2017年(平成29年)のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」ゆかりの地は、主に浜松にありますが、その中心は井伊氏の拠点だった井伊谷周辺です。

ですが、浜松には井伊谷以外にも井伊直虎ゆかりの観光スポットがあります。

この記事では、浜松の井伊谷郊外にある「おんな城主 直虎」ゆかりの地を紹介します。

 

東光院

東光院(とうこういん)は井伊直親(なおちか)ゆかりの寺です。

直親の父・井伊直満(なおみつ)が自害されられた後、直親は今川家から命を狙われたました。

直親は後で紹介する松源寺で潜伏生活を送ることになりますが、その前に一時的に隠れていたお寺です。

拝観は不可です。

 

 

渋川のボダイジュ

渋川(しぶかわ)は井伊家の拠点のひとつで、この地を治めていた渋川井伊家の居住地が残ります。

樹齢300年といわれる菩提樹があります。

 

その菩提樹の根元に、井伊直之、直貞、直秀、直親らの墓があります。

 

 

久留女木の棚田

久留女木の棚田(くるめぎのたなだ)は民話「竜宮小僧」の舞台とされる地です。

約7万7000平方メートルの棚田で、ここも井伊家の領地でした。

 

伝統的な導水や人力によるあぜ作りなど、昔ながらの農法が受け継がれています。

 

松源寺

松源寺(しょうげんじ)は井伊直虎の許嫁だった井伊直親ゆかりの寺です。

井伊直親が今川家から逃れるために、東光院を経てこの寺にたどり着きました。

それから10年以上、松源寺で潜伏して生活する日々を過ごしました。

 

仏坂古戦場跡

仏坂古戦場跡(ほとけざかこせんじょうあと)は三方ヶ原の戦いの前哨戦が行われた場所です。

1512年に武田家臣の山県昌景と井伊谷三人衆の軍勢が戦いました。

 

武田家の遠州侵攻を伝える史跡です。

 

井平城跡

井平城跡(いだいらじょうあと)は武田家の遠州侵攻の舞台いになった山城です。

1512年に武田家臣の山県昌景が率いる部隊に攻められて落城しました。

旧鳳来寺街道沿いにあります。

 

城跡一帯には竹林が広がっています。

遺構としては、土塁、切岸(きりぎし)、竪堀(たてぼり)などが見られます。

 

ふもとには井平氏居館跡もあります。

 

奥山城跡

奥山城跡(おくやまじょうあと)は井伊家家臣の奥山家の城跡です。

奥山城は標高200メートルの小山に築かれた山城でした。

現在は、ミカン畑の中に土塁のみが残っています。

 

1514年に井伊直虎の父・井伊直盛(なおもり)が反今川軍に同調した時に、敗れてこの城に逃れたとか。

 

高根城址

高根城址(たかねじょうし)は奥山氏によって築かれた城跡です。

三角山と呼ばれる標高420メートルの山の山頂にある山城です。

城門や井楼櫓などが復元されています。