京都市木津川市にある浄瑠璃寺は、国宝・九体阿弥陀如来像や四天王像で知られている寺院ですが、そのほかにも魅力的な仏像を多数所蔵しています。
特に鮮やかな色彩が美しい重要文化財・吉祥天立像は九体阿弥陀仏以上に知名度が高いかもしれませんが、通常非公開の秘仏です。
この記事では吉祥天像を含めた浄瑠璃寺の秘仏一覧と、各秘仏が安置されているお堂、特別公開(御開帳)期間を紹介します。
浄瑠璃寺の秘仏一覧
浄瑠璃寺の秘仏
- 木造吉祥天立像(重要文化財) 鎌倉時代 1212年頃
- 木造大日如来坐像 鎌倉時代 12~13世紀
- 木造薬師如来坐像(重要文化財) 平安時代 11世紀
運慶展が東京国立博物館(東博)で2017年に開催!展示作品や期間は?
浄瑠璃寺の秘仏の安置場所はどこ?
安置場所:本堂(国宝)
拝観料:300円
本堂は常時拝観できますが、吉祥天の御開帳期間(特別拝観期間)以外は吉祥天を納める厨子の扉は閉じられています。
安置場所:灌頂堂(かんじょうどう)
拝観料:300円(特別公開時のみ)
灌頂堂は通常非公開のお堂で、大日如来坐像の特別公開時のみ拝観を受け付けています。
安置場所:三重塔(国宝)
拝観料:無料
三重塔は外から見るだけになります。
薬師如来坐像特別公開時は三重塔の初層の扉が開かれます。
通常拝観時も三重塔の側まで立ち入って、三重塔の外観を見ることはできます。
浄瑠璃寺の秘仏御開帳(特別公開)期間はいつ?
浄瑠璃寺・吉祥天立像 御開帳期間
毎年、正月と春と秋の一定期間に公開
- 毎年1月1日~15日
- 毎年3月21日~5月20日
- 毎年10月1日~11月30日
吉祥天立像は、2017年の春から冬にかけて行われる奈良西大寺展に出陳されます。
展示会場は東京と大阪のみですが、吉祥天立像を見るチャンスです!
浄瑠璃寺・大日如来坐像 御開帳期間
- 毎年1月8日~10日
大日如来坐像は、たまに博物館や美術館などの施設で展示されることがありますので、浄瑠璃寺の御開帳(特別公開)以外でも拝観する機会はあります。
灌頂堂には大日如来以外にも下記仏像が安置されています。
- 義明上人像(浄瑠璃寺の開山)
- 役行者像
- 叡尊上人像(西大寺の国宝・興正菩薩叡尊上人坐像の模造らしい)
- 弁財天像(弁手池から引き上られたと云われる)
浄瑠璃寺・薬師如来坐像 御開帳期間
- 毎月8日
- 毎年1月1日~3日
- 毎年彼岸中日(春分の日、秋分の日)
薬師如来坐像が御開帳(特別公開)されるのは上記のとおりですが、雨天の時は三重塔の特別開扉は行われません。
晴天で無事に三重塔が開扉された場合も三重塔の内部は暗くて、薬師如来坐像が見づらいです。
この薬師如来坐像は、2014年4月22日~6月15日に京都国立博物館で開催された特別展覧会「南山城の古寺巡礼」に出陳されました。
(薬師如来坐像の展示期間は2014年5月13日~6月1日のみでしたが。)
その時に、比較的照明の明るい環境で見ることができましたが、浄瑠璃寺三重塔の特別開扉で見る時よりも良かったのはもちろん、写真で見た印象より鮮やかで美しい像でした。
また、どこかの博物館・美術館で展示されるといいのですが。
吉祥天立像、大日如来坐像、薬師如来坐像が御開帳(特別公開)される期間はそれぞれバラバラですが、御開帳の日程が重複している日もあります。
3体とも御開帳される日は、毎年1月8日です。
以下、浄瑠璃寺の同時公開のまとめです。
吉祥天立像、大日如来坐像、薬師如来坐像が同時公開される期間
- 1月8日
吉祥天立像と大日如来坐像のみが同時公開される期間
- 1月9日~1月10日
吉祥天立像と薬師如来坐像のみが同時公開される期間
- 1月1日~1月3日
- 春分の日(3月20日が春分の日に当たる年は同時公開じゃないかも?)
- 4月8日
- 5月8日
- 10月8日
- 11月8日
大日如来坐像と薬師如来坐像のみが同時公開される期間
なし