三十三間堂の通し矢は、着物の新成人女子が弓を引く姿が美しく人気がある京都の冬の風物詩。

女子ばかりが目立ちますが、新成人男子や称号者も出場します。

距離や的の大きさなどのルール、見学者スペースの混雑などについて紹介しています。

京都・三十三間堂の2018年の通し矢の日程は?

三十三間堂の通し矢は、大的(おおまと)大会と呼ばれる競技大会で、江戸時代の通し矢とは距離やルールが異なりますが、当記事では大的大会も通し矢と呼びます。

 

三十三間堂の通し矢は、毎年1月15日に最も近い日曜日に開催されます。

2018年の開催日は1月14日(日)

 

新成人による通し矢は1951年(昭和26年)から行われてきました。

以前は1月15日が成人の日だったので、通し矢も1月15日に実施されていました。

成人の日は1月の第2月曜日に変更されたため、通し矢の日程も1月15日に最も近い日曜日に変わりました。

 

↓↓三十三間堂の通し矢の歴史や江戸時代と現在とのルールの違いなどを紹介

通し矢のタイムスケジュールは?女子の順番の前に男子が出場

2018年の通し矢のタイムスケジュールがこれまでと同じとは限りませんが、参考までに2017年の通し矢のタイムスケジュールを掲載します。

 

三十三間堂2017年の通し矢のタイムスケジュール

  • 07:45 開会式
  • 08:00 矢渡し
  • 08:30 新成人男子
  • 10:50 新成人女子
  • 13:50 称号者
  • 15:00 決勝

特に人気なのは振袖・袴の新成人女子ですね!

テレビや新聞などのメディアでも振り袖姿の新成人女子が取り上げられるので、三十三間堂に行ったことがない方でも動画や画像で通し矢のことを見聞きしたことがある方も少なくないでしょう。

純粋に女性の着物姿は美しいですが、たすきがけの後ろ姿も個人的には好きです。

 

女子ばかりが注目されますが、新成人男子も通し矢に参加しています。

肌脱ぎしている男子もいるので、勇ましい姿を見られます!

雪が降る年もあるので寒そうですが。

 

新成人なら誰でも申し込みできるわけではなく、初段以上であることが条件です。

 

さらに通し矢では新成人だけでなく、称号者(錬士・教士・範士)も出場。

称号者の時間帯はより洗練された技術や所作を楽しめます。

 

三十三間堂の通し矢の距離や的の大きさなどのルールは?決勝に進むための条件も

通し矢の的までの距離は60mです。

遠的競技(えんてききょうぎ)のルールに則っています。

予選の新成人の的の大きさは100cm、称号者の的の大きさは79cm。

 

1人が射る矢の数は2本(一手)で、決勝に進むための条件は2本とも的にあてること。

 

予選で射る新成人の人数は例年、男女合わせて約1500~2000人。

称号者の人数は約100人。

 

1人が2射する時間はおよそ2分。

1つの的を同時に3人が行射します(もちろん弓を引くタイミングは完全に同じではありません)。

的は合計4つ設置されるので、12人が横に並んで弓を引きます。

 

 

決勝は1射ずつ矢を放って、外した人が脱落していく射詰競射(いづめきょうしゃ)のルールで進行。

最後まで残った人が優勝です。

的までの距離は60m。

的の大きさは新成人が79cm、称号者が50cm。

 

ちなみに矢は自前のものを使用。

放ってしばらくたった後に複数名分の矢がまとめて返却されるので、その中から自分のものを回収します。

 

通し矢開催当日の三十三間堂は拝観無料!

通常の三十三間堂は拝観が有料ですが、通し矢の当日は堂内も含めて拝観無料。

1000体の千手観音立像が並ぶ姿は圧巻です。

本尊の千手観音坐像は一回りも二回りも大きく、存在感が強いですが、1000体千手観音の前に配置されている二十八部衆と風神雷神像も写実的ですばらしい。

 

本尊の千手観音坐像の背面に立つ1体の千手観音立像もお見逃しなく!

通し矢に関する資料も展示されています。

 

ただし拝観無料なこともあって、堂内の混み具合もすごいです。

 

着物姿の新成人女子の時間が人気で混雑!近い場所からの写真撮影は困難

朝から夕方まで物凄い人出ですが、やはり人気ある新成人女子の時間が特に混雑します。

 

前述した通り新成人の予選では、12人が横並びになって弓を引きます。

最前列が最も見えやすいのはもちろんのことですが、列の直線上にあたる場所(新成人の真横)から撮影すると、一番手前の新成人は見えますが、それ以外の新成人は手前の人に被ってよく見えません。

なので、少し的側に移動して斜めから横並びになった新成人たちを見る位置から撮影するのがおすすめです。

 

でも写真撮影に適している場所なので、場所取り争いも激しく、朝早い時間からカメラマンが場所を確保しています。

見学者の多くは新成人の保護者なので、わが子の順番が終わると入れ替わる場合が多いですが、カメラマンはなかなか移動しません。

 

離れた位置からでも上手く撮影できればいいのですが、それだと見学者の頭ばかり写るので、ある程度前の方にいかなければなりません。

ベストポジションは諦めるとしても、大勢の見学者で混雑しているので、前の方に行くだけでも時間がかかります。

わが子を撮影しようとしたけど、良い場所を確保できずに上手く撮影できなかったという保護者もいそうで気がかりですね。

 

↓↓京都駅から三十三間堂までの交通アクセス

境内には屋台の出店もあり

通し矢の開催当日は三十三間堂の境内に屋台が並びます。

三十三間堂から徒歩で行ける範囲に飲食店やコンビニが複数ありますが、屋台で食事をとることもできます。

 

↓↓三十三間堂の通し矢の歴史を紹介

最後まで読んでいただきありがとうございました。