清水寺でカップルに人気のスポットといえば、縁結びの地主神社や音羽の滝ですが、暗闇の中を進む胎内めぐりもおすすめです。
清水寺に着いたら清水の舞台より先に胎内めぐり?
胎内めぐりは清水寺の随求堂で体験できます。
清水の舞台と随求堂の胎内めぐりの拝観料は別料金ですが、清水寺に到着したら随求堂の方を先に通ることになります。
清水の舞台も含めた境内を一周してから随求堂の胎内めぐりをすることもできますが、先に胎内めぐりをする方が良いでしょう。
胎内めぐりとは?願いを叶える石を回す
胎内めぐりでは、随求堂の内部の真っ暗で何も見えない場所を進みます。
壁際に大きな数珠の玉が手すりのように連なっているので、数珠に左手を添わせた状態で暗闇を進みます。
しばらく進むと、一点だけかすかに光が灯された場所があります。
そこには石があり、その石を回して一つだけ願い事をすると、願いが叶うとされています。
随求堂に祀られている神仏は、安産・子授けのご利益がありますが、願い事は安産・子授け以外でも良いですよ!
胎内めぐりは怖い?筆者個人の感想はというと…
胎内めぐりでは前述の通り、暗くて何も見えない場所を数珠を手すりのようにして進みます。
方向感覚が狂って、どの方向に進んでいるのかわからなくなります。
周りの人との距離が掴めなくなるため怖いという人もいます。
胎内めぐりで多かれ少なかれ待ち行列ができている場合、胎内めぐりの途中で後の参拝者が先の参拝者に追いついてつっかえることがないように、少し間隔をあけてから随求堂内部に誘導されます。
それでも胎内めぐりの最中に、自分の前後の参拝者の声(キャッキャッと盛り上がる声)が聞こえる場合があります。
清水寺は参拝者が多いので、待ち行列ができている時に、十分な間隔を開ければそれだけ待ち時間が長くなりますから前後の人の声が聞こえるのは仕方がないことだと思います。
声が聞こえても先に行った参拝者との距離感を掴めませんし、暗闇のなか自分がどこにいるのかよくわからないですが、周りに人がいることがわかるので私は怖く感じませんでした。
私の場合、「自分の次に来る参拝者との距離が詰まって、せかされるような気分で胎内めぐりをすることになったら嫌だ」と思い、ちょっと急いで歩いてしまいました(汗)
やはり清水寺は参拝者が多いので、他の寺院の戒壇巡りと比べると怖さを感じませんでした。
戒壇巡りというのは、胎内めぐりと名前は異なりますが、真っ暗な中を手すりをつたって進み、途中にある光が灯された場所で願い事をするのものなので、胎内めぐりとほぼ同じです。
清水寺以外の全国の寺院で戒壇巡りを体験できるところはポツポツとあって、
私も奈良県生駒郡平群町の朝護孫子寺、滋賀県長浜市の木之本地蔵院、香川県善通寺市の善通寺で戒壇巡りをしたことがあります。
長野県長野市の善光寺や広島県廿日市市宮島町の宮島にある大聖院も著名です。
私がはじめて戒壇巡りをしたのは朝護孫子寺でしたが、夕暮れ時で終始周りにまったく人がいないタイミングだったから少し怖かったです。
受付にも誰もいなくて「100円を置いて行ってください」というセルフサービス形式でした。
ちなみにその時、一人で来てました。
初の戒壇巡りをしている最中、何も見えない真っ暗な空間で
「何か得体の知れないものが暗闇に潜んでいて襲われたら終わりだ」
という謎の妄想に恐怖心を抱きながら暗闇を進んだことを今でも覚えています(笑)
繰り返しになりますが、それに比べると、清水寺の胎内めぐりは、周りの人の気配を感じられるためか怖くありませんでした。
何度か戒壇巡りを体験済みで、慣れで恐怖心が和らいだというのもあったと思いますが。
この記事を読んでいる人で、一人で胎内めぐりをしようと考えている人は少ないでしょうから、
実際に行ってみて暗闇のなか恐怖心を抱いても彼氏彼女にくっつくチャンス、甘えるチャンスにしてしまいましょう!(笑)
願いを叶える石を一緒に回すのも良いですよ!!
多くの観光客にとって、お寺を参拝した時に中心となるのが伽藍の雰囲気や景色を見ること…つまり視覚で楽しむことが中心になるはずです。
アトラクションと表現するのは良くないですが、胎内めぐりは視覚を遮って行う体験型のものですので、通常のお寺の参拝とは違った楽しみ方ができます。
現代社会で生活する私たちが、自分が歩いたことがない知らない場所を真っ暗な中で歩く経験をすることは滅多にないと思います。
特に未経験の方は、はじめて感じるものがあるのではないでしょうか?
はまって清水寺に来るたびに胎内めぐりをする人もいれば、怖くて二度と体験したくないという人もいるようですが、ぜひ体験してみてください!!