化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)の千灯供養(せんとうくよう)は、祇園祭や五山送り火などとともに京都の夏の風物詩になっています。
この記事では、2017年(平成29年)の千灯供養の開催概要や混雑する時間帯などを紹介します。
京都・化野念仏寺の千灯供養とは?
化野の地は古来、鳥辺野(とりべの)、蓮台野(れんだいの)とともに平安京の風葬の地でした。
化野一帯には放置された無名の亡骸が散乱していて、その有様を知った弘法大師・空海が埋葬して弔いました。
それが化野念仏寺のはじまりとされています。
化野念仏寺境内の西院の河原と呼ばれる区域には、約8000の石仏・石塔がありますが、
これは1903年(明治36年)に化野に散在していた多くの無縁仏を掘り出して集めたものです。
千灯供養は毎年、地蔵盆の時期に行われていて、西院の河原の無縁仏にろうそくをともして供養する行事です。
2017年の千灯供養の開催概要
日程
- 2017年8月23日(水)、8月24日(木)
時間
- 受付開始:午後5時30分(灯明は午後6時00分から)
- 受付終了:午後8時30分(閉門は午後9時00分)
拝観料
- 行事協力維持料として1000円
予約
- 不可
(以前は予約制でしたが、現在は廃止されています)
千灯供養の混雑状況!最も人が多い時間帯は?
最も混雑する時間は午後7時00分~午後8時00分頃です。
受付開始が午後5時30分で、灯明の開始は午後6時00分ですが、8月下旬の午後6時の空はまだまだ明るいです。
多数のろうそくに火がともる幻想的な光景を見たい人・写真撮影したい人は空が暗くなってから化野念仏寺に来るため(あるいはその時間まで境内で待機しているため)、午後7時からの約1時間が特に混雑します。
撮影目的のカメラマンは、場所取りのために受付開始の午後5時30分の直後から来ている人も少なくありません。
ただし、西院の河原の内部では写真撮影することはできず、外部からのみ撮影することができます。
千灯供養に来た参詣者は、西院の河原でろうそくに火を灯しますが、
西院の河原がある程度混雑している時は、しばらく河原の入口で待たなければなりません。
河原内の人が減ると、係の人に内部へ入ってろうそくを立てるように誘導されます。
しかし、西院の河原内部では写真撮影禁止のため長居する人は少なく、待ち時間がそれほど長くなることはありません。
参考までに当記事で掲載した西院の河原の画像は、午後7時30分頃に撮影したものです。
化野念仏寺周辺では愛宕古道街道灯しが同時開催
化野念仏寺の千灯供養が行われる同日、ほぼ同時刻に、祇王寺から愛宕神社一の鳥居までの街道筋で約500の提灯が灯されます。
街道の飲食店や雑貨・小物屋さんも営業しています。
かわいらしい絵柄です。
手作り感が良いですね!
私が千灯供養に行った日だけだったのか、例年のことなのかはわかりませんが、大道芸人さんのショーもありました。
あさきゆめみしの姫君っぽい灯籠があったのでパシャリ。
鳥獣人物戯画・甲巻の例の場面ですね!
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化野念仏寺の駐車場の場所は?
化野念仏寺に参拝者用の駐車場はありません。
近隣には民間の駐車場がありますが、千灯供養期間中は混雑するため、徒歩かバスで参拝することをおすすめします。