パワースポットとして人気がある清水寺の音羽の滝。
三条の滝は、学業上達・恋愛成就・延命長寿のご利益があるとされますが、欲張るとご利益が減るとされています。
ご利益を授かることができるといわれている音羽の滝の水の飲み方について紹介します。
三つの滝のご利益がどれがどれかわからない!順番に解説
1200年前の清水寺の創建期から枯れずに湧き出ている音羽の滝の霊泉は、時代によって異なるご利益を持たされてきました。
今日では、学業上達・恋愛成就・延命長寿の3つが音羽の滝のご利益とされるのが一般的です。
ただ、3本ある滝のどれがどのご利益なのか、わからなくなります。
滝の外側から向かって左(清水の舞台に最も近い滝)、中央、右のそれぞれのご利益を順番に書くと、
- 左側が学問上達
- 中央が恋愛成就
- 右側が延命長寿
とされています。
中央の恋愛成就はわかりやすいですが、左右の学問上達と延命長寿がどっちだったかわからなくなりやすそうですね。
ご利益のある正しい水の飲み方(作法)は?
音羽の滝の外観は、神社やお寺にある手水舎に似ています。
手水舎で口をすすぐ時は、口に含んだ水を飲みこまずに掃き出しますが、音羽の滝の水は吐き出さずに飲みます。
音羽の滝の水は天然の水ですが、飲めます。
地元の方がペットボトルで滝の水を汲みに来ますし、清水寺の売店で、滝の水が瓶詰めにして販売されています。
清水寺のご本尊は千手観音菩薩ですが、音羽の滝のご本尊は不動明王です。
音羽の滝では不動明王像が安置されているので、水を頂く前に不動明王にお参りをしましょう。
当然ですが、お参りをしなければ、ご利益を授かることはできません。
次に柄杓で音羽の滝の水を汲んで、その水を飲みます。
左・中央・右のすべての滝の水を飲んで、学問上達・恋愛成就・延命長寿のすべてのご利益を授かりたいと思うかもしれませんが、一つの滝の水だけにしなければ、ご利益を授かることはできません。
これには欲張ってはいけないという戒めが込められています。
また、一つの滝の水を飲む場合も注意すべきことがあって、柄杓の水を飲む量は1口(1杯)だけにしなければ、授かれるご利益が減るとされています。
2口飲むと、ご利益は2分の1になり、3口飲むと、ご利益は3分の1になります。
ここにも欲張ってはいけないという戒めが込められています。
ということで、音羽の滝の水を飲むときは、1つの滝の水を柄杓1杯だけ飲むということを心に留めておいてください。
音羽の滝の水を飲むときは、柄杓に直接口をつけず、柄杓に汲んだ水を手酌で飲む人が多いですが、他人が使った柄杓を使うのが嫌だと感じる人もいるでしょう。
音羽の滝の柄杓置き場には紫外線滅菌装置があり、対策されていますが、それでも誰が使ったかわからない柄杓を使いたくない…そもそも生の水を飲みたくないという方もいるでしょう。
そんな人が水を飲まずにご利益を授かる方法はあるので紹介します。
水を飲まなくても同様の効能を授かる方法
小指に音羽の滝の水をつければ、水を飲まなくても飲むのと同様のご利益を授かれれるとされています。
これだけだと説明が足りていないので、詳しく説明します。
まず、音羽の滝のご本尊の不動明王にお参りします。
これは、水を飲む場合と同じです。
次に小指に滝の水をつけます。
もちろん1つの滝の水だけで、2つ以上の滝の水をつけてはいけません。
そして、小指につけた水が自然に乾くのを待ちます。
これだけですが、注意すべきことがあります。
小指の水が乾ききるまで、一言も発してはいけないという決まりがあります。
一人で参拝しているならまだ良いですが、二人以上で参拝している場合はしばらく声を発することができないというのは地味に大変な制約です。
一人の場合でも、御朱印を授与したり、お守りを購入する時は、納経所や売店の人に声をかけないわけにはいけないので、水を飲む場合より難しいと思います。
これでご利益を授かることができるかどうかを、信じるも信じないも自由ですが、水を飲みたくない場合はお試しあれ。
“清水寺の音羽の滝の三つの水のご利益を順番に紹介!効果がある作法は?” への1件のフィードバック