滋賀県大津市の石山寺は西国三十三所第十三番札所として知られている全国屈指の観音霊場の1つですが、2016年は秘仏である本尊の如意輪観音が公開されました。

本尊の御開帳は2016年12月4日まで大きな行事が終わるわけですが、石山寺では大晦日に一般の参拝者も突ける除夜の鐘があります。

この記事では石山寺の除夜の鐘の開始時間や鐘をつける人数について触れます。

石山寺の除夜の鐘はどこにある?

除夜の鐘の鐘突きは、石山寺鐘楼で行われます。

石山寺の鐘は心願成就の鐘と呼ばれているようで、福徳・縁結びのご利益があります。

鐘楼内部に入って紐を引いて、鐘楼上部にぶら下がっている梵鐘をつくことになります。

鐘楼がある場所は多宝塔の下の階段を下ったところです。

普段は鐘を突けないですし、鐘楼の入口の扉が閉ざされているので鐘楼内に立ち入ることもできません。

鐘楼の入口から上を見上げると吹き抜けになっていて、梵鐘がふら下がっているのが見えます。

鐘楼も梵鐘も国の重要文化財に指定されています。

鐘楼は鎌倉時代、梵鐘は平安時代に造られたものだそうで、平安時代の重要文化財の鐘を突かせて頂ける機会があるなんて感激です!

除夜の鐘の時間や鐘を突ける人数は?

石山寺の除夜の鐘は2017年元日の午前2時からです。

大晦日の夜から除夜の鐘を突き始めるお寺が多い中、石山寺の除夜の鐘の開始時間は遅めですね。

石山寺は大晦日の夕方に一旦閉門して、次に開門するのが元日の午前0時です。

それから2時間後の午前2時に除夜の鐘が始まります。

除夜の鐘を突ける人数は108人です。

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石山寺の鐘をつけるチャンスは大晦日以外にもある?

一般の参詣者が石山寺の鐘を突けるチャンスは大晦日以外にもあるのでしょうか?

実はありまして、毎年8月15日に行われる世界平和祈願法要の時です。

世界平和祈念法要では、終戦記念日である8月15日に大津市内の300の寺院・教会が戦没者の冥福と世界恒久平和を祈って一斉に鐘をつくというものです。

この時、石山寺の鐘も突かれるのですが、参加するのは地元の子どもたちとその保護者だそうです。

一般の人が鐘を突くチャンスがあるとは言え、8月15日の平和の鐘の鐘突きは大津市民限定ということになりますから、多くの人が石山寺の鐘を突く機会は実質的に除夜の鐘の時のみと言えます。

ただ、2016年は本尊 如意輪観音菩薩の御開帳を記念して、御開帳の期間中の午前9時から午後4時まで参拝者が鐘を突くことができました。

この時、鐘を突くのに300円納めなければなりませんでした。

石山寺の梵鐘は重要文化財に指定されているので、有料にして鐘突きの希望者数を多少なりとも減らすというのは良いことだと思いました。

お寺の方に尋ねたところ

「2016年の御開帳では鐘楼も開放して参拝者が鐘突きできるようにしましたが、過去の本尊御開帳を振り返ると、御開帳の度に鐘楼を開放していたわけではありません。」

ということなので、今後本尊の御開帳の時期に鐘をつけるとは限らないということです。

一般の参拝者が石山寺の鐘を突ける機会は、ほぼ除夜の鐘の時だけと言えそうです。

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