奈良の吉野山は、桜の名所として例年の春、大勢の観光客でにぎわいます。
吉野山の2019年の桜の開花・満開時期や夜間のライトアップ情報について紹介します。
奈良・吉野山の千本桜はエリアによって桜の見頃が異なる
吉野山は山全体の桜が同時に開花・満開なるわけではなく標高の低いエリアから順番に開花(満開も)を迎えます。
吉野山では標高が低い順番に下千本(しもせんぼん)、中千本(なかせんぼん)、上千本(かみせんぼん)、奥千本(おくせんぼん)という4つのエリア分けがされています。
吉野山の各エリアの主な観光スポット
下千本:近鉄吉野駅、七曲り
中千本:金峯山寺、吉水神社、如意輪寺、桜本坊、竹林院
上千本:吉野水分神社、花矢倉展望台、高城山展望台
奥千本:金峯神社、西行庵
開花・満開を迎えるのは 下千本→中千本→上千本→奥千本 の順番です。
各エリアは桜の見頃の時期が少しずつ異なるので、下千本~奥千本まで同じタイミングで満開になることはありません。
吉野山の桜の今現在の開花情報は?何分咲き?
▼吉野町のサイトで例年、吉野山の下千本・中千本・上千本・奥千本それぞれの開花状況が発信されています。
今現在の吉野山の桜の開花状況を掲載しているサイトはたくさんあります。
吉野町のサイトにはない、「金峯山寺の開花状況」を確認できるサイトもあります。
(繰り返しになりますが、金峯山寺は中千本エリアにあります)
▼複数のサイトを確認する方が安心かも。
日本気象協会(吉野山の桜開花情報 2019)下千本/金峯山寺/中千本/上千本
ウォーカープラス(吉野山の桜)下千本/金峯山寺/中千本/上千本
ウェザーニュース(吉野山の桜)下千本/中千本/上千本/奥千本←開花・満開予想日も記載
お天気ナビゲーター桜ナビ(奈良県の開花・満開予想) ※金峯山寺の開花状況←開花・満開予想日も記載
いつもナビ(吉野山の開花情報)下千本/金峯山寺/中千本/上千本←去年の開花・満開日も記載
京都新聞(京都・滋賀の桜情報 2019) ※下~上千本の開花情報
eoおでかけ(お花見特集2019 奈良) ※中千本の開花情報
近畿日本電車(花だより 開花・見頃情報) ※下~奥千本の開花情報
JRお出かけネット(桜だより2019 奈良) ※下~上千本、金峯山寺の開花情報
2019年の吉野山の桜の開花・見頃時期はいつ?
吉野町のサイトによると、2019年の開花日、満開日の予想は次の通り。
吉野山2019年の桜の開花予想日
- 下千本:開花予想日 3月31日(日)/満開予想日 4月6日(土)頃
- 中千本:開花予想日 4月2日(火)/満開予想日 4月8日(月)頃
- 上千本:開花予想日 4月4日(木)/満開予想日 4月10日(水)頃
- 奥千本:開花予想日 4月9日(火)/満開予想日 4月15日(月)頃
(2019年3月15日9時更新分)
桜の見頃の期間は各エリアで例年5~6日間くらいです。
個人的には、金峯山寺や吉水神社の周辺にある中千本の桜を「花矢倉展望台」から見下ろすように眺めるのが好きなので、
中千本~上千本の桜が見ごろになる時期に合わせて吉野に行くことをおすすめします。
吉野山の桜の観光エリアは「中千本 と 上千本」を合わせた範囲がその多くを占めています。
下千本が満開のタイミングで出かけると、中千本~奥千本まであまり開花が進んでいない桜が目立ち「少し早かったかな。」という感想を抱きやすく、
奥千本が満開のタイミングで出かけると、下千本~上千本まで葉桜が多く「少し遅かったかな。」という感想を抱くのではないしょうか。
吉野山で夜間にライトアップあり!夜桜を観賞できる
吉野山では桜の開花~見頃終わりの時期までライトアップが行われます。
(ライトアップの期間は桜の開花時期によって変更されることがあります。)
吉野山の桜のライトアップ2019年
- 点灯期間:2019年3月23日(土)~4月21日(日)
- 点灯時間:18時00分~22時00分
吉野山でライトアップが実施される場所は複数あります。
2019年は下記の場所でライトアップが実施されます。
- 下千本:七曲がり付近
- 中千本:五郎平付近
- 上千本:大塔の宮迎徳碑付近
▼これらの場所がライトアップされた状態の画像は、次のFacebookの投稿で確認できます。
▲過去の年の桜のライトアップ(吉野山のFacebookより)
吉野山は文字通り「山」なので山内の照明が少なく、夜間は暗いところが多いです。
山内を走行するバスは夕方までしか運行していないので、徒歩で移動する方で
- 中千本:五郎平付近
- 上千本:大塔の宮迎徳碑付近
のライトアップを見るなら、吉野駅まで暗い道を通って帰ることになるのでご注意ください。
- 下千本:七曲がり付近
の周辺もライトアップ用の照明があるところ以外は暗いですが、吉野駅から比較的近いので、徒歩で移動する方でも夜桜を観賞しやすいです。
吉野山を徒歩で移動する場合の夜桜観賞について
- 下千本:七曲がり付近のライトアップ ← 徒歩でも夜桜を観賞しやすい
- 中千本:五郎平付近のライトアップ ← 吉野駅まで暗い夜道を歩いて帰ることになるのでおすすめしない
- 上千本:大塔の宮迎徳碑付近のライトアップ ← 吉野駅まで暗い夜道を歩いて帰ることになるのでおすすめしない
陽が落ちる前までに、中千本エリアの「勝手神社」がある付近までは戻っておきたいところです。
その付近なら飲食店や土産物屋、宿泊施設がぽつぽつとあり、外は薄暗いもののそんなに怖くないと思います。
(ただし飲食店や土産物屋の大部分は、花見客の多くが帰路につく午後5時頃までには閉店していた記憶があります。)
桜の見頃の吉野山の混み具合は?交通規制あり
近鉄電車の座席は空きがない可能性が高い
吉野山の最寄り駅は近鉄吉野線の吉野駅です。
吉野線の車両内は普段は空いていますが、桜の時期は午前中~夕方まで混み、座席が埋まります。
(特に土日。)
近鉄の特急は指定席なので、席を購入すれば確実に座ることができますが、観桜期はやはり人気なので、直前だと座席がほぼ完売している可能性が高いのでご注意ください。
自由席である急行は、列車の発車直前に乗るのではなく余裕を持って乗車すれば、座れる可能性が高いと思います。
大阪阿部野橋駅から吉野駅へ向かう電車が混むのはもちろん、吉野駅から大阪方面阿部野橋駅方面へ向かう特急も夕方までは、空きがほぼない可能性が高いです。
以前、ライトアップされた夜桜を見た後に、吉野駅から大阪阿部野橋駅方面行きの電車に乗って帰ったことがありますが、その時間帯はかなり空いていたので、夜間なら座れるでしょう。
自動車はパークアンドライドや交通規制が行われる
自動車でアクセスする花見客も多いので、吉野山付近の駐車場に駐車してシャトルバスで送迎してもらえるパークアンドライドが実施される日や、交通規制が行われる期間があります。
駐車場の場所などの詳細は下記のPDFファイルに記載されています。
吉野山2018年のパークアンドライド・交通規制の情報(PDF)
やはり平日より休日が混雑します。
電車も自家用車でアクセスする場合も、時間帯では朝早い方が混み具合がマシなので、なるべく早く到着することをおすすめします。
吉野山の山内は、吉野駅から近い下千本が最も混みます。
下千本 → 中千本 → 上千本 → 奥千本 の順番に人混みが緩和されて行きます。
下千本から奥千本に向かう主要ルートは、ほとんどの場所が舗装されていて、奥千本までバスやタクシーも通ることができますが、歩行者が多く進みづらいところもあります。
下千本から奥千本までは、徒歩で片道2時間程度です。
下千本から奥千本までの桜を見つつ、道中で金峯山寺や吉水神社なども拝観する場合は、最低6時間ぐらいは欲しいところです。