関所は通行者を監視する施設で、戦や一揆などの非常時には軍事的要衝としても古くから利用されてきました。
浜松市の気賀にも関所があり、気賀関所として観光スポットになっています。
この記事では、気賀関所の歴史や見学時間などを紹介します。
気賀関所の歴史
気賀関所は1601年(慶長6年)に徳川家康によって創設されたとされる姫街道(東海道本坂越)の関所です。
姫街道は、東海道の脇街道です。
東海道が浜名湖の湖南を船で渡るのに対し、姫街道は浜名湖の北側を陸路で迂回するルートでした。
1707年(宝永4年)の10月4日の大地震で、東海道の一部である浜名湖南部は大きな打撃を受けました。
浜名湖北側の姫街道が被害が少なくそれまで以上ににぎわいました。
当時、混雑しすぎたため、1710年(宝永7年)の3月に、は江戸幕府により大名の本坂越通行が禁止されました。
それでも、街道の交通量が減ることはなかったようです。
その後も江戸幕府より禁止令が何度も出ることにより、ようやく街道の交通量は落ち着きました。
それからも公家や武家の奥方、姫君女中衆がこの街道を使用し続けました。
このことから本坂道は「姫様道」「姫街道」と呼ばれるようになりました。
1869年(明治2年)の関所廃止令により、気賀関所は歴史の幕を閉じました。
当時の建造物のほとんどは解体されています。
現存する部分がほとんどないのは惜しいですね。
現在の冠木門や本番所などは平成2年に再建されたものです。
気賀関所の拝観時間や見学料は?
開館時間:午前9時 ~ 午後4時30分
休館日:なし(年中無休)
※年末年始は休館となる場合があります。
見学料
個人料金
- 大人: 150円
- 中学生以下:無料
70歳以上は証明できるものを提示すれば免除
団体料金
- 大人:100円
- 中学生以下:無料
団体割引は20名以上で適用されます。
大河ドラマ館開催期間(2017年年1月15日~2018年1月14日)は無料
気賀関所の見学所要時間は10~20分程度です。
ちなみに気賀関所の関守りは、井伊家にもゆかりが深い気賀近藤氏が務めました。
2017年の大河ドラマは井伊直虎や井伊直政をはじめとした井伊氏の物語なので、気賀関所も大河ドラマのゆかりの地と言えるかもしれませんね。
大河ドラマ館2017は直虎ゆかりの浜松に!見所と所要時間は?
お土産を買うなら気賀関所のとなりのお店で!
気賀関所のほぼとなりには2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の大河ドラマ館があります。
大河ドラマ館では「おんな城主 直虎」の俳優さんたちの衣装や小道具、映像などを見ることができますが、館内にお土産屋さんはありません。
しかし大河ドラマ館の駐車場に隣接する気賀関所のとなりには、お土産屋さんがあります。
選ぶのに迷うくらい豊富な品ぞろえなので、気賀関所や浜松の大河ドラマ館に来た際は、お土産屋は関所となりのお店で買いましょう。
最後まで読んで下さりありがとうございました。