奈良県五條市の賀名生(あのう)には、20,000本の梅が咲く賀名生梅林があり、奈良県一の規模を誇る梅林です。
丘陵を覆い尽くすように咲く純白や淡い紅色の梅の花からは豊かな香りが漂い、太陽の光を浴びてそよぐ様子は圧倒的な美しさと爽やかで壮観な風景が辺り一面に広がります。
南北朝時代から都を追われた公家たちによって賀名生の梅が歌に詠まれていることからも、古くから梅の名所で人々に愛されてきたことがわかります。
明治10年頃から梅の果実の収穫のために栽培されるようになり、さらに大正12年には東宮殿下のご成婚をお祝いし5,000本が植樹されると、賀名生梅林は広く知られ有名な梅の名所となりました。
賀名生梅林には、口の千本、西の千本、奥の千本などの景勝ポイントがあります。
賀名生という地名は南朝時代に付いた由緒あるもので、周辺には国指定重要文化財の賀名生皇居跡、吉野の暮らし文化を展示している歴史民俗資料館などがあります。
梅酒や梅干しに欠かせない梅の実は、南高や白加賀、林州などの品種があり収穫は6月頃に行います。
そんな賀名生梅林の梅の見ごろや開花情報などを紹介しています。
奈良県五条市【賀名生梅林】梅の例年の見ごろはいつ?
▲2016年のものですが、満開の梅を動画でご覧になれます
▲2017年の動画
賀名生梅林の梅の花の例年の見ごろは、2月下旬~3月下旬頃です。
ピークの目安は3月上旬~3月中旬頃ですが、もちろん、その年の気候などによって変動します。
賀名生梅林2020年現在の梅の開花状況は?
▼賀名生梅林の梅の開花情報を確認できます
京都新聞
賀名生梅林までのアクセス方法
電車での行き方
JR利用の場合:和歌山線「五条駅」下車。
南海電鉄利用の場合:高野線「橋本駅」でJRに乗換え「五条駅」下車。
⇒ バスは、いずれの場合も「五条駅」から奈良交通バスで新宮行き、十津川温泉行き又は城戸行きに乗車 ⇒ 「賀名生和田北口」下車1分。(五条駅から約20分)
近鉄利用の場合
- 京都線・大阪線は「大和八木駅」で下車。
- 南大阪線は「高田市駅」で下車。
- 御所線は「近鉄御所駅」で下車。
⇒ いずれも奈良交通バスで新宮行きに乗車し、「賀名生和田北口」下車1分。(近鉄御所駅から約60分)
車での行き方
南阪奈道路・葛城インターから国道24号線を五條まで南下し、国道168号線を十津川方面へ約12分。賀名生トンネルを出てすぐです。
- 駐車場:100台あり
- 駐車料金:普通車は300円
※梅の開花期間中のみ利用可能