東大寺戒壇堂(かいだんどう)は大仏殿や二月堂から離れた場所にあるお堂で、
奈良県内で屈指の観光スポットである東大寺境内の中でも混雑していません。
堂内には奈良時代の仏像として傑作と名高い四天王像が祀られています。
この記事では東大寺戒壇堂の拝観料や時間、見所を紹介します。
東大寺戒壇堂(戒壇院)とは?場所を地図で紹介
東大寺戒壇堂は奈良時代の天平勝宝7年(755年)に当時の中国から招かれた鑑真和上によって創建された建造物です。
戒壇堂は出家者が受戒(正規の僧や尼になるための戒律を授けられる)するための施設として建てられました。
戒壇堂は東大寺境内の西側にあります。
戒壇堂は観光客が多い大仏殿や南大門から離れた目立ちにくい場所にあります。
また、大仏殿から見て二月堂や法華堂とは逆方向にあります。
戒壇堂の周囲は観光客が比較的少ないです。
東大寺戒壇堂の拝観料と拝観時間は?
戒壇堂の内部に入場(入堂)するには拝観料が必要です。
東大寺戒壇堂の拝観料(個人料金)
- 大学生以上:500円
- 高校生 :500円
- 中学生 :500円
- 小学生 :300円
団体割引は30名以上で適用されます。
東大寺戒壇堂の拝観料(団体料金:30名以上)
- 大学生以上:450円
- 高校生 :400円(教職員は無料)
- 中学生 :300円(教職員は無料)
- 小学生 :200円(教職員は無料)
戒壇堂の拝観時間は季節によって変動します。
東大寺戒壇堂の拝観時間
(開門時間~閉門時間)
- 11~2月:午前8時~午後4時30分
- 3月 :午前8時~午後5時
- 4~9月 :午前7時30分~午後5時30分
- 10月 :午前7時30分~午後5時
拝観時間は日照時間が長い夏の時期ほど長く、冬の時期ほど短くなります。
戒壇堂の見どころを紹介します。
東大寺戒壇堂の見どころは国宝の仏像!拝観所要時間も
戒壇堂の内部には国宝指定されている四天王像が安置されています。
四天王は多聞天(たもんてん)・広目天(こうもくてん)・増長天(ぞうちょうてん)・持国天(じこくてん)の4体を1組とする仏教の守護神です。
戒壇堂の四天王像は、粘土で像を作成する塑像(そぞう)という技法で造られています。
増長天や持国天のように憤怒の形相をしている像もあれば、
多聞天や広目天鋭いのように目つきで睨みを利かせている像もあります。
「私も鋭いまなざしで睨まれたい!」という仏像好きもいて、特に広目天像が人気です!(笑)
戒壇堂の見学所要時間の目安は5分~20分です。
戒壇堂の拝観に要する時間を左右するのは仏像に対する関心の深さです。
仏像にあまり興味がなければ5分でも足りますし、強い関心を持っているなら20分でも足りないかもしれません。
堂内には四天王像以外に多宝塔もありますが、見どころはほぼ四天王像のみと言っていいです。
戒壇堂は仏像好きの人以外はほとんど入堂しないお堂なので、混雑していません。
東大寺戒壇院の四天王像の詳細と仏像配置図は?広目天像は多宝塔の北西に安置
長居する人も少ないないお堂で、大仏殿と比較するとかなりゆっくり拝観できます。