いまや日本の歳末の風物詩といっても過言ではない「今年の漢字」。
京都・清水寺の貫主(住職)が大きな和紙に勇壮にその年を代表する漢字1文字を揮毫する行事です。
その姿は全国にテレビのニュースなどで報道されており、実際に清水寺を訪れて観覧したいと思う人も多いはずです。
この記事ではそんな今年の漢字を実際に見るための方法についてご紹介します。
今年の漢字はいつ・どこで発表される?日程や場所を紹介
今年の漢字は、基本的に毎年12月12日の「漢字の日」に発表されます。
しかしながら毎年必ずしも12月12日に発表されてきた訳ではありません。
年によっては発表の日程が前後することもあります。
過去の発表日を見る限り、12月12日が観光客で混雑する土曜日や日曜日である年は、日付を変更して平日に実施されることが多いようです。
2020年「#今年の漢字」の応募を締め切りました。多数のご応募ありがとうございました☺️
応募結果は12月14日(月)14時頃より京都・清水寺にて発表します‼️https://t.co/D8QSeRu1dn— 2020年「今年の漢字」 (@Kotoshinokanji) December 7, 2020
2020年は12月14日(月)が発表日です。
発表の時間は午後2時開始。
場所は清水の舞台で有名な清水寺の本堂。
広い舞台の上で清水寺貫主である森清範氏が、巨大な越前和紙の上に選ばれた一文字を「今年の漢字」として特大の熊野筆で揮毫します。
全国から応募された中からもっとも応募数の多い一文字が今年の漢字に選ばれます。
その一文字を森氏が知るのは揮毫する直前です。
揮毫する直前に今年の一文字が書かれた封筒が森氏に渡され、それを開封したタイミングで知るとのこと。
つまり、事前に知らされた文字を練習することもなく、味のある達筆な揮毫をするということなのです。
京都・清水寺で実際に「今年の漢字」を見学する方法は?
この勇壮な風景をテレビなどで見て、見地へ行って直接見てみたいと思う人も多いはずです。
今年の漢字が発表されるのは師走の忙しい平日の午後。
今年の漢字の発表当日も清水寺の拝観はできるのですが、正午ごろから警備員に規制され一般の人が舞台には立ち入れないようになっています。
つまり今年の漢字を揮毫する様子は報道陣のみに公開されているので、一般の参拝者は発表を現地でリアルタイムに観覧することができません。
2020年ではなくて過去の年のことになりますが、「今年の漢字」の発表は下記のテレビ番組やインターネットなどで生中継が行われたことがあります。
- 読売テレビ系列の「ミヤネ屋」やNHKの「ごごナマ」など
- インターネットの「ニコニコ生放送」
2020年も生中継を行うテレビ番組はあるはずなので、画面越しに「今年の漢字」の発表を楽しむことはできます。
今年の漢字に選ばれた一文字(1位の漢字)は、「日本漢字能力検定協会」の公式サイトでは、2020年12月14日(月)の午後2時30分頃に速報が出ます。
1位~20位までの漢字と詳しい結果は、2020年12月14日(月)午後4時ごろに「日本漢字能力検定協会」の公式サイトで発表予定です。
前述したように、実際に今年の漢字を揮毫する場面を清水寺で見学することはできないですが、そのあと一文字が書かれた和紙の実物(大書)を見ることはできます。
【#今年の漢字 豆知識】
Q.#清水寺 で書かれた「今年の漢字」の大書は、その後どこへいくの…?A.2020年は「今年の漢字」発表当日12/14の16時頃から12/23まで清水寺本堂で展示し、12/24以降は京都・祇園にある「#漢字ミュージアム」でご覧いただけます。
詳細はこちら👇https://t.co/WlZkGBM7de— 2020年「今年の漢字」 (@Kotoshinokanji) November 25, 2020
2020年の「今年の漢字」は12月14日(月)午後4時ごろ~12月23日(水)まで清水寺の本堂で展示される予定です。
この期間に清水寺を訪れたら、揮毫されたばかりの「今年の漢字」を、清水の舞台のそばで見ることができるのです。
清水寺本堂の展示期間が終了した2020年12月24日(木)以降は、「今年の漢字」の実物の大書は「漢字ミュージアム」に移されて展示公開されます。
12月の京都は冬本番で寒い時期になりますが、混雑する紅葉の見頃が終わり観光客も少なくなります。
冬の時期に行われる寺社の特別拝観や錦市場で京都の正月準備の風情を感じるなど、この時期ならではの楽しみ方もありますね。
歴代の今年の漢字を常時見学できるスポットは?
前述の通り、最新の今年の漢字は、清水寺本堂の展示期間が終了してから「漢字ミュージアム」に移されて展示されますが、「漢字ミュージアム」では歴代の今年の漢字も公開されます。
「漢字ミュージアム」は2016年6月にオープンしましたが、それ以前は主催者である日本漢字能力検定協会が歴代の今年の漢字が書かれた和紙を保管していたようです。
漢字ミュージアムは、今年の漢字を主催する日本漢字能力検定協会が設立した施設で、この施設の一角で歴代の今年の漢字の実物が展示公開されます。
(ただし歴代すべての「今年の漢字」が揮毫された大書が同時公開されているわけではないです)
▼展示の詳細は「漢字ミュージアム」の公式ホームページで確認できます
漢字ミュージアムでは、今年の漢字以外にも漢字の歴史やさまざまな知識を学ぶことができる施設となっており、さまざまな漢字の魅力を体感できる工夫がなされています。
今年の漢字だけでなく普段何気なく使っている漢字について深く学ぶのも良いかもしれません。
清水寺を拝観したあとに訪れるのも良いでしょう。
漢字ミュージアムの場所
「漢字ミュージアム」は祇園の八坂神社の近くにあり、清水寺から徒歩20分余りで行くことができます。
▼清水寺~漢字ミュージアムまでの徒歩アクセスルート
今や年末の風物詩の1つとなり、その年の世相を知るイベントとして定着した今年の漢字。
実際に揮毫する光景を直接見ることはできませんが、京都を訪れたら実際に書かれたものを拝観することはできます。
揮毫される光景をイメージしながら実物を見るのも1つの楽しみ方かもしれません。
【2020年】今年の漢字の時間・場所など情報まとめ
- 今年の漢字の発表日は、例年12月12日(漢字の日)
- 12月12日が土日にあたる年は、日付を変更し平日に発表することが多い
- 発表時間は午後2時頃
- 今年の漢字を書くのは清水寺貫主
- 発表場所は清水寺本堂
- 一般人は現地で発表の瞬間を見学することができない
- 例年テレビで生中継されている
- 今年の漢字の実物は発表された後、しばらく清水寺本堂で展示公開される
- 清水寺本堂の展示期間が終われば漢字ミュージアムで展示公開される
- 漢字ミュージアムでは歴代の今年の漢字の実物も一部展示公開される
▼2020年「今年の漢字」の情報まとめ
- 2020年12月14日(月)午後2時に発表
- 今年の漢字の実物は、2020年12月14日(月)の午後4時頃~12月23日(木)まで清水寺本堂で展示公開
- 今年の漢字の実物は、2020年12月24日(金)以降は漢字ミュージアムで展示公開
清水寺で書かれる今年の漢字の歴史は?歴代の一文字の一覧と選ばれた理由も