興福寺の東金堂は、常時拝観できるお堂です。
拝観時間や拝観料といった基本情報のほか、見どころや見学所要時間などを紹介します。
奈良・興福寺東金堂の拝観時間と拝観料は?
拝観時間
- 午前9時00分~午後5時00分(拝観受付終了は午後4時45分)
東金堂は年中無休です。
下記のライトアップイベントの期間に合わせて東金堂の拝観時間が延長されるため、その時期は夜間拝観できます。
- 例年2月上旬~2月中旬頃に実施される「しあわせ廻廊 なら瑠璃絵」
- 例年8月上旬~8中旬頃に実施される「なら燈花会」
拝観料
個人料金
- 一般・大学生:300円
- 中学・高校生:200円
- 小学生 :100円
団体料金
- 一般・大学生:250円
- 中学・高校生:150円
- 小学生 : 90円
※団体割引は30名以上で適用される
東大寺の所要時間90分の観光コースのルートは?地図と画像で紹介
東金堂の見どころは何?
東金堂の堂内では、薬師如来坐像や四天王立像など多数の仏像を拝観できます。
須弥壇の上に配置される21体の仏像群のうち、18体が国宝、残りの3体が重要文化財に指定されていて、東金堂はまさに仏像の宝庫といえます。
この仏像群が東金堂の見どころです。
薬師如来坐像は、以前東金堂の本尊として祀られていた如来像が頭部のみを残して焼失したため(燃え残った頭部が、国宝指定されている興福寺の仏頭です)、新しい本尊が必要となり造像された仏像です。
その薬師如来坐像の向かって左隣に安置される維摩居士坐像(ゆいまこじざぞう)は、老年の男性像ですが、顔の皴や表情が鎌倉時代の仏像らしく写実的で、生身の人間のようです。
須弥壇の両脇と後ろ側を取り囲む12体の十二神将像は、それぞれポーズや表情が異なりますが、
特に伐折羅(バサラ)大将像と波夷羅(ハイラ)大将像は、憤怒の形相で剣を構え、今にも斬りつけられそうな迫力があります。
須弥壇の外側四隅に配置される四天王立像は、激しいポーズではありませんが、頭部と体幹部を一本の材木から彫り出す技法で造られているため、重厚感にあふれています。
東金堂の仏像群は須弥壇上に所狭しと配置されているため、後ろの方の仏像が物理的に見えづらく、それが拝観時の難点です。
東金堂の仏像の一覧と詳細は下記の記事に記載しています。
興福寺東金堂の仏像一覧!十二神将や維摩居士・文殊菩薩など国宝多数
東金堂の通常時の拝観所要時間の目安と混雑は?
東金堂の堂内は広くないですし、基本的に仏像を拝観するだけのお堂です。
そのため、仏像に興味のない方の拝観所要時間は3分にも満たないでしょう。
仏像に興味がある方の拝観所要時間の目安は10分~15分です。
東金堂は狭い分、物理的な意味でたくさんの人が堂内に立ち入ることができません。
堂内に長時間滞在する人は少ないですが、拝観者が多いタイミングでは、お堂の前で行列ができる場合があります。
ゴールデンウイークのような大型連休は待ち時間が発生することが多いですし、大型連休でなくてもツアー客の団体に遭遇すると待ち行列ができることがあります。
最も混雑する時間帯はお昼なので、ハイシーズンは朝早く訪れることをおすすめします。
上記記事では東金堂を含む興福寺の拝観コースを紹介しています。