![清水寺の虎の図の石灯籠のアイキャッチ](https://nihon-bunka01.com/wp-content/uploads/2017/08/103dc24f7a3acffbedb6519b4903bdaf.gif)
清水寺の境内には、虎が刻まれた石灯籠があります。
この虎の図の石灯籠は、清水寺の七不思議のひとつになっています。
当記事では、虎の図の石灯籠の場所や絵の作者、七不思議を紹介します。
虎の図の石灯籠はどこにある?
![清水寺境内図の虎の図の石灯籠](https://nihon-bunka01.com/wp-content/uploads/2017/08/8713d323d15b782f43fa72f466864ba7.gif)
虎の石灯籠は、上の図の中央から下がったチェックマークをつけた場所にあります。
![清水寺仁王門と西門(右端)](https://nihon-bunka01.com/wp-content/uploads/2017/08/DSCN6633.gif)
清水寺の入口には仁王門がありますが、その向かって右奥には西門(さいもん)が建っています。
![清水寺西門(工事中)](https://nihon-bunka01.com/wp-content/uploads/2017/08/846ebd8e3efb089912e2033495e22234.gif)
画像は西門の工事中に撮影したので、全体に工事用の覆いがかけれています。
この西門の手前には石碑があります。
![清水寺の念彼観音力の石碑](https://nihon-bunka01.com/wp-content/uploads/2017/08/879293ed0d5a3af66d99a6879cc3511d.gif)
清水寺の中興開山と呼ばれている大西良慶和上(先代の清水寺住職)の石碑です。
ここから右を向くと、虎の図の石灯籠が見えます。
![虎の図の石灯籠](https://nihon-bunka01.com/wp-content/uploads/2017/08/c2c6e106bca93355183fc9387363b66a.gif)
石燈籠の斜め後ろから撮影したのが次の画像。
![石灯籠と周辺の位置関係](https://nihon-bunka01.com/wp-content/uploads/2017/08/c83852a6011332aeb8eb25554eb9dd1a.gif)
上の水色の四角で囲んだ建造物が清水寺西門で、
その下の黄色の四角で囲んだものが、大西良慶和上の念彼観音力の石碑です。
虎の図の石灯籠とは?絵の作者や時代は?
虎の図の石灯籠の表側には、岸駒(がんく)の「虎」の図に、弟子の木津成助が「竹と岩」を加筆した絵を刻んだものです。
岸駒(1756年~1838年)は、動物の写実的な描写に優れた江戸時代後期の画家で、
「虎を描かせれば当代一」と言われ、特に虎の絵を得意としていました。
この石灯篭は、1826年に清水寺に納められました。
![虎の図の石灯籠上部の火袋](https://nihon-bunka01.com/wp-content/uploads/2017/08/a409d2a9a89675ca7cc77a47617d5871.gif)
石灯籠の上部の円形状の穴は、灯籠の火袋です。
石灯籠に刻まれた虎は、どの角度から見ても虎に睨まれているように見えることから、”八方睨みの虎”と言われています。
![石灯籠の虎(正面)](https://nihon-bunka01.com/wp-content/uploads/2017/08/6de075e3610484432f2a184490fb925b.gif)
凛々しい顔つきをしているイケメン虎です。
![石灯籠の虎(斜め)](https://nihon-bunka01.com/wp-content/uploads/2017/08/8dc6b27794fe6c2ab4c6917891d704c8.gif)
確かに睨まれているように見えます。
この虎の図は、清水寺の七不思議のひとつになっていますので紹介します。
虎の図の石灯籠にまつわる清水寺の七不思議とは?
![清水寺境内にある音羽の滝](https://nihon-bunka01.com/wp-content/uploads/2017/08/77c3e839d7eb86aaf300e3bdea9ac26b.gif)
石灯籠の虎には、夜になると「吼える」「石灯籠から飛び出して音羽の滝の水を飲む」「清水寺境内をパトロールして警備している」などという伝説があります。
この「虎が石灯籠から飛び出すという伝説」が清水寺の七不思議のひとつになっています。
”虎が石灯籠から飛び出す”などと噂されるなんて、虎があまりにも写実的に描かれているために生まれた伝説なのでしょうか。