興福寺北円堂は平面八角形の形をしたお堂で、運慶作の国宝・弥勒如来坐像や国宝・無著菩薩立像、国宝・世親菩薩立像などが安置されていますが、他にも仏像はあります。
興福寺北円堂に安置されている仏像一覧と、北円堂内部の諸像の配置図を掲載しています。
北円堂の特別公開時に実際に行って感じたことも書いています。
興福寺北円堂の諸像の一覧は?
北円堂の仏像一覧
- 弥勒如来坐像(みろくにょらいざぞう) 国宝、鎌倉時代、運慶作
- 大妙相菩薩像(だいみょうぞうぼさつぞう) 室町時代
- 法苑林菩薩像(ほうおんりんぼさつぞう) 室町時代
- 無著菩薩立像(むちゃくぼさつりゅうぞう) 国宝、鎌倉時代、運慶作
- 世親菩薩立像(せしんぼさつりゅうぞう) 国宝、鎌倉時代、運慶作
- 持国天立像(じこくてんりゅうぞう) 国宝、平安時代
- 増長天立像(ぞうちょうてんりゅうぞう) 国宝、平安時代
- 広目天立像(こうもくてんりゅうぞう) 国宝、平安時代
- 多聞天立像(たもんてんりゅうぞう) 国宝、平安時代
北円堂に安置されている仏像9体のうち7体が国宝指定されています。
運慶作の無著菩薩立像、世親菩薩立像は2017年秋に東京国立博物館(東博)で開催される「運慶展」に出陳されます。
弥勒如来坐像も運慶作ですが、こちらは「運慶展」に出陳されなさそうです。
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興福寺北円堂の仏像配置図は?
仏像配置図の下側が正面にあたります。
配置図の「弥勒如来坐像」と書かれているところに立つと、
弥勒如来坐像、大妙相菩薩像、法苑囃子菩薩像、無著菩薩立像、世親菩薩立像と向かい合うかたちになります。
四天王像は外側を向いています。
北円堂の特別公開に行った時の感想
自分用のメモみたいなものです。
私が過去に北円堂に行った時は、待ち時間なしに堂内に入ることができました。
上で掲載した仏像配置図では正面から無著菩薩立像、世親菩薩立像が見づらそうに見えるかもしれませんが、実際に北円堂内部に行くと、それほど見づらくは感じません。
ただ、正面からだと無著・世親像との距離が少し遠いようには感じました。
北円堂の特別公開期間には、北円堂内部に入って諸像の周りを360度の角度から拝観することができます。
なので、四天王像の正面の位置に立って見学することもできます。
北円堂の特別公開には何度か行きましたが、いずれの時も北円堂内部を一周まわったら強制的に拝観終了というわけではなく、
まわりの人に迷惑にならないように気をつければ、二周でも三周でも心ゆくまで拝観することができました。
北円堂の見学所要時間は5分未満の人もいれば、じっりくと30分以上時間をかける人もいます。
拝観者の入れ替わりがそれなりに激しいので、混雑していて仏像を拝観しづらいとは感じませんでした。
私が行った時に、ツアーなどの団体客と鉢合わせになったことがないので、はっきりとしたことは言えませんが、
団体客がいるタイミングだと、混雑していると感じるかもしれません。