東寺の国宝仏像件数は京都で一番多い!
東寺の国宝仏像件数は8件で、京都では一番多いです。
日本で国宝仏像が最も多いのは奈良の興福寺(17件)と法隆寺(17件)で、3番目が東大寺(14件)です。
東寺はその次に多く、全国の国宝仏像所蔵件数では4位に位置します。
東寺の後には奈良の唐招提寺(6件)と京都の広隆寺(6件)が続きます。
東寺の国宝仏像一覧は?
東寺の国宝仏像一覧(8件)
- 五菩薩像(4体) 839年 講堂
- 五大明王像(5体)839年 講堂
- 四天王立像(4体)839年 講堂
- 梵天坐像・帝釈天半跏像(2体)839年 講堂
- 兜跋毘沙門天立像(1体) 唐時代 宝物館
- 不動明王坐像(1体)平安初期 西院御影堂(大師堂)
- 僧形八幡神坐像・女神坐像(4体)平安初期 鎮守八幡宮
- 弘法大師坐像(1体) 1233年 西院御影堂(大師堂)
上記一覧は造像された時代順に並べています。
次にそれぞれの国宝仏像が安置されている場所と、公開期間について触れます。
東寺の国宝仏像の展示場所と御開帳(特別公開)期間
東寺で国宝の仏像が安置されているお堂は、講堂、宝物館、西院御影堂、鎮守八幡宮の4カ所です。
東寺講堂の国宝仏像一覧(4件)
- 五菩薩像 839年
- 五大明王像 839年
- 四天王立像 839年
- 梵天坐像・帝釈天半跏像 839年
東寺講堂の国宝の仏像はすべて通常拝観できます。
東寺の講堂には21体の仏像が祀られています。
五智如来を中央に配置してその両脇に五菩薩、五大明王を配置し、さらにその外側に梵天・帝釈天と四天王が配置されています。
これら講堂の21体の諸像は立体曼陀羅を形成しています。
21体の中の15体が国宝、5体が重要文化財に指定されていて、東寺講堂は全国有数の仏像の宝庫と言えます。
東寺宝物館の国宝仏像一覧(1件)
- 兜跋毘沙門天立像 唐時代
東寺宝物館は通年公開されているわけではなく、毎年春と秋のみ特別公開が行われます。
- 不動明王坐像 平安初期
- 弘法大師坐像 1233年
東寺西院御影堂の国宝2件はどちらも秘仏です。
不動明王坐像は絶対秘仏で、一般公開されたことがありません。
弘法大師坐像は毎月21日に公開されます。
東寺鎮守八幡宮の国宝仏像一覧(1件)
- 僧形八幡神坐像・女神坐像
東寺鎮守八幡宮の神像もすべて非公開です。
過去に何度か博物館の展覧会で展示されたことがあります。
国宝彫刻の中ではなかなか拝観しづらい像といえます。