寺院の境内で中心的な仏堂は本堂(古い寺院なら金堂の場合もあり)ですが、本堂よりもさらに奥深い場所に奥の院という仏堂がある寺院もあります。
京都の清水寺にも奥の院がありますが、お寺によっては本堂から奥の院までの距離が遠い場合もあり、限られた観光時間の中で奥の院に行くかどうか迷うこともあるでしょう。
この記事では清水寺の奥の院が境内のどこにあるのか?
そして拝観受付から本堂を経由しての行き方を画像を用いて紹介します。
清水寺奥之院の場所はどこ?境内図で紹介
清水寺の奥の院は上図の右上の黄色の四角で囲んだ場所にあります。
清水寺の奥の院は、本堂の舞台からよく見えるほど近いので、清水寺に参拝したら必ず奥の院にも行くことをおすすめします。
続いて奥の院への行き方を紹介します。
清水寺境内から奥の院にアクセスするには?所要時間も
清水寺の参拝者は境内西側にある仁王門を通って、轟門の近くにある拝観受付で拝観料を納めます。
轟門で係の人に拝観チケットを提示します。
清水の舞台がある本堂には西側から立ち入り、東側に抜けていきます。
清水寺の本堂の正面を通ります。
本堂の工事期間中に撮影したものなので、工事用の足場などが写っています。
途中に清水の舞台へ出られる場所があります。
本堂の東側へ抜けて外に出ると、進行方向左側に縁結びで有名な地主神社の境内入口が見えます。
地主神社へ行かずに、さらに東側に進むと、清水寺の御朱印を頂ける納経所があります。
納経所の前には下り階段があって、階段を下った先にはパワースポットで人気の音羽の滝があります。
奥の院に行くには、この階段を下らずに、そのまま納経所の前を通って東側に進みます。
上の階段の画像でいうと、画像奥の釈迦堂や阿弥陀堂がある方に進めばよいです。
ご覧通り釈迦堂の右(南側)には阿弥陀堂が建っています。
阿弥陀堂の右(南側)には奥の院が建っているので、そちらに進めば奥の院に着きます。
本堂から奥の院までの所要時間はゆっくり歩いても3分程度です。
奥の院は、清水の舞台を撮影するおすすめのポイントなので(2017年8月現在は本堂が工事中で覆いが掛けられていますが)、参拝者の多くは本堂から奥の院の方へ進みます。
上の画像は奥の院の方から清水の舞台を撮影したものですが、奥の院と周辺の建造物の位置関係の参考になるので掲載します。
赤丸の部分にすでに紹介した地主神社境内入口の鳥居があり、その右に木の枝と重なって見えづらいですが、納経所もあります。
清水寺に来る人で清水の舞台を知らない人はほとんどいないでしょうが、他の参拝者の歩く流れに乗って奥の院の前を通る人の中には、
今、自分の前にあるお堂が奥の院だということをわかっていない人も少なくないと思います。
清水寺の奥の院は、ほんとにここが奥の院?というぐらい近いので、まず迷うことはないです。
そして奥の院まで行ったあとは、来た道を戻る必要はありません。
大抵の寺院では奥の院の先に道がないため、同じ道を往復して本堂などがある境内の中心部分に戻る必要がありますが、清水寺の奥の院の南側には道があります。
奥の院から南側に進むと、子安塔と呼ばれる三重塔の近くに着きます。
上の道をそのまま南に進むと、次の画像の場所に着きます。
画像の看板には「この周辺は、五時より立ち入り禁止地域になっております。」と書かれていますが、これはこの先に清水寺の一般の拝観入口とは別の出入口があるからだと思われます。
清水寺の閉門時間は午後5時より遅いです。
上の画像の場所で北方向に折り返して進みます。
進みだすと、すぐに進行方向左側に画像の階段が見えるので、上れば子安の塔に着きます。
子安の塔から音羽の滝に行くには、階段を上る前に進んでいた道に戻る必要があります。
子安の塔に続く階段を知らない参拝者もいるのか、この場所に立ち寄らない参拝者も少なくありません。
元の道に戻り北側に進むと、音羽の滝の前に到着します。
道なりに進むと音羽の滝に着きます。
奥の院から南側に回って音羽の滝まで行く道もたくさんの参拝者が通るので、流れに合わせて進めば迷うことはありません。