興福寺南円堂では通常非公開の仏像が祀られていて、毎年期間限定の特別公開の際に拝観することができます。
南円堂の特別公開の拝観情報と見学所要時間の目安、おすすめの時間帯などを紹介しています。
半分、自分用のメモみたいな記事です。
興福寺南円堂2018年(平成30年)の御開帳はいつ?拝観時間や料金も
御開帳の日程
- 2018年(平成30年)10月17日(水)
年に1日のみの御開帳です。
拝観時間
- 午前9時00分~午後5時00分(拝観受付は午後4時45分まで)
拝観料
- 大人 :300円
- 中高生:200円
- 小学生:100円
興福寺南円堂の御開帳当日と通常参拝の違いは?
白いテントが拝観受付。
南円堂の御開帳当日は、お堂の内部に立ち入って、内部で祀られている仏像群を拝観できます。
それに対して御開帳以外の日は、そもそも南円堂の内部に入ることができません。
南円堂内部の拝観は、前述の通り有料です。
南円堂は西国三十三所観音霊場第9番札所になっていて、お堂の正面外でお参りすることはできますが、外からでは内部の仏像は全く見えません。
外で参拝するだけなので拝観料が不要なところと、仏像を拝観できないところが御開帳当日との違いになります。
ちなみに興福寺は国宝館や東金堂など一部のお堂の内部を拝観するのは有料ですが、境内に立ち入るだけなら無料なので、南円堂も外からお参りするだけなら無料ですみます。
興福寺南円堂の混雑・待ち時間と拝観所要時間の目安は?
興福寺南円堂の御開帳は年に1日の期間限定なので、御開帳当日は、仏像拝観を目当てにした拝観者が多数訪れます。
拝観受付開始の午前9時00分より少し前に南円堂へ行ったことがありますが、その時はすでにお堂の前で行列ができていました。
ですが南円堂の内部の拝観は、八角形のお堂の中をぐるっと一周するだけなので、あまり長居する人はおらず、待ち時間はほとんどありません。
朝一番の時間帯以外もそれなりに人が訪れますが、内部での滞在時間が長くないため行列ができることはほとんどないでしょう。
一般的には最も混雑するお昼過ぎの時間帯でも、待ち時間なくお堂の内部に入ることができると思われます。
南円堂の拝観所要時間の目安は5分~20分です。
南円堂の特別公開は、通常非公開の仏像の特別拝観なので、仏像に興味のない人はあまり来ないと思われますが、それでも5分も滞在せずに拝観を終える人も少なくありません。
仏像にすごく興味のある人は20分以上の時間をかける人もいるでしょう。
南円堂の御開帳当日の閉堂時間が午後5時00分で、拝観受付終了時間は午後4時45分です。
午後4時45分に滑り込むように訪れても一通り内部の仏像を拝観することはできます。
ただし注意点があって、南円堂は東向きに建っています。
内部で祀られている本尊・不空羂索観音菩薩坐像も東向きに祀られています。
御開帳当日の夕方は、西日の影響で逆光になるため、仏像の正面に影ができて午前中と比べるとその造形を見づらいです。
仏像を細かく拝観したい場合は、午前中から陽が西に傾き始めるまでの時間帯に参拝することをおすすめします。
2018年10月17日に再訪
午前11時00分頃に南円堂に到着すると、行列ができており、堂内に入るまで約5分かかりました。
午後12時00分(正午)になると、行列はなくなっており、待ち時間がなくなっていました。
八角形のお堂の中心に、南円堂本尊の不空羂索観音坐像が祀られていますが、南円堂を俯瞰してアナログ時計のように例えて、時計の6時の方角が本尊の正面側とすると、3時と9時の方角の扉が開かれていました。
3時の方角の扉から拝観者は靴を脱いで入堂し、内部を時計回りに移動する拝観順路でした。
やはり本尊を正面から拝したい方が多いからか、正面側が混雑していました。
出口は入口と同じ3時の方角の扉ですが、堂内は2周以上することもできるので、ゆっくり拝観したい方は1時間以上でも堂内に滞在できます。
南円堂御開帳の当日は御朱印受付が混む
興福寺南円堂そばに御朱印受付がありますが、御開帳当日は行列ができていました。
画像右側の行列が御朱印授与待ちの行列。
午後1時00分頃に並ぶと、御朱印を頂けるまでの待ち時間が約45分でした。
10月17日の奈良市は時期的に過ごしやすい気温で、待ち時間が長かったものの列の前方に着くまで読書して過ごしました。
ちなみに、東金堂の正面(中金堂の脇)にも御朱印を受付している場所がありますが、そちらは空いていました。
西国三十三観音霊場の御朱印は、南円堂のそばの御朱印受付でしかいただけません。
しかし、南円堂が開扉される10月17日に限定御朱印が頒布されるわけではないにもかかわらず、長い行列ができていたのは、10月17日の日付が入っている「西国三十三観音霊場 第九番札所」の御朱印を拝受したい人がたくさんいたからでしょうか。
興福寺の御朱印については、下記記事で紹介済みなので割愛。
↓ ↓ ↓
法要中は南円堂内に立ち入りできない
興福寺五重塔の周囲を囲む塀にあったものを撮影。
南円堂では、10月17日の午後1時00分~午後2時00分まで、法要(大般若経転読会)が行われます。
法要中は一般の参拝者は堂内に入ることができず、拝観がストップします。
法要中は、南円堂の本尊の正面にある扉が開かれるため、そこから内部が見えます。
それもあるからか、他の時間帯に比べて南円堂正面に一般の参拝者が集まっていました。
近くに寄ると、堂内からお坊さんたちの声が聞こえました。
しかし、外から見えるのは、不空羂索観音坐像の肘から胸にかけてぐらいまででご尊顔は拝めません。
2017年の運慶展が終了した後、国宝館から南円堂に配置替えされた法相六祖像は外からでも見えました。
四天王像のうち、正面側に立つ二尊も多少見えました。
(そもそも法要の時間以外なら内部を拝観できるので、外から覗く必要もないのですが…。)
拝観だけで良いなら、法要の時間以外に参拝しましょう。