奈良の春日大社の宝物殿は2016年秋にリニューアルオープンされました。
古代中世の文化財の展示を楽しめるだけでなく、現代アートの一種であるインスタレーションも鑑賞することができます。
この記事では春日大社宝物殿について触れます。
春日大社宝物殿の概要は?
昭和48年に竣工した春日大社の旧宝物殿が第六十次式年造替の記念事業の一環で改修され、
2016年10月1日に「春日大社 国宝殿」としてリニューアルオープンしました。
耐震補強、収蔵環境改修、拡張に加え外装・内装が一新されています。
サントリー美術館や根津美術館のプロジェクトに関わった経歴を持つ建築家の弥田俊男氏が総監修を務めました。
国宝殿は2階建の建造物で、1階にはカフェ・ショップ鹿音や鼉太鼓ホールがあり、2階に展示室があります。
カフェ・ショップ鹿音と鼉太鼓ホール・展示室は同じ建物の中にありますが入口は別です。
上の写真の左側の赤い丸がカフェ・ショップ鹿音の入口で、右の赤い丸が鼉太鼓ホール・展示室の入口です。
春日大社のカフェ・ショップ鹿音の営業時間は?メニューの値段も掲載
宝物殿の拝観料や拝観時間は?鼉太鼓ホールは写真撮影可能
春日大社宝物殿(国宝殿)の拝観料
- 一般:500円
- 大学生・高校生:300円
- 中学生・小学生:200円
団体割引は20名以上で適用されます。
ただし団体料金が設定されているのは一般(大人)のみで
小学生~大学生の団体料金はありません。
団体料金
- 一般:400円(20名以上)
春日大社宝物殿(国宝殿)の拝観時間
- 午前10時00分~午後5時00分(入館は午後4時30分まで)
宝物殿の拝観料は入口を入ったすぐのところで支払います。
一部の壁には春日杉が貼られているモダンな内装です。
すぐに文化財の展示室があるわけではなく、はじめにうす暗い廊下を進んで展示室・神垣でインスタレーションを鑑賞します。
インスタレーションは、水と光を用いて春日大社境内の神秘的な空気を表現した「神奈備」と
重ねたワイヤーメッシュに春日大社の映像を投影した「春日」があります。
展示室・神垣の先にあるのが鼉太鼓ホールです。
春日大社国宝殿の内部は写真撮影禁止ですが、この大きな太鼓がある1階のホールだけは写真撮影が許可されています。
正面の壁がガラス張りになっているので、外からもガラス越しに太鼓を見ることはできます。
国宝殿の天井は社殿の垂木を想像させるようなデザインです。
上に掲載した画像を撮影した場所の左側では春日大社の祭祀を解説する動画が流されていました。
画像右上の黒いものは階段で、上がると展示室に着きます。
宝物殿は春日大社の歴史文化を収蔵する宝箱
宝物殿の展示室は大展示室と小展示室の2つに分かれています。
基本的に春日大社に伝わる国宝352点・重要文化財971点をはじめとする文化財の一部と、それに関連するものの展示が行われます。
特に刀剣や甲冑がすばらしいです。
宝物殿では数カ月ごとに特別展が開催されているため、展示内容が一定ではありません。
春日大社の公式サイトには細かい展示目録は掲載されていませんが、展示の概要は載っています。
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ミュージアムショップはカフェ・ショップ録音にある
春日大社宝物殿のミュージアムショップは、展示室の方ではなくカフェ・ショップ「鹿音」にあります。
私が訪れた時は、宝物殿の拝観受付で税込1200円前後の図禄と税込120円のポストカードが販売されていましたが、
これらはカフェ・ショップの方でも販売されています。
図録の種類は
- 春日大社の代表的な文化財を解説したもの
- 刀剣甲冑を解説したもの
- 春日権現験記を解説したもの
- 舞楽を解説したもの
がありました。
宝物殿の見学所要時間は?
宝物殿の見学所要時間の目安は、展示室・神垣が5分、鼉太鼓ホールが3分、展示室が15分~30分といったところでしょうか。
鼉太鼓ホールで動画を観るとさらに長くなります。
春日大社のバスのアクセス方法や最寄り駅からの行き方は?駐車場は無料?
宝物殿の隣には駐車場とバス停があるため利用すると便利です。