下鴨神社縁結びの源氏物語おみくじアイキャッチ

下鴨神社は、縁結びのパワースポットとして若い女性やカップルに人気の観光スポットになっていますが、境内には縁結びのおみくじもあります。

 

この縁結びのおみくじは、一部の人たちの間では”よく当たる”、”当たらない”と噂になってるとか。

 

そんな気になる下鴨神社の縁結びおみくじの内容と販売場所、時間などを紹介します。




下鴨神社にある源氏物語の縁結びおみくじとは?

縁結びの源氏物語おみくじ
縁結びの源氏物語おみくじ

下鴨神社にある縁結びのおみくじは、恋愛運が書かれている恋みくじです。

 

 

下鴨神社以外の神社やお寺にも恋みくじがあるところは複数ありますが、下鴨神社の恋みくじには2つの特徴があります。

 

 

下鴨神社の縁結びの恋みくじの特徴

  1. 源氏物語の作中で詠まれた和歌が一首書かれている
  2. 男女でおみくじが異なる

 

源氏物語の作中で詠まれた和歌が書かれているため、このおみくじは”源氏物語おみくじ”とも呼ばれます。

 

 

男女でおみくじが異なるというのは、おみくじの見た目や書かれている内容が男女それぞれ違うということです。

 

 

はじめに掲載した写真は男性用のおみくじです。

 

 

女性用のおみくじは、次のような十二単をモチーフとしたデザインになっています。

男女でおみくじが別々なのは珍しいですね。

 

 

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縁結びおみくじを引ける場所と値段は?

下鴨神社境内の相生社
下鴨神社境内の相生社

縁結びのおみくじを引ける場所は、下鴨神社末社の相生社(あいおいのやしろ)の近くにある授与所です。

 

 

相生社は、縁結びのパワースポットとして下鴨神社の中でも人気があります。

 

相生社の近くにある授与所
相生社の近くにある授与所

相生社の隣に授与所があり、この授与所の前で縁結びのおみくじを引くことができます。

 

 

授与所前にある男女別のおみくじ筒
授与所前にある男女別のおみくじ筒

おみくじが男女別ということで、おみくじ筒も男女それぞれ別に用意されています。

 

 

画像左側の水色のおみくじ筒が男性用、中央のピンク色のおみくじ筒が女性用です。

 

 

縁結びおみくじの値段は300円です。

 

 

 

おみくじ筒を振って、中から出てきたおみくじ棒の番号を授与所の中にいる巫女さんに伝えて300円を納めると、おみくじを頂けます。

 

 

 

下鴨神社は縁結びのおみくじだけでなく、心願成就の御守りも女性用の媛守・男性用の彦守があって男女で別々なので、

 

デートで参拝した時に一緒に買って比べ合うと、より一層楽しめるでしょう。

 

関連記事:お守りも男女で別々?!下鴨神社の媛守・彦守とその他お守りの一覧

縁結びおみくじの受付時間は?

相生社の授与所で、縁結びおみくじを引ける時間は午前9時00分~午後4時00分です。

 

ちなみに下鴨神社には中門の前にもお守りの授与所がありますが、そちらには縁結びおみくじはありません。

 

縁結びおみくじの内容は?

源氏物語おみくじの表側
源氏物語おみくじの表側

ここでは男性用の源氏物語おみくじの中身を紹介します。

 

 

女性用も基本的には同じです。

 

男女で異なる部分は、これからの説明の中で紹介します。

 

 

源氏物語おみくじの中身
源氏物語おみくじの中身

縁結びおみくじを開くと、中には源氏物語の和歌や出会い運、交際運などが書かれています。

 

 

 

おみくじ上部の巻数
おみくじ上部の巻数

おみくじの中央上部には、巻数の番号とその番号に対応する源氏物語の巻のタイトルが書かれています。

 

 

写真の場合は”53番の手習(てならい)”です。

 

 

源氏物語は全部で54帖なので、53巻目に当たる”手習”の巻は物語のかなり終盤に位置します。

 

おみくじ中身の和歌
おみくじ中身の和歌

おみくじの中央には和歌が一首書かれていますが、達筆すぎて読めません(汗)

 

 

 

そんな人のために、同じ和歌がおみくじの右側に読めるフォントで書かれています。

おみくじ右側の和歌
おみくじ右側の和歌

下記は、書かれている和歌を抜き出したもの。

袖ふれし 人こそ見えね 花の香の それかとにほふ 春のあけぼの    浮舟

 

この和歌は、”手習”の巻の作中で詠まれた和歌です。

 

詠み手は源氏物語のヒロインの”浮舟(うきふね)”という姫君です。

 

 

 

これは男性用のおみくじなので、源氏物語に登場する女性の和歌が書かれています。

 

 

女性用のおみくじには、逆に光源氏などの男性が詠んだ和歌が書かれています。

 

 

 

この縁結びのおみくじに書かれている和歌は、源氏物語の登場人物が恋文にしたためた恋の歌ですから、このおみくじそのものがラブレターと言えます。

 

 

女性の場合は殿方からのラブレター、男性の場合は姫君からのラブレターが届くという趣向になっていて、とても洒落ていますね!

 

 

 

おみくじの左側には運勢、出会い運、交際運の3つが簡潔に書かれています。

 

おみくじ左側の恋愛運
おみくじ左側の恋愛運

下記はおみくじの内容を抜き出したもの。

  • 運勢 :進展の兆し -吉-
  • 交際 :うるんだ目で彼女があなたを見ています。心を大きく開いて受けとめましょう。
  • 出会い:いい出会いがありそうです。明るい将来が開けるでしょう。

 

下鴨神社の源氏物語縁結びおみくじが当たる!当たった!

 

と言われるかどうかは、この部分が自分の状況にあてはまるかどうかにかかっています。

 

 

ものすごく簡潔かつ抽象的に書かれている分、自分の状況にあてはまるか考えてみた場合、あてはまる人が多いのかもしれません。

 

 

それゆえに「下鴨神社の源氏物語の縁結びおみくじは当たる!」

 

と巷で噂されているのかもしれませんね。

 

 

 

おみくじが当たるかどうかという話とは別ですが、おみくじに書かれている「出会い運」「交際運」の内容が、和歌や源氏物語の内容に対応しているかというと”53番 手習”の場合は微妙です。

 

 

このおみくじの和歌の意味を源氏物語の内容と照らし合わせて説明しますが、少し長くなるのでここから先は興味のある方だけ読み進めてください。

 

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おみくじの内容が源氏物語の内容に対応していない?

宇治橋の側にある紫式部像
宇治橋の側にある源氏物語の作者・紫式部像

”53番 手習”のおみくじに限って言うと、「交際運」は歌の内容に合っていると言えなくもない気がしますが、「出会い運」は真逆のような気がします。

 

 

源氏物語の主人公は”光源氏”であることは広く知られていますが、源氏物語のすべての巻が光源氏の物語というわけではなく、最後の13巻(源氏物語の第3部)は光源氏がなくなった後の物語です。

 

 

源氏物語の第3部の主人公は、光源氏の息子の”薫(かおる)”。

 

(表向きは光源氏の息子なのですが、本当の父親は別の男性で、薫は母親とその男性の間にできた不義の子です。)

 

 

第3部では、主人公に近い立ち位置の”匂宮(におうのみや)”という光源氏の孫も登場します。

 

 

家系図でいうと薫は光源氏の息子、匂宮は光源氏の孫に当たりますが、匂宮の方が2歳くらい年上で2人はほぼ同い年。

 

 

そして、第3部のヒロインが”53番 手習”のおみくじに書かれている和歌を詠んだ”浮舟(うきふね)”という姫です。

 

 

 

源氏物語の作中で薫、匂宮、浮舟の3人は三角関係になります。

 

宇治川沿いにある匂宮と浮舟の像
宇治川沿いにある匂宮と浮舟の像

浮舟は、薫と匂宮(におうみや)との三角関係で板挟みになり苦しみます。

 

 

苦悩の末、浮舟は宇治川に身を投げ入れて、この世から消えようとしましたが未遂に終わりました。

 

 

再度、”手習”のおみくじの和歌を抜き出したものを掲載します。

おみくじ右側の和歌
おみくじ右側の和歌

袖ふれし 人こそ見えね 花の香の それかとにほふ 春のあけぼの  浮舟

 

この和歌は、一命をとりとめた後に浮舟が詠んだものです。

 

 

 

和歌の意味は下記の通りです。

 

その昔、袖を触れたお方は見えませんが、まるでその人の香でもあるように花の香が漂う春のあけぼのですこと」

 

 

再度、おみくじの恋愛運の部分を抜き出します。

おみくじ左側の恋愛運
おみくじ左側の恋愛運
  • 運勢:進展の兆し -吉-
  • 交際:うるんだ目で彼女があなたを見ています。心を大きく開いて受けとめましょう。
  • 出会い:いい出会いがありそうです。明るい将来が開けるでしょう。

 

ある男性を想って詠んだ和歌なので、「交際運」に書かれている内容とは合致しているように受け取れます。

 

(この歌で想っている相手が匂宮なのか薫なのかは諸説あるようです。

想像の余地があって楽しいですね。)

 

 

ただ、この世から消えようとしたものの生きながらえた浮舟は出家して俗世を断ち切りました。

 

 

なので最終的に浮舟は、薫とも匂宮とも男女の仲で結ばれることはありませんでした。

 

 

恋愛の縁結びという意味でみると、おみくじの「出会い運」に関しては源氏物語の結末とは逆のことが書かれていると受け取れます。

 

 

長々と書きましたが、私としては都合の良いことが書かれていたので嬉しいですけど(笑)

 

 

 

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縁結びおみくじを引いた後は結ぶ?それとも持ち帰る?

 

源氏物語おみくじの背面
源氏物語おみくじの背面

おみくじは運勢の良し悪しに関わらず結んで帰るという人もいれば、

 

悪い運勢の場合のみ結んで、良い運勢の場合は持ち帰るという人もいます。

 

 

下鴨神社の縁結び源氏物語おみくじの場合はどうすれば良いのでしょうか?

 

 

源氏物語おみくじの背面には次のように書かれています。

源氏物語おみくじの背面(拡大)
源氏物語おみくじの背面(拡大)

このおみくじは、いまのあなたの運です。

次にお詣りになる時までお持ち下さい。

京都 下鴨神社

このおみくじの場合は、運勢の良しあしに関わらず持ち帰るということです。

 

次に参拝する時まで大事に保管しておきましょう。

 

 

2回目以降おみくじを引いた時は、前回引いたおみくじを”おみくじ結び所”に結びます。

相生社の連理の賢木
下鴨神社相生社の連理の賢木

おみくじ結び所は、下鴨神社相生社の隣にある連理の賢木の後ろ側にあります。

 

連理の賢木の後ろ側にあるおみくじ結び所
連理の賢木の後ろ側にあるおみくじ結び所

おみくじ結び所が複数あるように見えるかもしれませんが、画像の矢印で示したもの以外は縁結び絵馬を掛けるための”絵馬掛け”です。

 

 

おみくじ結び所に掛けられている縁結びおみくじを見ると、ほとんどが女性用のおみくじです。

 

 

カップルの参拝者より女性同士で参拝する人の割合が圧倒的に多いのでしょうか。

 

 

女性は男性とのデートだけでなく、女性同士で参拝しておみくじを引きに来る人も多いですが、

 

男性は女性とのデートで縁結びおみくじを引く人はいても、男性同士でおみくじを引きに来る人は滅多にいないでしょう。

 

 

その分、男性の方がリピーターの割合が少なくて、家で保管されたままになっている男性用おみくじが多いのかもしれませんね。

 

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