東大寺には四月堂(三昧堂)というお堂があります。
近くにある二月堂や三月堂(法華堂)の周りには参拝者が多いにも関わらず、四月堂を訪れる人の数は少ないです。
当記事では東大寺の穴場と言える四月堂で頂ける御朱印の種類や受付時間を紹介します。
奈良・東大寺四月堂(三昧堂)の御朱印授与所の場所はどこ?
四月堂(三昧堂)は東大寺境内の東側にあります。
近くには法華堂(三月堂)や二月堂があるので、はじめて四月堂を参拝する方は、これらのお堂を目印にすると良いでしょう。
お堂の正面の扉が開いていますので、そこから一般の参拝者も堂内に入ることができます。
御朱印授与所は、堂内に入ってすぐ右の位置にあります。
四月堂は無料で入堂できるので、拝観料を納める必要はありません。
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四月堂の御朱印の種類と料金は?
東大寺四月堂の御朱印の種類
- 御朱印「普賢菩薩」
- 御朱印「十一面観音」
四月堂の御朱印の値段は、各種類300円です。
普賢菩薩の御朱印の画像と意味は?
四月堂(三昧堂)は法華三昧という修行をするために、平安時代の1021年(治安元年)に建てられたお堂なので、三昧堂という名称がつけられています。
三昧堂を創建した仁仙大法師と助慶上人という2人の僧が修行に入ったのが4月であったことから四月堂とも呼ばれています。
現在の四月堂では、堂内の向かって右端に普賢菩薩騎像が祀られていますが、四月堂のもともとの本尊は普賢菩薩でした。
普賢菩薩は法華三昧の本尊だからです。
四月堂で普賢菩薩の御朱印を頂けるのは、当初の本尊が普賢菩薩だったことに由来するようです。
江戸時代の1682年(天和2年)に四月堂の本尊は阿弥陀如来に変わりました。
さらに、1903年(明治36年)には法華堂(三月堂)から四月堂に移されてきた千手観音立像が新たな本尊になりました。
その千手観音立像も東大寺ミュージアムに移されて、2013年10月からは東大寺ミュージアムの本尊となっています。
仏像界の転勤族ですね!
(約110年の間、四月堂で祀られていたので、転勤族というほど異動しているとは言えないのかもしれませんが。)
現在の四月堂の本尊は十一面観音立像です。
四月堂では現本尊の十一面観音の御朱印を頂くこともできます。
それが次に紹介する御朱印です。
十一面観音の御朱印の画像と意味は?
四月堂の現在の本尊・十一面観音立像は、天理市にあった桃尾山寺(廃寺)の仏像でしたが、明治初年に東大寺に移され、二月堂で祀られていました。
しかし、毎年行われる二月堂の修二会行事の準備の度に破損する危険があるため、四月堂に移る前の約60年間は収蔵庫に安置されていました。
以前は、四月堂の旧本尊「千手観音」「阿彌陀如来」の御朱印も頂けましたが、現在は頂けないようです。
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四月堂の御朱印の受付時間は何時から何時まで?
四月堂の御朱印受付時間(拝観時間)は、午前8時00分から午後4時30分と四月堂の扉に書かれていました。
四月堂の拝観時間は大仏殿などとは異なり、季節によって変動しないのかもしれません。
上の画像を撮影した日時は、9月1日の午後4時40分頃。
大仏殿や法華堂(三月堂)などの拝観時間より短いのでご注意ください。
四月堂では御朱印帳・御朱印袋が販売されている?
東大寺にはオリジナルの御朱印帳と御朱印帳袋があります。
四月堂では、御朱印帳・御朱印帳袋どちらも販売されており、見たところ全種類あるようでした。
2017年7月から頒布された篠原ともえさんプロデュースの紫色の御朱印帳もありました。
東大寺でオリジナルの御朱印帳・御朱印帳袋が販売されているお堂は他にもありますが、購入したい方は四月堂で購入するのも良いでしょう。