浜松城天守は復元?

 2017年はNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の影響で静岡県浜松市が活気づいています。

浜松の中でも、井伊氏の拠点だった井伊谷(いいのや)と並んで人気がある地域が浜松城の周辺です。

浜松城には遠くからでも目立つ天守があります。

浜松城の天守は江戸時代から現存するものではありません!

かといって再建されたものかというとそうでもないです。

じゃあいったいなんなんだ!という声が聞こえてきそうですが、この記事ではちょっと謎がある浜松城天守に迫ります!

浜松城の天守は復元されたもの?

浜松城天守
浜松城天守

現在の浜松城天守は1958年(昭和33年)に建てられたものです。

この浜松城の天守は、かつての天守の姿を復元したものかというとそうではありません。

そもそも浜松城に天守が存在していたのかすら曖昧です。

浜松城の天守に関する資料が乏しく、天守が存在したかどうかすら曖昧なのです。

あったかもしれないし、なかったのかもしれない。

現在の天守は他の城の天守を参考にしたり、想像するなりして建てられたそうです。

 

でも浜松城の天守の下には石垣が存在します。

これはいつ作られたものでしょうか?

浜松城には天守台の石垣は400年くらい前につくられたものです。

つまりお城が現役だった頃のものが現存しているのです。

 

天守台の石垣が昔からあったなら、天守もあったはずでは?…と思うかもしれませんが天守があったとは言い切れません。

お城の中には天守台があってもその上に天守が建てられることがなかったお城も存在します。

 

なので浜松城に天守台が現存しているからといって、かつて浜松城に天守が存在していたとは言い切れないのです。

浜松城には天守が存在していたという意見もあれば、なかったという意見もあります。

 

天守の分類で言うと復元天守あるいは模擬天守ということです。

  • 浜松城にはかつて天守が存在したが消失したという見方をするなら、現在の天守は復元天守
  • そもそも浜松城には天守が存在しなかったという見方をするなら、現在の天守は模擬天守

関連記事:天守の種類を解説!現存天守、復元天守、復元天守、模擬天守の違いとは?

 

ということで浜松城に天守は、そもそも存在したかも疑わしい。

存在したとしても現在の天守は、資料が乏しくて忠実に再建されたものじゃないということです。

だとしたら浜松城天守の内部はどうなっているのでしょうか?

 

浜松城天守の見どころは?

浜松城天守の内部には、主に武具甲冑などの徳川家康ゆかりの文化財が展示されています。

売店も併設されており、お土産や書籍類を購入することもできます。

個人的には精巧につくられた徳川家康像が一番のみどころなのではないかと思っています。

徳川家康像
徳川家康像

浜松時代の徳川家康です。

近づいてみると、目や髪の毛だけじゃなく肌もリアルで精巧さに驚くはず!

 

最上階では360度を展望できるようになっています。

浜松城の天守展望台からの眺望
浜松城の天守展望台からの眺望

フェンス越しに浜松の市街地を眺めることができます。

 

天守の地下も公開されていて、井戸を見学することができます。

浜松城の天守地下の井戸
浜松城の天守地下の井戸

 

浜松城天守内部の階段は、それほど急ではありませんが、人ふたりがすれ違うには狭い幅です。

反対の階から人が来たら、待つことも必要です。

急がず移動しましょう。

 

浜松城天守の料金と営業時間

浜松城公園は入場料無料ですが、浜松城の天守は入場料が必要です。

 

天守の入場料

  • 大人(高校生以上) 200円
  • 中学生未満    無料

 

団体割引の適用は30人以上と100人以上の2段階であります。

 

天守の団体料金

  • 30名以上  1割引(1人当たり180円)
  • 100名以上 2割引(1人当たり160円)

 

浜松城天守の営業時間は8時30分~16時30分(受付終了時間は16時20分)

浜松城天守には休館日がありまして、12月29日~12月31日です。
年末は営業していないので注意して下さい。

それ以外にも下記のとおり

  • 大雨、暴風警報発令後
  • 雷注意報発令後
  • 地震等により天守閣内外に被害が生じた場合

なども状況に応じて一時的に天守閣の営業を中止する場合があります。

 浜松城天守の見学所要時間は20分くらいです。