奈良の薬師寺では一般の参拝者も除夜の鐘を突くことができます。
整理券配布や除夜の鐘の開始時間などを紹介します。
薬師寺の除夜の鐘は何時から?
薬師寺の除夜の鐘が始まるのは大晦日の23時30分です。
23時30分になるとお坊さんの読経をしますが、その後に鐘を突きます。
薬師寺の除夜の鐘は5人1組で1回突きます。
除夜の鐘を突くためには、整理券が必要です。
除夜の鐘を突くための整理券の配布時間と配布場所は?
除夜の鐘を突くための整理券は23時頃から配布されます。
配布場所は薬師寺東僧坊です。
東僧坊は大講堂の北側(金堂や東塔とは逆の方)に位置します。
東僧坊で薬師寺のお坊さんが修学旅行生に話をしているのを見かけたことがありますが、東僧坊はそれなりの人数を収容できる建物です。
除夜の鐘の時に突かれる梵鐘は薬師寺鐘楼にありますが、鐘楼は東僧坊のすぐ南側(東塔がある方向)にあるので、配布場所としては最適と言えそうです。
薬師寺の除夜の鐘を突く回数は108回より多いですし、5人1組で突くので他の寺院よりたくさんの参拝者に鐘を突くチャンスがありますが、大晦日に写経をすると優先的に整理券を頂くことができます。
写経をすれば整理券を優先的に手に入る!
薬師寺では大晦日の20時から越年お写経会が行われてます。
越年お写経会は文字通り、写経をして年を越すというもので、境内のお写経道場で行われます。
お写経道場は金堂や東塔がある白鳳伽藍と玄奘三蔵院伽藍の間にあります。
写経にはいくつか種類があります。
納経料
・般若心経 1巻 2000円
・薬師経 1巻 4000円
・唯識三十頌 1巻 5000円
国宝東塔修理特別写経という2巻1組の写経もあります。各10000円(全10組)
・東塔大修理特別写経 第一 入胎 10000円/1組(2巻)
・東塔大修理特別写経 第二 受生 10000円/1組(2巻)
・東塔大修理特別写経 第三 受楽 10000円/1組(2巻)
・東塔大修理特別写経 第四 苦行 10000円/1組(2巻)
・東塔大修理特別写経 第五 成道 10000円/1組(2巻)
・東塔大修理特別写経 第六 転法輪 10000円/1組(2巻)
・東塔大修理特別写経 第七 涅槃 10000円/1組(2巻)
・東塔大修理特別写経 第八 分舎利 10000円/1組(2巻)
・東塔大修理特別写経 第九 西塔 10000円/1組(2巻)
・東塔大修理特別写経 第十 東塔 10000円/1組(2巻)
薬師寺は写経の供養料で、金堂、西塔、中門、回廊の一部、大講堂を再建していますので、大勢の人に集まってもらって写経をするというのは薬師寺らしい取り組みです。
越年写経をすると、除夜の鐘の整理券を優先的に頂けるので、写経をしたことがないけど、薬師寺で除夜の鐘を突いてみたいという人は、この機会に写経をするのもよいかもしれまんね。
除夜の鐘を突いた後には餅を頂くことができます。(数量は限られているので必ず頂けるとは限りませんが)
参拝者は鐘を突いた後に餅を頂いて帰るので、「金持ちになって帰ってもらう」という意味を含んでいるとかいないとか!
薬師寺のお坊さんは修学旅行生を相手に話慣れていますし、境内でライブなどのイベントを行っていることから一般の参拝者の扱いが上手くユーモアに定評がありますが、やっぱり上手いことを言いますね(笑)