興福寺国宝館見どころ・拝観所要時間と拝観料の値上げのアイキャッチ画像

興福寺国宝館の拝観料が2018年のリニューアルオープン後に値上げされます。

 

値上げ後の拝観料を含む国宝館の拝観情報を紹介します。

 

そのほか国宝館の見どころ、見学所要時間を記載しています。

奈良・興福寺国宝館の拝観情報

興福寺国宝館
興福寺国宝館

拝観料

2018年1月1日の国宝館リニューアルオープン後の拝観料は、2017年の改修工事前より100円値上げされます。

 

拝観料の引き上げは2010年以来のことで、文化財の管理や防犯対策のために値上げするとのこと。

 

東金堂の拝観料は2018年1月1日以降も変更がありませんが、国宝館と東金堂の共通券は100円値上げされます。

 

 

2018年1月1日以降の拝観料(個人料金)

  • 大学生以上:700円
  • 中高生  :600円
  • 小学生  :300円

※団体料金(30名以上で適用)や身障者の拝観料も50円~100円値上げされるとのこと。

 

東金堂の拝観料(個人料金)

  • 大学生以上:300円
  • 中高生  :200円
  • 小学生  :100円

 

東金堂の拝観料(団体料金)

  • 大学生以上:250円
  • 中高生  :150円
  • 小学生  : 90円

※団体割引は30名以上で適用

 

2018年1月1日以降の共通拝観料(国宝館 + 東金堂)

  • 大学生以上:900円
  • 中高生  :700円
  • 小学生  :350円

 

拝観時間

  • 午前9時00分~午後5時00分(入館は午後4時45分まで)

 

休館日

  • 年中無休(2017年12月31日までは休館)

 

興福寺国宝館の見所は?

国宝館の一番の見所は、阿修羅像でしょう。

 

阿修羅像は8体いる八部衆立像の中の1体です。

 

 

八部衆立像は、同じく国宝館で展示されている十大弟子立像とともに奈良時代に流行した脱活乾漆造(だっかつかんしつづくり)という技法を使用した代表的な仏像です。

 

 

八部衆像の1体である五部浄像は、頭部と胸部以外が欠損(右腕は現存しているが東京国立博物館が所蔵)していますが、脱活乾漆造の内部構造を確認することができます。

 

 

興福寺は奈良時代を代表する仏像のほかに、鎌倉時代を代表する仏像もあります。

 

 

平安時代末期に、興福寺境内は平氏による焼き討ちにあい、多数のお堂や仏像が焼失しました。

 

鎌倉時代になって興福寺の仏像を再興したのが、運慶(うんけい)やその父・康慶(こうけい)なども属する「慶派」と呼ばれる仏師集団でした。

 

 

国宝館には、康慶が手掛けた法相六祖坐像や運慶作の丈六仏の仏頭、運慶の三男・康弁(こうべん)作の龍燈鬼立像など鎌倉時代の仏像も多数拝観できます。

 

 

国宝館では仏像の展示物が目立ちますが、展示されているのは仏像だけではありません。

 

 

銅造華原磬(どうぞうかげんけい)や日本霊異記(にほんりょういき)の現存最古の写本があるなど、国宝以外の展示物もたくさんあります。

 

興福寺国宝館の拝観所要時間の目安は?

国宝館の拝観所要時間の目安は約30分です。

 

仏像やそのほかの文化財が好きな人は、1時間以上かかることもあるでしょう。