西宮神社の福男選びはテレビをはじめとしたメディアで取り上げられるため、西宮神社に参拝したことがなくても聞いたことがある人は少なくないのではないでしょうか。
福男選びはレースではありますが、スポーツではなく、長い歴史を持つ神事のひとつです。
コースルートや景品などを紹介します。
西宮神社の福男選び2018年はいつ?
- 開催日時:2018年1月10日(水)午前6時00分~
福男選びのレースは、西宮神社の十日えびすの3日間のうち、2日目の1月10日(本えびすの日)に行われます。
レース開始は、この日の開門時間にあたる午前6時00分。
西宮神社 十日戎の福男選びの日時
- 1月9日 宵えびす
- 1月10日 本えびす ← 午前6時00分 開門神事福男選び
- 1月11日 残り福
福男選びと呼ばれていますが、女性も参加できます。
これまで福男選びの1~3位を女性が掴んだことはありませんが、最上位に食い込めれば福女になれます。
(ちなみに福娘は、西宮神社で奉仕している巫女さんのことです)
福男選びのコースルートや走行距離は?
福男選びのコースは表大門(赤門)から本殿まで。
距離は約230メートル。
福男選び コースの概要
赤門 → 第一直線 → 天秤カーブ → 福男道 → 審判の楠 → 魔物の角 → 本殿
ルート上には数カ所のカーブがありますし、神社の参道なのでコースは走りやすい道ではありません。
赤門
福男選びのスタート地点。
1月10日午前6時00分の開門と同時にレースが始まります。
第一直線
赤門~天秤カーブまでの直線。
直線ですが、赤門から右斜めに伸びているので、赤門からまっすぐに飛び出すのはNG。
コンクリートの道なので比較的滑りにくいですが、陥没しているところがあるので、窪みに足を取られると転倒するリスクが高まります。
また、この直線の直後には天秤カーブがあり、全速力で道の中央を走ると曲がり切れなくなります。
天秤カーブ
赤門から伸びる直線の先にあるこのカーブで、曲がり切れずに福男候補から脱落する参加者が多数いる場所。
参加者をふるいにかけるカーブであることから「天秤カーブ」と呼ばれています。
ここからの参道は石畳となり、より滑りやすくなります。
福男道
天秤カーブの先に伸びる直線。
福男選びのコースルートで最も長い直線がここ。
「福男道」と呼ばれるのは、天秤カーブのふるいわけを越えた福男になりえる参加者が走る道…福男へと続く道であるため。
全力疾走あるのみですが、直線のあとにあるカーブに備えた走行が求められます。
審判の楠
福男道の直線を終えると、左折するカーブがあり、その先にゴールである本殿(拝殿)が見えます。
カーブ直後の本殿前のコース上に立ちふさがる楠(クスノキ)があります。
福男道を先頭で走り抜けたとしても、この楠の抜け方で福男になれるかどうかが左右されることから「審判の楠」と呼ばれています。
楠の直後には、本殿前の右折の直角カーブがあります。
楠の右側(本殿側)を抜けるように走ると、本殿前のカーブで曲がり切れずに大減速してしまうため、楠の左側を抜けるのがいいんだとか。
魔物の角
本殿前の直角のカーブ。
先頭を走る参加者が本殿前で転倒する様子をテレビで観たことがある人も少なくないのではないでしょうか。
福男を目前にしながら、転倒してその機を逃した参加者が続出していることから「魔物の角」と呼ばれています。
本殿
福男選びのゴール。
レースの直後には福男の認定式が行われます、新たに誕生した福男(一番福から三番福)による鏡割りがあります。
参拝者にはふるまい酒があるので、福男になれなくても、福男を祝いつつ、その福にあやかりましょう。
福男の景品は何?一番福から三番福がもらえる!
福男選びのレースで一位になった人は一番福、二位、三位になった人は同様に二番福、三番福と呼ばれます。
この一番福から三番福までが景品をいただけます。
景品の内容は次の通り。
福男の景品
一番福の景品
- 認定書
- えびす様の木像(大)
- えべっさんの米1俵(60Kg)
- えべっさんの酒菰樽4斗(72リットル)
- エビスビール1年分
- 特製法被
二番福の景品
- 認定書
- えびす様の木像(小)
- えべっさんのお米1俵
- エビスビール半年分
- 特製法被
三番福の景品
- 認定書
- 黄金のえびす様・大黒様
- 八喜鯛(焼き鯛)
- エビスビール3ヶ月分
- 特製法被
福男選びの参加申し込み方法は?くじによる抽選もあり
福男選びの参加者は、本気で福男(一番福)になりたい人、神事に参加することに意義があると感じて参加している人などさまざまです。
スタート地点の赤門は、大勢の参加者が一度に通れるほど広くはないので、一度でも福男選びをテレビなどで観たことがあるなら、最前列に並べた人が有利だと思うのではないでしょうか。
参加者のスタート位置は、くじによる抽選で決められています。
赤門から最も近い区域をAブロック、その後ろをBブロックといい、
- Aブロック108名
- Bブロック約150名
のスタート位置が抽選で決められます。
両ブロックとは別で、さらに赤門から遠い場所にCブロックもあります。
一番福を本気で目指す人にとっては、外れの区域と見なされます。
くじ引きの受付時間は、1月9日の午後10時00分。
受付場所は円満寺駐車場。
先着1500名が1月10日の午前0時00分にくじを引けます。
一番福になるには、走力や走行時の戦略だけでなく、くじ引きでの運も必要なのです。
参加することに意義があると感じて、一番福を目指さずに参加する場合は、くじ引きをせずに1月10日午前6時の開門直前に赤門の前に行っても良いです。
車椅子でも参加することはできますが、過去の福男選びで車椅子につっかえて転倒する参加者が出たため、赤門が開かれて他の参加者が走り出した後、安全確認が十分になされた上で遅れてスタートすることになります。
2018年の一番福は陸上部の高校3年生
2018年の開門神事福男選びの一番福は、尼崎高校3年生の佐藤玄主(くろす)さん。
佐藤さんは陸上部で、100m10秒83の走力があるとのこと。
スタート位置はAブロックの最前列ではなく、2列目。
最前列を選ぶことができたものの、端しか空いていなかったため2列目を選んだそうです。
走力があり、Aブロックの前の方に行けるくじ運もあり、スタート位置を選ぶ戦略も上手くいった結果の一番福なんですね!
おめでとうございます!!
過去には妨害行為やマスコミの報道の姿勢が問題になったことがある福男選び神事ですが、2019年以降も無事に運営され続けるといいですね。