琵琶湖の北端近くに浮かぶ竹生島の宝厳寺は広島県宮島の厳島神社(大願寺) 、神奈川県江ノ島の江ノ島神社とともに日本三弁財天と称される弁財天のパワースポットです。
それだけでなく宝厳寺は西国三十三所の第三十番札所で、観音霊場としても知られています。
竹生島の島内には都久夫須麻神社(竹生島神社)もあって、普通は宝厳寺とセットで拝観します。
ここでは拝観料や御朱印の情報の他、竹生島のオススメ見学ルートも紹介します。
竹生島の概要と拝観料
竹生島には何がある?
竹生島は琵琶の北端近くにある周囲2キロメートル、面積0,14平方キロメートルの島です。
東京ドームが3つ、京セラドームなら4つが収まる程度の面積です。
島の周囲は南東部の船着き場以外はほとんどが急な断崖になっています。
島内にあるのは宝厳寺、都久夫須麻神社とそれらの関連施設のほか、数軒の土産物屋のみです。
竹生島に住んでいる人はいなくて、宝厳寺、都久夫須麻神社、土産物屋の人たちは毎日、船で島に通っています。
住んでいる人はいないと言っても、宿泊して夜の島を監視する人はいるそうです。
拝観料はいくら?どこで必要?
竹生島に入島するには拝観料が必要です。
拝観料というよりは島の管理に使用される入島料という方が正しいです。
竹生島 | 入島料 |
中学生以上 | 400円 |
中学生未満 | 300円 |
竹生島について船を降りると、土産物屋が数軒ならんでいますが、そこを通ると急な階段があります。
その階段の前に入島料を支払う場所があります。
支払いを済ませて階段をまっすぐ登ると宝厳寺本堂に着き、途中で右側へ行くと宝厳寺唐門・観音堂、都久夫須麻神社に着きます。
他に竹生島の島内で他に拝観料が必要となるのは宝厳寺三重塔の前にある宝物殿のみです。
宝物殿 | 拝観料 |
中学生以上 | 300円 |
中学生未満 | 250円 |
オススメ見学ルート
見学ルートの概要と拝観所要時間
船を降りて島に上陸 → 宝厳寺本堂を参拝 → 本堂の前で御朱印を頂く → 宝厳寺三重塔の前の宝物殿を拝観 → 宝厳寺唐門・観音堂を参拝 → 舟廊下を渡る → 都久夫須麻神社本殿を参拝 → 龍神拝所で御朱印を頂く → 龍神拝所でかわらけ投げをする → 船着き場の前の土産物屋で軽食をとる → 帰りの船に乗る
上記の見学ルートは過去に私が参拝した時のルートです。
竹生島島内の拝観できるところをすべて拝観するフルセットプランです。
島での滞在時間は75分間でしたが、上記のルートで見学しても10分ぐらい余裕がありました。
竹生島は島の全体に立ち入れるわけではなく、宝厳寺・都久夫須麻神社周辺の島の一部を参拝するだけなので1時間程度あれば時間が足りるのです。
宝厳寺本堂と観音堂、都久夫須麻神社本殿は必ず参拝することをオススメします。
その他はお好みで決めるといいです。
宝物殿を拝観しない人もいれば、かわらけ投げをしない人もいるでしょう。
その場合、島での拝観所要時間は75分より短くて済むはずです。
拝観する所を絞れば、30~40分くらいでも足りるでしょう。
竹生島へのアクセスはフェリーのみでしかできず、港は長浜・近江今津・彦根などにあります。
長浜港 → 竹生島 → 長浜港 のような往復便を利用する乗り方ができるだけでなく、
長浜港 → 竹生島 → 近江今津港 のような琵琶湖を横断する乗り方もできます。
どの港から船に乗り、どの港に帰るかによって島で滞在できる時間が変わりますので、滞在時間を考慮して見学ルートを決めましょう。
工事中の唐門・観音堂の拝観はできる?
宝厳寺の唐門と観音堂は2013年度~2018年度にかけて修復工事が行われています。
唐門は観音堂の入り口の門のことで、2つの建造物は実質的に1つの建造物として機能しています。
唐門・観音堂には工事のためにグレーの覆いで囲われていて外観が確認できません。
工事期間中は唐門・観音堂の外観を見られないことを覚悟しておきましょう。
観音堂の内部の拝観は可能です。
観音堂は舟廊下と呼ばれる渡り廊下で都久夫須麻神社本殿と繋がっています。
工事期間中も舟廊下を通って宝厳寺観音堂と都久夫須麻神社本殿を行き来することができます。
その他のお堂や社殿について、オススメ見学ルートの順番に説明します。
見学ルートの詳細と御朱印情報
宝厳寺本堂
宝厳寺は日本三代弁財天のひとつに数えられる弁財天の聖地です。
その弁財天を祀るのがこの本堂です。
本尊の弁財天像は秘仏(非公開の仏像)で、原則的に60年に1度しか公開されません。
本堂内では御朱印帳やお守りなどが販売されています。
御朱印帳は私が見る限り、宝厳寺オリジナルのものはなく、普通の御朱印帳でした。(普通って言い回しが変ですが…)
宝厳寺は西国三十三所の札所なので、西国三十三所巡礼専用の御朱印帳も販売されていました。
宝厳寺の御朱印は本堂前で頂けます。
御朱印は2種類あって、1つが弁財天、もう1つが西国三十三所の千手観音です。
宝物殿
宝厳寺の三重塔の隣には宝物殿があります。
個人差はありますが、10分程度で拝観を済ませる人が多そうです。
仏像や仏画などの仏教美術のほか、毛抜型太刀と呼ばれる刃の反りがほとんどない古い形式の太刀が展示されています。
唐門・観音堂
唐門をくぐって観音堂の参拝をします。
前の項目で説明したとおり工事中でも観音堂の参拝はできます。
観音堂の本尊は千手観音です。
この千手観音は西国三十三所第三十番札所の本尊でもありますが、秘仏(非公開の仏像)で原則的に60年に1度しか公開されません。
原則的にというのは60年の周期とは別に特別公開される場合があるからです。
お堂の修復工事が終了すると、そのお堂の仏像が公開されることがよくあります。
宝厳寺の観音堂は2018年度まで修復工事予定です。
修復工事完了後に千手観音が公開される可能性があります。
さらに2018年は西国三十三所草創1300年の年です。
徳道という僧が718年に西国三十三所の元になる札所を草創したという伝承に基づいて、
草創1300年にあたる2018年とその前後2年の5年間(2016年~2020年)に西国三十三所の33の札所では特別公開が行われています。
宝厳寺観音堂でも2020年までに千手観音の特別公開が行われるかもしれません。
修復工事完了と西国三十三所草創1300年の特別公開という二重の意味で、2020年までに観音堂の特別公開が行われると思われます。
観音堂でもお守りなどが販売されています。
舟廊下と都久夫須麻神社本殿
宝厳寺観音堂と都久夫須麻神社本殿は舟廊下という渡り廊下で直結しています。
舟廊下を通って都久夫須麻神社本殿へ向かいましょう。
都久夫須麻神社本殿は以前は内部の特別公開行われていましたが、2016年現在は特別公開の予定はないようです。
本殿の前に龍神拝所があります。
龍神拝所
御朱印の授与やお守りの販売は龍神拝所で受け付けています。
御朱印はいつでも頂けるわけではないようなので注意が必要です。
かわらけ投げもこの龍神拝所で行います。
船着き場の前の売店
竹生島島内には船着き場の近くに数軒の売店があります。
お土産を購入するほか、軽食を頂けます。
ここではしっかり昼食をとれるという感じではなく、軽食を頂ける程度に考えておいてください。
竹生島のフェリーの運航は12月上旬~3月上旬にかけて冬季便なり、運航本数が減ります。
宝厳寺の方によると、冬季便の時期は土産物屋が空いていないそうです。
それ以外の時期でも必ず空いているとは限らないことを留意しておいておいてください。
まとめ
- 拝観料は入島時と宝厳寺宝物殿で必要
- 御朱印は宝厳寺本堂前と都久夫須麻神社龍神拝所で頂ける
- 宝厳寺唐門・観音堂は工事中でも内部拝観できるが、外観は見えない
- 宝厳寺本堂、観音堂と都久夫須麻神社本殿以外の拝観はお好みで!
Googleのストリートビューで竹生島の島内を擬似的に散策することができます。
島内の起伏や建造物の配置をイメージできるので、出かける前にそれらのことを知っておきたい人にはオススメです。