竹生島かわらけ投げ

琵琶湖の竹生島にある都久夫須麻神社はパワースポットとされています。

琵琶湖に面する鳥居にかわらけを投げると龍神様に願いを叶えてもらえます!

都久夫須麻神社のご利益やかわらけ投げについてまとめたので紹介します。

都久夫須麻神社は竹生島神社とも呼ばれますが、当記事では基本的に都久夫須麻神社の呼称を使用して説明します。

ご祭神とご利益

都久夫須麻神社の本殿
都久夫須麻神社の本殿

都久夫須麻神社のご祭神は次の四柱の神様です。

  • 市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)
  • 宇賀福神(うがふくじん)
  • 浅井比売命(あざいひめのみこと)
  • 龍神(りゅうじん)

市杵島比売命は伊勢神宮で祀られる天照大神が生み出した三姉妹の女神の一柱です。

古事記によると海上、陸上の道を開いたことから交通安全・開運厄除のご利益があるとされています。

市杵島比売命は神道の神様ですが、仏教の守護神の弁財天と同一の神様とされています。

弁財天慈愛・財施・安心のご利益があるとされていることから、同一の神様である市杵島比売命にもこれらのご利益があります。

宇賀福神は頭はおじいんで、首から下は蛇でとぐろを巻いています。

頭部はおじいさんではなく、女性の場合もあります。

五穀豊穣・商売繁盛の神様として広く信仰をあつめています。

浅井比売命は竹生島誕生の伝説にまつわる重要な神様です。

伝説の内容は次のとおりです。

夷服岳(伊吹山)の多多美比古命は姪にあたる浅井岳(金糞岳)の浅井姫命と高さ比べをして、負けたことに怒って浅井姫命の首を斬りました。

すると湖に落ちた浅井姫命の首が竹生島になりました。

竹生島
竹生島

竹生島と言う島の名前は、浅井姫命の首が沈む時に「都布都布(つふつふ)」という音がしたので「都布失島」という名前になったとも、最初に生えたのが竹であったからとも言われています。

伝説は以上ですが、この伝説を信じると竹生島は島そのものが神様と言うことになります。

実際に竹生島は都久夫須麻神社と宝厳寺以外には数件のお土産屋さんしかない信仰の島なので、神の島という性質は強く見られると言えそうです。

一方、龍神は竹生島のかわらけ投げで願いを叶えてくださる神様です。

かわらけ投げは主に山の上などの高いところにある神社やお寺でできる場合がありますが、都久夫須麻神社でもできます。

次は都久夫須麻神社のかわらけ投げの詳細を見ていきましょう。

かわらけ投げとは?

かわらけ投げとは厄除けなどの願いをかけて、円盤状の土器の皿を投げるという古くから伝わる願掛けの一種です。

かわらけ投げの発祥は京都の神護寺と言われています。

神護寺のかわらけ投げ
神護寺から錦雲渓を臨む

神護寺の境内は山の中の谷を見渡せる高い場所にあります。

谷底には清滝川が流れていて、その谷に向けてかわらけを投げます

都久夫須麻神社のかわらけ投げでは、どこに向けて投げるのでしょうか?

かわらけ投げはどこでできる?

 

宮崎鳥居
宮崎鳥居

都久夫須麻神社でかわらけ投げをする場所は龍神拝所です。

龍神拝所は都久夫須麻神社本殿前の琵琶湖を臨む断崖上にあります。

ここから琵琶湖めがけてかわらけを投げます。

龍神拝所から琵琶湖を臨むと、宮崎鳥居と呼ばれる鳥居が見えます。

琵琶湖に向けてかわらけを投げた時に、かわらけが鳥居の両脚の間をくぐると龍神様により願いが成就されると言われています。

京都の神護寺のかわらけ投げは的がなく、できるだけまっすぐ遠くに飛べばいいという感じなので都久夫須麻神社の方がゲーム性を感じますね。

かわらけ投げはカップルで竹生島に行った場合、盛り上がる可能性が高いのでオススメです!

その意味では、恋愛成就や縁結びのご利益があるスポットと言えるかもしれません。

ちなみに宮崎鳥居の写真の下部から鳥居の周りにかけて地面が白く見えるのは、大量のかわらけが落ちてるからなんです。

少なくとも鳥居の手前に落ちているかわらけは全部外れたものですね。

鳥居のある位置から大きく外れて湖中に落下したかわらけの数も計り知れないでしょう。

私の投げたものもその一味ですが(笑)

かわらけ投げの購入前からの流れ

かわらけの購入前から投げるまでの一連の流れを紹介します。

  1. 本殿の参拝
  2. 龍神拝所でかわらけを購入
  3. かわらけに名前と願いごとを書く
  4. 鳥居めがけてかわらけを投げる

まず龍神拝所に行く前に、都久夫須麻神社の本殿を参拝しましょう。

それから龍神拝所に行って、かわらけを購入します。
料金は2枚で300円です。

かわらけの一枚に自分の名前を書き、もう一枚に願いごとを書きます。

名前と願いごとは龍神拝所内に机とマジックが置かれてるので、そこで書きます。

あとは鳥居に向けてかわらけを投げるだけです。

都久夫須麻神社のかわらけは信楽の土で作られていて、皿の中には「厄除」の文字が刻まれています。

風が強い時は、風にあおられてかわらけの軌道が曲がってしまうので気をつけてください!

「あえて風の強い時に風向きを読んで投げる!」という物好きも私は好きですよ(笑)

まとめ

  • かわらけは龍神拝所で2枚300円で購入できる
  • かわらけが鳥居をくぐれば龍神様のパワーで願いが叶う