興福寺国宝館では国宝・重要文化財を含む興福寺の仏像が多数展示されていますが、2017年は国宝館の耐震改修工事をが行われているため、国宝館に展示される仏像などの拝観が休止されています。
国宝館には著名な阿修羅像や十大弟子像などが安置されていますが、それらは2017年は「興福寺国宝特別公開2017阿修羅-天平乾漆群像展ー」で期間限定展示されます。
当記事では「興福寺国宝特別公開2017阿修羅-天平乾漆群像展ー」の期間や展示作品を紹介します。
2018年1月1日からリニューアルオープンした興福寺国宝館で阿修羅像などが再び通年拝観できます。
興福寺国宝特別公開2017阿修羅-天平乾漆群像展-の期間や料金
天平乾漆群像展の開催概要
会期
- 2017年9月15日(金)~11月19日(日)
場所
- 興福寺仮講堂
拝観時間
- 午前9時00分~午後5時00分
料金:仮講堂・東金堂の共通拝観券
個人 | |
大人(一般・大学生) | 900円 |
学生(中学・高校生) | 600円 |
小人(小学生) | 250円 |
※団体割引はありません。
上記の料金は仮講堂の天平乾漆群像展の料金と東金堂の拝観料がセットになっています。
興福寺仏頭の大きさと歴史・特徴!なぜ山田寺から東金堂に移された?
興福寺国宝特別公開2017阿修羅-天平乾漆群像展-の展示作品一覧
天平乾漆群像展の展示作品一覧
- 八部衆立像 8体 国宝
- 十大弟子立像 6体 国宝
天燈鬼立像・龍頭鬼立像 2体 国宝(東博に出陳)- 金剛力士立像 2体 国宝
- 梵天立像・帝釈天立像 2体 重要文化財
- 阿弥陀如来坐像 1体 重要文化財
四天王立像 4体 重要文化財(東博に出陳)- 華原磬(かげんけい) 1個 国宝
国宝5件19点、重要文化財3件7点を展示
→ 国宝4件17点、重要文化財2件3点を展示
「興福寺国宝特別公開2017阿修羅-天平乾漆群像展ー」は2017年の春期と秋期の2回行われ、春期はすでに終了しています。
春期では仮講堂で公開されていた天燈鬼立像・龍頭鬼立像と四天王立像が、東京国立博物館で開催される運慶展で展示されるため、秋期は仮講堂で拝観することができません。
ちなみに有名な阿修羅像は八部衆像という8体の仏像の中のひとつです。
興福寺国宝館で展示されている国宝の仏像(彫刻)は8件ありますが、2017年秋期の仮講堂の特別公開ではそのうち3件が展示されます。
通常時に興福寺国宝館で展示されている国宝仏像一覧(8件)
- 八部衆立像
- 十大弟子立像
- 天燈鬼・龍燈鬼立像
- 金剛力士立像
- 仏頭
- 法僧六祖坐像
- 板彫十二神将立像
- 千手観音立像
1、2、4が天平乾漆展で展示される
天平乾漆群像展で展示されない5件の中にも、2017年は別の場所で拝観できるものがありますので紹介します。
国宝の仏頭は2017年は別のお堂に安置!展示場所はどこ?
国宝指定されている興福寺の仏頭は、国宝館改修工事期間は東金堂に安置されて公開されます。
仏頭は昭和の時代になって東金堂で発見された後に国宝指定された経緯があるので、今回の東金堂での公開によって里帰りを果たしたことになります。
また、国宝の天燈鬼・龍燈鬼立像と法僧六祖坐像は東京国立博物館の運慶展で展示されます。
博物館の特別展なので期間限定の展示となりますが、上記の2件の国宝も拝観する機会があります。
残りの国宝館の国宝彫刻は千手観音立像と板彫十二神将の2件ですが、
これらの像は国宝館の改修工事が終わるまで拝観する機会がないかもしれません。
特別公開の期間に合わせて限定の御朱印を頒布
興福寺では「興福寺国宝特別公開2017阿修羅-天平乾漆群像展ー」の期間に合わせて限定の御朱印が頒布されます。
中央の墨書きは「講堂」です。
興福寺の御朱印の種類には限定版もある?授与所の場所や時間も紹介
上記記事で「講堂」限定御朱印を頂ける場所や興福寺の他の種類の御朱印を紹介しています。