豊国神社宝物館

京都の東山にある豊国神社には、豊臣秀吉や秀吉恩顧の大名たちにまつわる文化財が公開されています。

この記事では、豊国神社の宝物館の展示内容や拝観料、見学時間などを紹介します。

豊国神社宝物館の拝観料・受付時間

豊国神社宝物館
豊国神社宝物館

 

まず豊国神社宝物館の拝観料です。

 

豊国神社宝物館の拝観料

  • 大人  300円
  • 大学生・高校生 200円
  • 中学生・小学生 100円

 

団体料金の設定もあります。

ただし、団体割引が適用されるのは30名以上の場合のみです。

 

豊国神社宝物館の団体料金

  • 大人 240円
  • 大学生・高校生 160円
  • 中学生・小学生 80円

※団体割引が適用されるのは30名以上の場合

 

 

次に、豊国神社宝物館の拝観時間ですが、午前9時から午後5時です。

宝物館拝観受付の終了は午後4時30分です。

 

宝物館の入場券は、豊国神社社務所で販売しています。

社務所の人に声をかけて購入しましょう。

 

社務所では御朱印授与する参拝者やお守りを購入する参拝者はいますが、宝物館に行く人はあまりいないです。

私が宝物館を拝観した時も、他に誰も宝物館内にきませんでした。

その分、すいていますので人を気にせずに拝観できます。

豊国神社宝物館の展示内容

豊国神社宝物館では、豊臣秀吉や秀吉恩顧の武家にゆかりある文化財が展示されています。

 

展示品の中で一番の目玉となるのは「豊国祭礼図屏風」でしょう。

「豊国祭礼図屏風」は桃山絵画の傑作で重要文化財に指定されています。

 

豊臣秀吉の7回忌にあたる1604年の旧暦8月に豊国神社では8日間にわたり盛大な大祭礼が臨時で開催されました。

 

そのときの様子を豊臣秀吉の息子・豊臣秀頼が描かかせたのが「豊国祭礼図屏風」です。

屏風を描いたのは、狩野永徳が有名な狩野家の絵師・狩野内膳(ないぜん)です。

 

当時の京都の町並みや、祭りを楽しむ人々の様子が描かれています。

屏風の絵を細かく見ると、ところどころ現在でも著名な寺社の建物が描かれています。

人物もたくさん描かれていますが、その中で注目されている人物がいます。

 

それが「たけのこ男」です。

たけのこ男はたけのこの被り物をした人物です。

 

豊国神社のオリジナル御朱印帳のデザインにもなっているので、ある意味、かなり注目されている人物です。

 

豊国神社宝物館を訪れた際は、たけのこ男を探してみてください。

 

宝物館には、他にも高さ2.7メートルを超える鉄燈籠(てつどうろう)や

豊臣秀吉の日用品などを納めた桐鳳凰紋蒔絵唐櫃(きりほうおうもんまきえきりびつ)などがあります。

 

インパクトがあるのは豊臣秀吉の歯です。

秀吉自身が加藤嘉明に贈ったものだそうです。

歯は小さな宝塔の中に入れられています。

 

近年、豊国神社で注目を集めている名宝といえば、骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)という刀剣でしょう。

斬る真似をしただけで相手の骨を砕いたという言い伝えがあることから骨喰(ほねばみ)という名前がついています。

「藤四郎(とうしろう)」というのは、刀の作者の名前です。

 

骨喰藤四郎は京都国立博物館に寄託されているので、豊国神社に行っても見ることができません。

京都国立博物館は、豊国神社から徒歩ですぐに行ける距離にありますが、京都国立博物館でも骨喰藤四郎が常設展示されているわけではありません。

 

稀に展示されることがあれば、他の博物館の展覧会で出陳されたりすることがありますので、

見てみたい人は刀剣の展覧会情報に注目しておきましょう。