2016年11月3日に兵庫県尼崎市にある本興寺の虫干会で公開された数珠丸恒次を見てました。
公開当日の様子やグッズ情報を紹介します。
尼崎・本興寺の数珠丸恒次の特別公開詳細は?
本興寺は兵庫県の尼崎市にある法華宗の寺院です。
天下五剣の一振、数珠丸恒次を所有することで刀剣好きに知られています。
【虫干会宝物公開情報】
11月3日文化の日に一日限りの宝物公開を行います。重文・天下五剣「#数珠丸」は必見です。他にも信長
・秀吉・家康等の戦国武将の文書、狩野派絵師の絵画など見所満載。重文「方丈」も一般公開され内部の豪華な障壁画をご覧頂けます。午前9:00~午後
4:00です。 pic.twitter.com/S8E1zVCpve rel=”nofollow”
— 大本山本興寺【数珠丸公式アカウント】
(@Honkouji_PR) 2016年10月31日 rel=”nofollow”
拝観時間:9時から16時
拝観料 :無料
本興寺では毎年11月3日の文化の日に虫干し会が数珠丸恒次が公開されるのは、この1日限定です。
数珠丸は本興寺の宝物殿で公開されました。
宝物殿は南門を入ってすぐ右側にあります。
高さがある建造物なので、お寺の外側からでも見えます。
宝物殿内部では靴を脱いで拝観します。
靴は靴箱に入れるのではなく、配布される靴袋に入れてそれを持ったまま拝観することになります。
キャリーバックは持ち込めないそうなので、遠方から公共交通機関で参拝するなら尼崎駅のコインロッカーに入れましょう。
次のリンクは阪神尼崎駅の構内図です。
阪神尼崎駅の構内図でコインロッカーの場所をチェック!(PDF)
構内図を見る限りコインロッカーは、図の中央からやや下の3箇所にあります。
本興寺の入口は、大きな山門がある南門です。
宝物殿のそばにある門です。
上の写真が南門で、右側に宝物殿が少し写っています。
三重塔が近くにある北門もありますが、そちらはお墓参り等に来た檀家さん用の入口です。
クリアファイル、御朱印帳、バッジ。これらは虫干会当日も頒布いたし
ます。
また限定として数珠丸の実物大ポスターも作りました。こちらは当日に額装やパネル加工の注文も受け付けます。この機会を是非お見逃しなく! pic.twitter.com/YUzFIj9jv3 rel=”nofollow”
— 大本山本興寺【数珠丸公式アカウント】 (@Honkouji_PR) 2016年10月23日
クリアファイルやバッジなどが虫干し会の時に販売されました。
数珠丸の実物大ポスターは2000円で、1人1枚のみ購入可能です。
本興寺で出しているお守りは赤と青の2種類です。
赤はしんけん数珠丸れんさん、青はとうらぶ数珠丸恒次さん
というわけではありません(^_^;
11月3日の虫干会でお待ちしております! pic.twitter.com/fYk3zp6YZw rel=”nofollow”— 大本山本興寺【数珠丸公式アカウント】 (@Honkouji_PR) 2016年10月26日
数珠丸関連グッズではありませんが、お守りも販売されます。
本興寺の虫干し会で数珠丸恒次が公開された当日の現地レポ
11月3日の9時45分頃に本興寺に到着!
境内は既にたくさんの審神者たちであふれていました。
まずは数珠丸が展示されている宝物殿整理券をもらいます。
写真の左側に水色の上着を着た女性が整理券を配っているので頂きました。
この人は私が本興寺を帰る14時30分もずっとここにいました。
途中で昼食は取ってたのでしょうか?
私が目を離している間に休憩してた可能性はありますし、9時から16時の間ずっといたとしても食べなくてもしにはしませんが。
上の写真の赤い丸は2000円で販売されていた数珠丸の実物大ポスターです。
ポスターの後ろに立っている人と比べると実物の大きさがわかります。
宝物殿の整理券です。
9時50分時点で頂いたのは11時~12時の整理券。
1時間ごとに時間が指定されています。
こちらは13時~14時の整理券です。
時間ごとに色が異なります。
時間さえあれば数珠丸を2回以上見ることもできます。
宝物殿拝観は無料なので、同じ人が何度も行くと混雑度合いが増すので、良いか悪いか意見は分かれそうですけどね。
しかし私は1度しか数珠丸と対面していません。
なぜならあれを待っていたからです。
行列が進むのを待ってたんです。
グッズ販売と御朱印と宝物殿の待ち行列は別でした。
11時代は行列に並んでて、途中で列を抜けるのはもったいない気がしたので、12時までに宝物殿を拝観するのはあきらめました。
上の写真では右の行列がグッズ販売の待ち行列で、その右に移る建物は本堂の側面です。
左の行列が宝物殿で数珠丸に会うための待ち行列です。
はじめに御朱印を頂きたかったので、「授与所」と書かれた札のある行列の最後尾に並びました。
念のため自分の前に並んでいる人にも「この行列は御朱印授与の行列ですよね?」と確認しました。
「そうだと思います。」と答える女性。
お礼を言って「先頭に行くまでどのくらい時間がかかるんだろうか。」と思いながら列が進むのを待ちます。
30分くらい待って本堂前にまで来ました。
そこで「授与所」とは別に「御朱印受付」と書かれた札があることに気づきました。
「授与所」とは御朱印の授与所ではなく、お守りや数珠丸グッズなどの授与所だったのです。
私も私の前の人も勘違いしてました(笑)
御朱印の列は上の写真の奥の方にある列でした。
テントの机をじっくりと観察しておけば、どれが御朱印の列なのか気付けなくはなかったはずです。
しかし現地では「この列は何の列ですか?」と列の外から並んでいる人に聞いているところを何度か見かけましたので、
どれが何の行列なのかわかりにくかったのは私たちだけではないはずです。
2015年の虫干し会の参拝者はおよそ300人でしたが、
数珠丸が刀剣乱舞に実装されてから初の公開となる2016年は、それをはるかに上回る人数がきました。
本興寺さんも公式ツイッターで例年を大幅に上回る人数が来ることを把握して整理券を配布したり、
宝物殿前にパイロンを置いて行列の並びをわかりやすくするなどの対策をされていました。
ですが、どれが何の行列なのはわかりにくかったので、この点が2017年以降の虫干し会で改善されることを望みます。
少し話がそれましたが「ここまで待って列を抜けるのはもったいない」と思ったので、このまま並ぶことにしました。
それからしばらくして授与所の先頭に来ました。
9時50分から並んで列の先頭まできたのは10時40分頃でした。
待ち時間50分。
ポストカードとクリアファイルと缶バッジを購入しました。
ポストカードは100円で11枚セットです。
他の寺院のポストカードは1枚100円とかそれ以上の場合もあるので、破格の値段です。
宝物殿も無料だし、庭園や襖絵を公開してる方丈・客殿も無料なので本興寺さん安すぎです!
上の写真はポストカードの1枚で数珠丸の茎は見えません。
ですが、次に紹介するクリアファイルでは茎が見えます。
クリアファイルの表面は数珠丸の全身写真です。
鋒から茎まで写っています。
宝物殿の数珠丸もこの向きで展示されていました。
2015年までは茎を見せずに展示していたそうですが、2016年は茎が見えるように配慮してくださりました。
クリアファイルの裏面は鋒と茎のアップ写真です。
この裏面の茎をアップしたのが次の写真。
わかりにくいですが「恒次」と刻まれています。
私がはじめにもらった宝物殿拝観整理券の指定時間は11時~12時です。
10時50分時点で宝物殿に行くか、御朱印の列に並ぶか2つの道ができました。
「御朱印の待ち時間も50分くらいかな。それなら12時まで20分間の猶予があるし大丈夫か。」と思って御朱印受付の行列に並ぶことにしました。
御朱印の受付です。
机の上に御朱印帳が積み上げられています。
これらはすべて参拝者の御朱印帳で、御朱印を書く速さが行列の増加に追いつかないので一旦預かって整理券配布して、後で整理券と御朱印帳を交換するという形式をとっています。
上の写真の赤い丸は御朱印帳一冊一冊に挟まれた栞です。
栞には1から99までの番号が書かれています。(多分100以上の数字はないはず)
栞の色は私がみる限り赤、黄、青、緑の4色がありました。
私は御朱印の行列の最後尾に並んだのは10時50分でした。
行列がどう陀行しているのかよくわからないので、さっき並んだグッズ販売の列より長いのか短いのかよくわかりませんでした。
そんな感じで待ってたら12時前になりました。
「ここまで待って列を抜けるのはもったいない」とさっきと同じ(笑)ことを思って、宝物殿の整理券を後でまた頂くことにしました。
そして御朱印受付の列の先頭に来たのが12時30分のこと。
御朱印帳を渡して、私が頂いた整理券は青の95番でした。
お坊さんたちが御朱印を何時間もぶっとおしで書き続けています。
書いても書いても次々にきて御朱印帳が溜まります。
私なら確実に手首を傷めそうです。
それに長時間、書き続けていると集中力が切れて字を間違えたり、字が歪んだりしそうです。
日蓮宗の修行についてぜんぜん知りませんが、お坊さんは精神力が鍛えられているのでしょう。
ケアレスミスしないのは、さすがですね。
この御朱印を書き続けること自体修行といえそうですが、
もっと厳しい修行をしてそうなので「これくらい大したことはない。」と感じているのかもしれません。
この時点で12時30分ですが、宝物殿の整理券の指定時間は13時~14時だったので、まだ30分あります。
13時~14時の整理券は何枚配布されてるのかわかりませんが、少なくとも数百枚はあるはずです。
13時になる前から13時~14時の整理券を持った人たちが行列をつくってどのみち待ち時間ができるはずです。
なので早めに宝物殿に行っても良かったのですが、先に開山堂、本堂、方丈・客殿に行くことにしました。
まず、開山堂を参拝します。
待ち時間はなく、すぐにお堂内に入ることができました。
開山堂もこの後に行く本堂も方丈・客殿もすべて靴を脱いでお堂内に入ります。
靴は置いてある袋に入れて移動します。
京都の臨済宗大本山でよく見かける大きな龍図が天井に描かれています。(龍図は臨済宗だけにしかないものではありませんが。)
龍図の中央真下で手を叩くと龍の鳴き声がするという「相国寺の鳴き龍」が著名ですが、本興寺の場合は龍図の真下に行けません。
それほど人が来ず、急ぐ必要はないので少し時間をかけて見てから本堂へ向かいます。
本堂内部は広く、畳が敷き詰められていて、正面に荘厳な須弥壇がありました。
手を合わせてから方丈・客殿へ行きます。
お堂は渡り廊下で繋がっているので、靴を入れた袋を持って靴を脱いだ状態で移動します。
どれが順路なのかわからず方丈・客殿を逆走してました(汗)
大方丈・客殿の入口にはきちんと「拝観入口」と書かれているんですけど伽藍の配置上、方丈・客殿の入口はわかりにくい場所にあると思います。
大方丈・客殿の出口にも拝観順路→の立て札はありましたが、大方丈・客殿を出てから靴を履く場所までの案内がない点がわかりづらかったです。
私以外にも逆走している人を何人か見かけました。
大方丈・客殿には小堀遠州作と伝わる庭園と狩野派の襖絵がありました。
庭園と襖絵の拝観は、京都の寺院の相場なら安くても300円はします。
本興寺は無料なので驚きの価格です。
ゆっくり縁側に座って庭園を眺めていました。
かなりゆったりしていたので、御朱印帳の列の先頭で御朱印帳を渡してから1時間経っていました。
この時、13時30分。
本日の本命の宝物殿へ向かいます。
行列にならんで30分経った14時に宝物殿に入りました。
宝物殿は2階建の建物で、一階にはほとんど展示品はなく、先に階段で2階に上がって見学しました。
階段の踊り場で、なぜか京都の太秦広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像のレプリカが置かれていたので「宗派違うじゃん!」っと笑ってしまいました。
2階には、書状や調度品が展示されていましたが、やはり目を引くのは刀剣類!
単に自分の関心が刀剣に向いてるだけなんでしょうけど。
奈良の薬師寺の大倶利伽羅の展示と同じで、数珠丸との対面は一瞬でした。
茎には確かに2文字刻まれていました。
その2文字が「恒次」だと確認してると刀身を見る時間がなくなるので、すぐに視線を刀身に移します。
宝物殿内の証明は暗めで、数珠丸が展示されている位置が視線の高さよりかなり低いので、
地鉄は見にくかったですが、力強くも美しい刀身でした。
1階に下りると数珠丸実物大ポスターのパネル版(?)がかけてあったので、そこで数珠丸の勇姿をじっくりと見て宝物殿を後にしました。
最後に、預けていた御朱印帳を受け取りに行きました。
「黄色の5番の人!」などと書き終わり次第、声をあげて知らせる人がいます。
どこかで誰かが話しているのが聞こえましたが、御朱印を渡してから書き終わるまで60分くらいかかるそうです。
「それなら私のはすでに書き終わっているだろう。」と、整理券を渡して御朱印帳を受け取りました。
中央に「南妙法蓮華経」と墨書きされていて、その右に「天下五剣数珠丸恒次」の楕円形の印が押されています。
本興寺ではオリジナル御朱印帳も頒布されていました。
本興寺のアクセス方法と駐車場の情報は別の記事にまとめています。
本興寺のアクセス・駐車場は?JR・阪神尼崎駅からの行き方を紹介
本興寺さん!ありがとうございました。
薬師寺の大倶利伽羅の時も思いましたけど、刀剣のド短期限定公開は美術館・博物館よりお寺の方が楽しいです(笑)
お寺の場合は御朱印授与や刀剣展示会場以外の諸堂の参拝があるからでしょうか。