奈良県奈良市にある月ヶ瀬梅林(つきがせばいりん)は、日本で最初に国の指定を受けた名勝地です。
名張川渓谷に沿って、梅が栽培されていることから月ヶ瀬梅渓とも呼ばれています。その本数は約1万本。
梅が咲き始める頃、月ヶ瀬梅林では「梅まつり」が開催され、様々なイベントが行われます。
月ヶ瀬梅林の梅の開花情報や、「梅まつり」の期間などを紹介します。
月ヶ瀬梅林の概要
月ヶ瀬梅林の歴史は古く、約800年前である1205年に神社建立に当たり菅原道真の好んだ梅を植樹したことがはじまりと言われています。
月ヶ瀬梅林に現存する最も古い梅である「桃仙の梅」が樹齢約600年であることから、少なくとも起源は600年前と考えられています。
江戸時代には染料として梅の生産が最盛期を迎え10万本を誇ったものの、合成染料の普及とともに衰退し、さらに1969年の高山ダムの完成で梅林は分散してしまいました。
しかしながら、懸命な保護活動に支えられたおかげで現在は食用として、また観光地として約1万本の梅と月ヶ瀬湖が織りなす絶景を堪能できます。
月ヶ瀬梅林の例年の見頃はいつ?
月ヶ瀬梅林は海抜200m~300mと高地にあることから、梅の開花が奈良市内よりも半月ほど遅れます。
例年の見頃は2月下旬から3月下旬で、3月半ば頃がピークです。
あくまでも目安で、年によって異なります。
温暖化や暖冬の影響で、梅の開花時期が早まる年もあります。
2020年(令和2年)現在の梅の花の開花情報は?
▼月ヶ瀬梅林の梅の開花情報は、下記サイトで確認できます
月ヶ瀬梅まつり2020年の開催期間は?
月ヶ瀬梅林では例年、梅の見頃時期になると梅まつりが開催されます。
期間は例年2月の第三日曜から3月31日まで。
月ヶ瀬梅渓梅まつり2020の期間
開催期間:2020年2月16日(日)~3月31日(火)
開催期間中は、マラソンや写真展、煎茶会、俳句大会、餅まきなどなど様々なイベントがいろいろな会場で行われます。
多くの人で賑わうマラソン大会が行われるのは2月中(2020年は2月16日)のため、梅はまだ満開とまではいきませんが、春の気配を感じつつ駆け抜ける自然豊かなコースは町中を走るのとはまた違う趣があります。
月ヶ瀬梅林までのアクセス方法
電車・バスでの行き方
- JR奈良駅・近鉄奈良線から奈良交通定期バスで約1時間10分
- 近鉄名張駅・桔梗が丘駅から三重交通バスで約30分
- 近鉄上野市駅から三重交通バスで約30分
※観梅シーズンには臨時バスが運行されますが、バスの本数はそれほど多くはないため注意が必要です。
特に臨時バス最終便は14時台や15時台というふうに非常に早いので、時間の計画を立てて行くことをおすすめ致します。
▼月ヶ瀬観梅期間中の臨時バス運行時刻表は、下記リンク先で確認できます
奈良交通臨時バスの時刻表(運行期間:2020年3月7日~22日の土日祝日のみ)
近鉄名張駅前からの臨時バス、伊賀鉄道上野市駅前からの定期バスの時刻表
(運行期間は:名張駅からの臨時バスは2020年3月7日~22日の土日祝日のみ
上野市駅からの定期バスは毎日)
車での行き方
- 大阪・名古屋から東・西名阪道 ⇒ 名阪国道 五月橋IC、治田IC、白樫ICから約7km(大阪からは約90分、名古屋からは約120分)
- 京都からR24号線→R163号線 ⇒ 県道753号線で約68km(約100分)
月ヶ瀬の梅林はエリアが広く、観梅に適したスポットも多数存在します。
ほのかに漂う梅の香りに包まれながら、春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。