奈良の春日大社は藤原氏ゆかりの神社です。
春日大社の社紋には「下がり藤」が採用されていて、藤は春日大社と密接な関係にある花です。
春日大社の萬葉植物園には多品種の藤の花があり、見頃時期には多くの人が訪れます。
春日大社の藤の開花情報や見頃などを紹介します。
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春日大社の藤の花の見頃時期はいつ?
藤の花は例年4月末~5月上旬に見頃を迎えます。
ちょうどゴールデンウィークの時期にあたり、毎年ゴールデンウィークの春日大社は混雑するほど大勢の人が集まります。
春日大社の参道の途中には萬葉植物園があり、20品種、約200本の藤が植栽されています。
早咲きの品種もあれば、遅咲きの品種もあるため、植物園にある全品種の藤が同時に見頃を迎えることはありません。
その分、春日大社の藤のシーズンは長くなりますが、早咲きの藤が開花してから遅咲きの藤が見頃を終えるまで2週間程度しかありません。
今現在の春日大社の藤は開花情報は?何部咲き?
春日大社の公式ホームページなどで例年、藤の開花状況が発信されるのでチェックすることをおすすめします。
春日大社の藤は、早咲き~中咲きの品種が多く、遅咲きの品種は少ないようなので、開花が早い年はゴールデンウイークだとあまり藤の花を楽しめないかもしれません。
強い雨が降ると花が傷んで見ごろの期間が短くなるかもしれないので、気温だけでなく天候にも注意したいところです。
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萬葉植物園(万葉植物園)の藤の品種は?早咲き~中咲きが多く、遅咲きは少ない?
春日大社の萬葉植物園には四季の花があり、ほぼ年間通して花見を楽しむことができますが、その中でも特に見どころの花と言えるのが藤です。
春日大社の藤は、目線の高さで観賞できるようになっている点が人気です。
萬葉植物園で植栽されている藤の品種の一覧を20品種すべてではありませんが掲載します。
春日大社 萬葉植物園の藤の品種
- 甲比丹藤【早咲き】
- 白甲比丹藤【早咲き】
- 昭和紅藤【早咲き】
- 岡山一歳藤【早咲き】
- 緋ちりめん藤【早咲き】
- 口紅藤【早咲き】
- 新紅藤【早~中咲き】
- 長崎一歳藤【早咲き】
- 黒龍藤【中咲き】
- 八重黒龍藤【中咲き】
- 九尺藤【中咲き】
- 本紅藤【中~遅咲き】
- 海老茶藤【中咲き】
- 白野田藤【遅咲き】
- 白花支那藤【早咲き】
- 麝香藤【早咲き】
「萬葉植物園にある藤のうち、どの品種が何割を占めているのか?」という情報はわかりませんが、全体的に早咲きの品種が多く、中咲きの品種はそこそこで、遅咲きの品種が少ないことがわかります。
できるだけ色んな品種の藤を楽しみたい場合は、早咲き~中咲きの藤が見ごろを迎える時期に行く方がいいですね。
春日大社萬葉植物園の拝観情報
萬葉植物園の基本情報を掲載します。
春日大社 萬葉植物園の基本情報
開園時間
- 3月~10月:午前9時00分~午後4時30分(午後5時00分閉門)
- 11月~2月:午前9時00分~午後4時00分(午後4時30分閉門)
定休日
- 3月~11月:無休
- 12月~2月:月曜(祝日と重なった場合は開園し、その翌日に閉園する)
拝観料(個人料金)
- 大人:500円
- 子ども:250円
拝観料(団体料金)
- 大人:400円
- 子ども:200円
※団体割引の適用は20名以上
春日大社の藤の観賞スポットなどの地図
下記の場所にマップピンを立てています。
- 春日大社萬葉植物園(入園有料) ← 藤の花あり
- 砂ずりの藤(観賞無料) ← 藤の花そのもの
- 春日大社本殿(回廊周辺に藤の木あり。特別参拝は有料) ← 藤の花あり
- 春日大社の駐車場(萬葉植物園の東門に直結)
- 春日大社国宝殿(拝観有料)・カフェショップ鹿音(土産物の販売、軽食あり)
- 春日荷茶屋(飲食店。萬葉植物園の正門の目の前)
- 春日大社一之鳥居(ここから東へ本殿に向けて参道が続く)
- 近鉄奈良駅(最寄り駅のひとつ)
- JR奈良駅(最寄り駅のひとつ)
春日大社境内で藤の花を見ることができる場所はどこ?
春日大社境内の下記の場所で藤の花を見ることができます。
- 春日大社萬葉植物園(おすすめ)
- 春日大社南門と慶賀門の付近にある「砂ずりの藤」(おすすめ)
- 春日大社本殿・回廊周辺
- その他、春日大社の参道周辺
春日大社萬万葉植物園の出入り口はどこ?
萬万葉植物園の出入り口は、
- 正門(飲食店・春日荷茶屋の近く)
- 東門(駐車場の近く)
です。
これらの場所は、上に掲載した地図をご覧ください。
近鉄奈良駅やJR奈良駅から徒歩でアクセスする場合は、正門から入りましょう。
正門は、春日大社一之鳥居~本殿までの参道の途中にあります。
東門は、春日大社駐車場や国宝殿の近くにあります。
駐車場の脇にはバス停もあります。
自動車やバスでアクセスする場合は、東門を利用すると便利です。
春日大社の萬葉植物園の藤を観賞してきた
(クリックすると、画像を拡大できます)
春日大社の参道に途中に萬葉植物園の正門があります。
この正門か、国宝殿(駐車場の前)にある東門のどちらからでも萬葉植物園に出入りできます。
画像の丸で囲んだ場所が駐車場の近くにある萬葉植物園の東門。
車でアクセスする場合は、こちらから植物園に出入りすると楽です。
駐車場の近くには国宝殿(拝観は有料)があります。
国宝殿の隣には「カフェ・ショップ鹿音」があり、お土産を購入したり、軽食をとることができます。
国宝殿を拝観せずに、カフェやショップのみを利用することも可能です。
春日大社本殿までの参道の途中にある萬葉植物園の正門の前では、藤の開花状況が表記されています。
この日は「早咲き~中咲きの藤」が満開でした。
見ごろの藤の品種の名称が書かれた札も吊るされています。
萬葉植物園内にはトイレがあるので、園内に入ってからも安心。
画像の場所は、正門で拝観料を納めて進んだすぐのところ。
藤の木のそばには、品種が書かれたプレートが設置されているので、お目当ての品種があれば、これを手掛かりに探してみてください。
大根の花が咲いていました。
萬葉植物園は、藤の花が多いですが、それ以外の花も観賞できます。
ツツジも藤と開花時期がほぼ重なるため、合わせて楽しめます。
行事のために、和太鼓の練習が行われていました。
白い藤の花も咲いていました。
六角形の歌仙堂。柿本人麻呂を祀っています。
新緑がきれいです。
青々とした竹もあります。
萬葉植物園内には、「藤乃園」というエリアがあり、このエリアで藤を集中的に観賞できます。
八重咲きの藤も見ごろ。
とりあえず、画像を投稿。
藤棚だけでなく、藤の木の藤も咲いています。
ピンク色も藤もきれい。
白・紫・ピンクの藤、それぞれきれいですね。
萬葉植物園の東門。
こちらから出入りすることも可能。
先述した通り、門の外には、春日大社の駐車場と国宝殿があります。
なぜか、京都の苔寺の庭園を思い出しました。
かなり落花していますが、シャクナゲの花も咲いていました。
ほんのりピンクのシャクナゲもありました。
シャガ。
酒中花。
春日大社で藤を観るなら色んな品種を観賞できる萬葉植物園を外せませんが、最も有名なのは「砂ずりの藤」です。
春日大社の砂ずりの藤とは?どこにある?
春日大社南門のそばから見た砂ずりの藤。
春日大社の南門と慶賀門の間(両門の内側)には「砂ずりの藤」と呼ばれる藤があります。
花房が1m以上にも延び、 砂にすれるということからその呼名があります。
「春日権現験記」にも書かれている古い藤で、 樹齢700年以上といわれています。
早咲きから遅咲きの品種がある春日大社の中で、砂ずりの藤は中咲きの品種だそうです。
萬葉植物園の入園は有料ですが、砂ずりの藤は無料で立ち入れる場所にあります。
慶賀門のそばから見た砂ずりの藤。
春日大社の東回廊の向こう側にも藤があります。
遠くて目線よりも高い位置にあるため観賞しづらいですが、砂ずりの藤を観る際は、東回廊の向こうにある藤も観るとより楽しめるかもしれません。
有料で特別参拝すると、東回廊の方へ近づけます。
▼詳細は下記記事で紹介しています
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