傾斜に合わせて回廊が建てられています。

 

聖地だけに整地できないのですね。彡( ̄_ ̄;)彡さむっ

 

当然ながら自然が形成した土地の起伏は場所によってばらばらなので、回廊の角度も場所によってばらばらです。

春日大社南門(南面)

春日大社南門(南面)

画像右端の人がいる場所は東回廊の東面です。

 

東回廊東面に回り込んで、

春日大社の回廊が場所によって傾斜が違うことを確認してみましょう。

 

東回廊がある場所は南から北にかけて登り坂になっています。

 

東回廊東面の下の方、中の方、上の方の3ヶ所で撮影した画像を並べました。

東回廊の傾斜

東回廊の連子窓(下の方)

東回廊の傾斜

東回廊の連子窓(中の方)

東回廊の傾斜

東回廊の連子窓(上の方)

下の方はほとんど傾斜がありませんが、上に行くほど急になっていることがわかります。

 

傾斜がある上の方で撮影した画像の連子窓は、きれいな平行四辺形になっています。

 

春日大社の回廊で、急なところは9度も傾いているそうです。

 

山藤

山藤

東回廊の東側の山裾には山藤があります。

 

東回廊をさらに北に進むと、御蓋山浮雲峰遙拝所に着きます。

 

御蓋山の頂上浮雲峰は、春日大社の祭神の一柱である武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が白鹿の背に乗って降りたったとされる聖なる場所です。

 

遙拝所とは遠く離れた場所にある神仏や神社などを拝む所で、

御蓋山浮雲峰遙拝所は禁足地である御蓋山浮雲峰を拝む場所です。

 

御蓋山浮雲峰遙拝所でお参りした後は東回廊の影向門を通って、中門へ向かいます。

 

中門

中門

中門の前に吊られた灯籠の中には、有名な武士が寄進した灯籠があります。

春日大社で特別参拝した時は、黄色の丸で示したあたりに注目してみてください。

 

宇喜多秀家の燈籠

宇喜多秀家寄進の釣灯籠

宇喜多秀家は豊臣方の有力な戦国大名で、五大老のひとりに選ばれた人物です。

 

宇喜多秀家の灯籠

宇喜多秀家寄進の釣灯籠

画像の矢印で示したところに「備前中納言秀家敬白」の文字が見えます。

1598年に武運長久、国家安全を祈り奉納されました。

 

直江兼続寄進の灯籠

直江兼続奉納の釣灯籠

直江兼続は上杉景勝の重臣で、兜の前立に「愛」の一文字を掲げたことで知られています。

 

直江兼続

直江兼続奉納の釣灯籠

画像ではわかりづらいですが、矢印で示したところに「越後国直江山城守息女敬白」の文字が見えます。

ひとつ右の列には慶長五年(1600年)の文字が見えます。

 

この釣灯籠は1600年に直江兼続の娘・於松が奉納したと書かれているわけですが、

当時、於松は10代半ばで、元神主の記録には「直江山城守殿様灯篭」と記載されていることも合わせて考えると、

兼続本人の名前を伏せて奉納されたものと見られています。

 

1600年の関ヶ原の戦いで兼続の主家である上杉家が味方した石田三成の西軍は敗北しています。

主家の安泰を願うものの、徳川方の目を気にして兼続の名前を伏せたとされています。

 

 

藤堂高虎の灯篭

藤堂高虎奉納の釣灯篭

藤堂高虎は築城の名手として名高い戦国武将です。

藤堂家は春日社を氏神としているため、春日社と深い縁があります。

 

藤堂高虎奉納の釣灯籠

藤堂高虎奉納の釣灯籠

画像の矢印で示した行には「藤堂和泉守」の文字が見えます。

この釣灯籠は徳川2代将軍・秀忠の繁栄を祈って1609年に奉納されたものです。

 

 

徳川綱吉の釣灯籠

徳川綱吉寄進の釣灯籠

生類憐みの令で知られる徳川5代将軍・綱吉寄進の釣灯籠です。

 

徳川綱吉の灯篭

徳川綱吉寄進の釣灯籠

画像の矢印で示した行に「源綱吉」の文字が見えます。

1677年に諸願成就を祈願して寄進されました。

 

 

中門の向こう側(北側)には本殿がありますが、中門を通ることはできないので、

中門の前で二礼二拍手一礼のお参りをします。

 

 

春日大社本殿

春日大社本殿

画像は、春日大社宝物殿(国宝殿)の鼉太鼓ホールにあるパネルを撮影したものです。

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春日大社の本殿の朱色には、本朱が100%使用されています。

通常、神社で使用される朱は鉛丹というオレンジっぽい朱色です。

 

本朱は経年劣化すると黒ずむため、扱いが難しく、使用されなくなったそうです。

春日大社本殿のように本朱が100%使用される例は珍しいのです。

 

春日大社本殿で現在も本朱が使用されるのは20年に一度、式年造替が行われるからです。

 

式年造替の時に本朱が新たに塗られるため、

経年劣化しやすい本朱の欠点が目立たちにくく、現在も本殿は本朱100%の状態が保たれています。

 

本朱は水銀朱と膠(にかわ)を一時間以上混ぜてがつくられますが、

混ぜ方によって発色が変わるので作るのも大変なようです。

 

春日大社の主祭神は四柱の神です。

本殿には4つの社があり、それぞれに一柱の神が祀られています。

 

4つの社にはそれぞれ1対の狛犬と獅子が安置されています。

神社で見かける狛犬は石造りであることが多いですが、春日大社の本殿の狛犬は木造です。

 

2016年~2017年の式年造替では、交替することになった先代の鳥居の部材を使用して、4対の狛犬と獅子が造られました。

 

通常、中門を通って本殿の前に立ち入ることはできませんが、

20年に1度の式年造替の時だけ一般の参拝者が本殿の前まで行ける「お砂もち」があります。

 

前回のお砂もちは2016年だったので、次回は2036年でしょう。

まだまだ先です。

 

本殿の西側には風宮神社があります。

風宮神社

風宮神社

風宮神社に祀られるのは、生命を司る神・災いを除く攘災(じょうざい)神です。

 

風宮神社の御垣の中には七種寄木があります。

画像でいうと左上に写っているのが七種寄木です。

 

七種寄木

七種寄木

七種寄木(なないろのやどりぎ)はイスノキ、ヤマザクラ、ツバキ、ナンテン、ニワトコ、フジ、カエデの七種が共生する珍しい木です。

 

寄木であることから子授けの霊木と崇められています。

 

 

後殿

後殿

本殿の後方にある後殿の御門は明治維新以来長く閉ざされたままになっていましたが、

第60次式年造替の時におよそ140年ぶりに開門されることになりました。

 

霊験あらたかな神々がお鎮まりになっています。

 

後殿では、中門からはよく見えない本殿の後ろ側が少し見えます。

 

本殿とほかの社殿の朱色を比較すると色が異なるので、

本朱と鉛丹の違いを確認することができます。

 

藤浪之屋

藤浪之屋

藤波之屋は江戸時代まで神職の詰所でした。

内部に入ることができます。

 

藤浪之屋入口

藤浪之屋の入口

春日大社では毎年、節分と8月14日・15日のみすべての灯籠に火が灯す春日万燈籠が行われます。

 

藤浪之屋の中では火ではないものの灯された灯籠を見ることができます。

 

藤浪之屋の内部

藤浪之屋の内部

暗闇を灯す灯籠の光には、幽玄の美しさを感じます。

 

万燈籠神事の雰囲気を少しだけ感じられます。

 

藤浪之屋の出口は入口と同じ場所です。

 

多賀神社

多賀神社

多賀神社では延命長寿のご利益がある神様が祀られています。

多賀神社のそばにも藤の花があります。

 

宝庫

宝庫

校倉造の宝庫の中には、3月の春日祭の時に本殿をお飾りする御神宝(鏡、太刀、鉾、弓矢など)が納められています。

 

西回廊(東面)

西回廊(東面)

西回廊は歩けませんが、おすすめの撮影ポイントです。

 

林檎の庭

林檎の庭から中門を臨む

林檎の庭を通って、幣殿・舞殿の脇にある特別参拝の出口へ向かいます。

 

春日大社特別参拝の出口

春日大社特別参拝の出口

特別参拝はここまでで、出口から出ると社務所の前に着きます。

 

特別参拝の所要時間は?

特別参拝の所要時間の目安は20分です。

 

  • 東回廊・南回廊を歩ける
  • 御蓋山遥拝所でお参りできる
  • 本殿近くの中門の前でお参りできる
  • 武家が奉納した釣灯籠を拝観できる
  • 藤浪之屋で万灯籠を疑似体験できる
  • 春日大社のいろいろな境内社を参拝できる
  • 春は山藤を観賞できる

などが通常参拝との違いで、特に朱色の回廊を歩けるところが春日大社らしさを感じられておすすめです。

 

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最後まで読んでくださりありがとうございました。

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