阿修羅像や五重の塔で知られる世界遺産の奈良の興福寺では参拝者が除夜の鐘を突くことができます。

除夜の鐘を突くために並ぶ場所や整理券の配布時間などについて紹介します。

除夜の鐘を突ける場所は2箇所ある!

興福寺では除夜の鐘を突ける場所が2箇所あります。

南円堂と菩提院大御堂です。

除夜の鐘を突けるのは何人?鐘突きは何時から?

興福寺では、南円堂と菩提院大御堂のそれぞれで先着100名(合計200名)が除夜の鐘を突くことができます。

例年、菩提院大御堂よりも南円堂の方が100人の枠が埋まるのが早いようです。

これは一般の参拝者にとって南円堂の方がなじみがある建物だからかもしれません。

興福寺南円堂の内部には不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)が祀られていて、関西の33つの観音霊場を巡礼する西国三十三所の9番札所に指定されていて、札所巡りをする参拝者にとってなじみあるお堂です。

さらに、南円堂の不空羂索観音は運慶の父親で康慶(こうけい)とその弟子たちによる作られた仏像で国宝指定されています。

南円堂そのものも重要文化財にしていされている建造物なので、仏像や建造物に興味のある人たちも南円堂前の鐘を突きたいと思うのかもしれません。

除夜の鐘の開始時間は大晦日23時30分からです。

整理券の配布は何時から?何時から待てばいい?

除夜の鐘を突くための整理券の配布は大晦日の23時から始まります。

絶対に整理券を手に入れられるとは言い切れませんが、22時前から並び始めても間に合うはずです。

もちろんより早く着くのに越したことはありません。

南円堂の方へ先に行って100人の枠が埋まっていても、菩提院大御堂に行けばまだ枠が残っている場合もあるかもしれません。

「南円堂も菩提院大御堂も100人の枠が埋まってしまった。他のお寺でもいいから除夜の鐘を突きたい!」という場合は、般若寺や西大寺へ行けば除夜の鐘をつくチャンスはあります。