奈良県宇陀市の室生寺で金堂外陣からの特別拝観(室生寺金堂諸仏 国宝 釈迦如来像・十一面観音像等の外陣からの拝観)が期間限定で可能になります。
2017年の室生寺金堂の特別拝観の概要や通常拝観との違いについて記載します。
金堂諸仏【国宝釈迦如来像・十一面観音像】特別拝観2017の概要
室生寺金堂諸仏特別拝観の概要
- 期間:2017年3月11日(土)~4月16日(日)
- 時間:午前9時~午後3時
- 拝観料:400円
室生寺の拝観は上記、特別拝観料400円のほかに別途、入山料(中学生以上600円、小学生400円)が必要です。
室生寺の入山料は受付で支払います。
受付は太鼓橋を渡って突きあたり右に進んだところにあります。
入山料を支払うと室生寺の伽藍(仁王門、金堂の外観、弥勒堂、本堂、五重塔、奥の院)を拝観することができますが
金堂の特別拝観を希望する場合は別途、追加料金を支払う必要があります。
その追加料金が特別拝観の概要に記載した400円です。
また、特別拝観の拝観時間は室生寺の境内の拝観時間より短いので注意してください。
室生寺の拝観時間
4月1日~11月30日 午前8時30分~午後5時
12月1日~3月31日 午前9時~午後4時
金堂諸仏特別拝観2017の拝観時間
2017年3月11日(土)~4月16日(日) 午前9時~午後3時
午後に室生寺を参拝する場合は、金堂の特別拝観を午後3時までに済ませて、
残りの時間(3月31日までなら午後4時、4月1日以降なら午後5時まで)で境内の他のお堂を参拝するようにしましょう。
続いて金堂諸仏特別拝観で拝観することができる仏像を紹介します。
室生寺金堂特別拝観2017で拝観できる仏像は?
室生寺金堂には国宝、重要文化財に指定されている仏像がたくさん祀られています。
室生寺金堂で拝観できる仏像
- 十一面観音菩薩立像(国宝)
- 文殊菩薩立像(重要文化財)
- 釈迦如来立像(国宝)
- 薬師如来立像(重要文化財)
- 地蔵菩薩立像(重要文化財)
- 十二神将立像(重要文化財)
十二神将は12体とも現存していますが、室生寺金堂に安置されているのはそのうち10体です。
残りの2体は奈良国立博物館に寄託されていて、奈良国立博物館のなら仏像館で展示されることがあります。
金堂特別拝観では上記の仏像をすべて拝観することができますが、
それらはすべて秘仏ではないので、特別拝観の期間外(通常拝観)でも拝観することができます。
通常拝観との違いは何なのでしょうか?
金堂特別拝観と室生寺の通常拝観との違い
前項で記載したとおり、室生寺金堂の通常拝観と特別拝観で拝観できる仏像は同じです。
特別拝観と通常拝観の違いは、特別拝観の方が通常拝観よりも近くで金堂の仏像を拝観することができることです。
通常拝観の場合、参拝者は金堂の内部に立ち入ることができません。
お堂の外部にある縁側のような部分(礼堂)から金堂内の仏像を拝観することになります。
それに対して特別拝観では金堂内の外陣に立ち入ることができます。
金堂の仏像が安置されているのは内陣なので、外の礼堂から拝観するよりも近い距離で拝観することができます。
室生寺の金堂の仏像は平安時代初期を代表するものも現存していて、仏像好きな方の中にはなるべく近くで拝観したいという人も少なくないはず。
そんな方にとって仏像までの距離の違いは重要です。
私個人としては、室生寺の参拝で仏像拝観を重視するなら特別拝観の時期に参拝することをおすすめしますが、
仏像に関心が薄く、境内の雰囲気や寺院建築を楽しめれば良いという場合は通常拝観の時期でもいいし、
特別拝観の時期でも金堂で特別拝観料を支払わずに参拝すれば良いと思います。
さらに特別拝観では特製記念品を頂けます。
過去に2回、金堂特別拝観をした時はどちらも散華と十二神将のクリアファイルを頂けました。
2017年の金堂特別拝観の特製記念品も同じとは限りませんので、参考程度に見ておいてください
室生寺金堂の通常拝観と特別拝観の違い まとめ
- 特別拝観は期間限定
- 特別拝観は拝観時間が境内の拝観時間より短い
- 拝観できる仏像の種類に違いはない
- 特別拝観では通常拝観より近くで仏像を拝観できる
- 特別拝観では入山料とは別に拝観料が追加で必要
- 特別拝観では特製記念品を頂ける