長らく再建工事が行われていた興福寺中金堂(読み方:ちゅうこんどう)が完成し、一般拝観できるようになりました。
中金堂を拝観してきたので、拝観情報や祀られている本尊・そのほかの仏像の情報などを紹介します。
興福寺中金堂の一般公開はいつから?
2018年10月7日~10月11日に落慶法要が行われた中金堂ですが、一般公開の開始日はそれより少し後の10月20日(土)です。
そのほかの拝観情報も以下に記載します。
興福寺中金堂の拝観情報
公開期間:2018年10月20日(土)以降
拝観時間:午前9時00分~17時00分(入堂は16時45分まで)
休観日 :なし(年中無休)
拝観料
個人の拝観料
- 大人・大学生:500円
- 中高生 :300円
- 小学生 :100円
団体割引あり(30名以上で団体料金が適用されます)
- 大人・大学生:400円
- 中高生 :200円
- 小学生 :90円
身体障害者の割引あり
- 大人・大学生:250円
- 中高生 :150円
- 小学生 :50円
期間限定公開ではなく通常参拝できるお堂です。
中金堂と国宝館・東金堂の共通拝観券の販売はなし
興福寺の境内への立ち入りは無料です。
興福寺で有料で拝観受付をしているのは中金堂だけはなく、
- 東金堂(とうこんどう)
- 国宝館(こくほうかん)
もあり、これらも通常拝観できます。
国宝館と東金堂は両方の拝観券がセットになった共通拝観券(拝観料が少し安くなる)が販売されていますが、中金堂との共通拝観券の販売はされません。
再建された中金堂の大きさは?法相柱が見どころ
- 幅 :約37メートル
- 奥行:約23メートル
- 高さ:約21メートル
に復元されました。
中金堂の堂内には「法相柱」と呼ばれる柱があります。
興福寺は法相宗(ほっそうしゅう)の大本山。
「法相柱」は法相の教えを確立・発展させた高僧たちが描かれたもので、お寺の本堂らしさを感じさせます。
中金堂の本尊や拝観できる仏像は?
↑上の動画の中で中金堂の内部に安置されているる仏像を確認できます。
先述の法相柱も動画内で映されています。
中金堂の本尊は、釈迦如来坐像(しゃかにょらい)です。
本尊の左右には、脇侍の薬王菩薩立像(やくおうぼさつ:重要文化財)・薬上菩薩立像(やくじょうぼさつ:重要文化財)が祀られ、さらにその周囲を四天王立像(国宝)が取り囲んでいます。
この四天王立像は、2017年まで興福寺南円堂(なんえんどう)に安置されていたものですが、2017年秋に開催された東京国立博物館の特別展「興福寺中金堂再建記念特別展 運慶」(通称:運慶展)の会期終了後に、中金堂に移動させられました。
南円堂は、毎年10月17日の1日のみしか御開扉されないお堂なので、これまで南円堂に安置されていた四天王立像も年に1度しかその姿を拝むことができませんでした。
中金堂に配属されるようになったため、通常拝観できるようになります。
ほかにも、木造大黒天立像(重要文化財)と厨子入り木造吉祥天倚像(重要文化財)が安置されています。
どちらも中金堂の再建が完了する前は国宝館に安置されていた像。
吉祥天倚像は、国宝館では厨子が開かれた状態で展示されていましたが、中金堂では厨子が閉じられた状態で祀られており、その像容を拝することはできませんでした。
興福寺中金堂を拝観してきた!大まかな流れ
中金堂の拝観受付は、お堂の東側にあります。
東金堂や国宝館が建っている側です。
御朱印受付(画像右)のとなりが、中金堂の拝観受付(画像左)。
ここで受付を済ませると、中金堂を囲む塀の中に立ち入ることができます。
お堂の前は、広い空間があります。
歩道でないところは、芝生養生中なので歩かないようにとのこと。
ちなみに画像奥に見える建物は南円堂。
中金堂の正面側から入堂します。
靴は履いたままで良いです。
内部を参拝・拝観し終えたら、拝観受付の方へ戻り、塀の外へ出ます。
礎石跡がたくさんあります。
興福寺中金堂の拝観所要時間の目安はどのくらい?
中金堂の拝観にかかる時間の目安は、拝観受付をする時間を含めて10分程度。
お堂内部に5分以上滞在する人は、少なそうな印象でした。
興福寺中金堂改修記念の御朱印帳が頒布!サイズや値段は?
中金堂の再建を記念して頒布されるようになった御朱印帳。
表紙が興福寺南円堂・裏表紙が興福寺中金堂です。
御朱印帳の大きさは、約16cm × 約11cm と小さめです。
値段は1,000円。
興福寺でいただける御朱印の情報は下記記事でまとめています。
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