大阪市にある今宮戎神社は、関西では1月のえべっさん(十日戎)で広く知られている神社です。
「えべっさん」「十日戎」という言葉は聞いたことがあるけど、何のことかよくわからないという方もいるでしょう。
今宮戎神社のえべっさん(十日戎)とはどんな行事なのか?
えべっさん(十日戎)の時のお参りの仕方などを紹介しています。
えべっさん(十日戎)とはどんな行事?
えべっさん(十日戎)とは一言で言うと、商売繁盛を願う神社の行事です。
えべっさんとは、商売繁盛にご利益のある「えびす神」の親しみをこめた呼び方ですが、十日戎のことを指す言葉でもあります。
えびす神は七福神に含まれている神様なので、その名前を聞いたことがある人が多いのではないでしょうか?
えびす神は商売繁盛だけでなく家内安全のご利益もありますので、商売をしている人だけに縁がある神様ではありません。
えびす神を祀る神社は日本全国に3500ほどあるとされます。
その大元に当たる神社は兵庫県西宮市にある西宮神社ですが、大阪でえべっさん(十日戎)というと一般的に大阪市の今宮戎神社のことを示します。
えべっさん(十日戎)は今宮戎神社だけで行われる行事ではなく、西宮神社を含めたほかのえびす神を祀る神社でも行われます。
大阪・今宮戎神社のえべっさん(十日戎)の期間は?
えべっさん(十日戎)の日程は毎年1月9日、1月10日、1月11日の3日間です。
曜日に関わらず、日にちは毎年この3日間で固定です。
えべっさん(十日戎)の期間にお参りできる時間は昼夜を問わず24時間。
1月9日の0時に始まり1月11日の24時(=1月12日の0時)に終わります。
参拝時間の詳細や混雑する時間については下記記事をご覧ください。
今宮戎神社のえべっさん(十日戎)のお参りの仕方は?
今宮戎神社のえべっさん(十日戎)の参拝方法を紹介します。
今宮戎神社のえべっさん(十日戎)参拝方法
- 本殿で参拝
- 福笹を貰う
- 福笹に小宝をつける
- 本殿の裏にある銅鑼を叩く
1.本殿で参拝
まず本殿で参拝します。
ここまでは、えべっさん(十日戎)以外の日と同じです。
2.福笹を貰う
参拝した後に福笹を貰います。
えべっさん(十日戎)では「商売繁盛で笹持ってこい!」の囃子言葉が有名で「笹を持ってきたら商売繁盛させてあげるよ」という意味があります。
その囃子言葉のとおり、えべっさん(十日戎)の期間に今宮戎神社に参詣すると、神社境内で笹を頂けます。
福笹は本殿周辺で無料で頂けます。
3.福笹に小宝をつける
頂いた笹に子宝や吉兆と呼ばれる飾り物をつけます。
この飾り物の種類は銭袋・鯛・打出の小槌・臼・小判・大福帳・丁銀・末広・烏帽子・升・米俵・あわびのし・分銅など様々で「野の幸」「山の幸」「海の幸」を象徴しています。
これらの飾り物はどれも有料です。
値段は1500円以上のものが多く、中には数万円を超えるものもあります。
今宮戎神社では毎年、福娘が選ばれます。
かわいい女性ばかりで、男性陣から好評です(笑)
えべっさん(十日戎)の3日間の9時~21時はこの福娘に飾り物をつけてもらえます。
複数いる福娘の中から好きな福娘に飾り物をつけてもらえるので人気があります(笑)
混雑しているので待ち時間はありますけどね。
4.本殿の裏にある銅鑼を叩く
福笹に飾り物をつけてもらったら本殿の裏にある銅鑼(どら)を叩きます。
銅鑼は上の画像の矢印で示した2ヶ所にあります。
えびす神は耳が悪いので銅鑼を叩き大きな音を出すことでお願い事の念を押すという意味があるそうです。
えべっさん(十日戎)の「商売繁盛で笹持ってこい!」の囃子言葉の意味には「笹を持ってきたら商売繁盛させてあげるよ」という意味のほかに「商売繁盛したら来年のお礼参りでまた笹を持って」と意味もあります。
頂いた福笹は、1年間大切に保管しましょう。
1年前の福笹を持ってきた場合は、参拝前に本殿の手前にある古笹納所に納めましょう。
これで、今宮戎神社のえべっさん(十日戎)の参拝は終わりです。
文章で書くと短いですが、実際のえべっさん(十日戎)の時は混雑しているので、時間帯によっては行列に並ぶ時間があります。
参拝を終えた後、今宮戎神社周辺にたくさん出店している屋台に立ち寄って食べ物などを買うなら、福笹を持っているとずっと片手が塞がることになってしんどいです。
手提げかばんを持っていけば、頂いた福笹を入れておけるので、両手が使えて楽ですよ!
ただ、人がたくさん集まるえべっさん(十日戎)の時期は盗難が発生しているので、手提げかばんに貴重品を入れる場合は気をつけてください。