奈良県桜井市の長谷寺というと大仏並の大きさを誇る大きな重要文化財の十一面観音を本尊とするお寺として知られていますが、

重要文化財指定されている仏像は本尊だけではありません。

長谷寺が所有する重要文化財の仏像の一覧と各像の公開場所や公開時期について紹介します。

奈良長谷寺の重要文化財指定の仏像一覧は?本尊だけじゃない!

奈良長谷寺の重文仏像一覧(6体)

  1. 木造十一面観音菩薩立像 長谷寺の本尊
  2. 木造雨宝童子(うほうどうじ)立像
  3. 木造難陀龍王(なんだりゅうおう)立像
  4. 銅造十一面観音菩薩立像
  5. 木造地蔵菩薩立像
  6. 木造不動明王坐像

長谷寺の仏像の中では、上記6体の仏像が重要文化財に指定されています。

 

上記一覧の1番「木造十一面観音菩薩立像」が長谷寺の本尊として知られる大きな十一面観音菩薩像です。

 

長谷寺の重文仏像を拝観できる場所と期間は?

1.木造十一面観音菩薩立像(長谷寺の本尊)

  • 安置場所:本堂
  • 公開時期:常時

長谷寺の本尊の木造十一面観音菩薩立像は国宝の本堂に安置されています。

この十一面観音菩薩立像は、西国三十三所の第八番札所の本尊でもあります。

秘仏が多い西国三十三所の札所の本尊では珍しく秘仏ではない仏像で、いつでも拝観できます。

 

像高10メートルを超える大きな像で、参拝者は遠い位置から十一面観音像を拝観することになります。

通常拝観では十一面観音菩薩立像の下半身が隠れているため、脚部を拝することができせん。

 

期間限定で行われる特別拝観では間近で本尊・十一面観音像を拝観することができます。

それも近くで拝観できるだけでなく、重文の十一面観音像の足に触れることができるという稀有な特別拝観です。

 

 

2.木造雨宝童子立像(本尊の脇侍)
3.木造難陀龍王立像(本尊の脇侍)

  • 安置場所:本堂
  • 公開時期:常時

木造雨宝童子(うほうどうじ)立像と木造難陀龍王(なんだりゅうおう)立像は

本尊・十一面観音菩薩立像の脇侍で本堂に安置されています。

両像とも本尊と同様に常時公開されている仏像です。

 

雨宝童子像は本尊の向かって左側に安置されていて、難陀龍王像は本尊の向かって、右側(雨宝童子の逆側)に安置されています。

どちらも遠い位置にあるので少し拝観しづらいです。

 

 

4.銅造十一面観音菩薩立像
5.木造地蔵菩薩立像
6.木造不動明王坐像

  • 安置場所:宗宝蔵(収蔵庫)
  • 公開時期:毎年春期と秋期

銅造十一面観音菩薩立像、木造地蔵菩薩立像木造不動明王坐像の3体は宗宝蔵(収蔵庫)に安置されています。

宗宝蔵は常時公開されておらず、毎年春期と秋期に特別公開が行われます。