五劫院の秘仏本尊・五劫思惟阿弥陀仏坐像の特別公開(御開帳)期間のアイキャッチ画像

奈良の五劫院は東大寺の近くにある寺院で、五劫思惟阿弥陀仏という髪が伸びすぎてアフロヘアーのようになってしまった阿弥陀如来像を祀ることで有名な寺院です。

通常非公開ですが、毎年特別公開が行われます。

五劫院の拝観情報や所要時間などを紹介します。

奈良・五劫院の五劫思惟阿弥陀如来坐像の基本情報

五劫院本堂
五劫院本堂

五劫思惟阿弥陀仏坐像は本堂に安置されています。

  • 員数   :1躯
  • 文化財指定:重要文化財
  • 時代・年代:鎌倉時代
  • 素材・技法:木造(内刳)、錆下地、黒漆塗り、漆箔
  • 像高  :123.4cm
  • 髪際高 :98.8cm

光背と台座は後補。

 

アフロヘアーが特徴的な仏像です。

 

五劫思惟阿弥陀如来の御開帳期間は?

五劫院は通常非公開で拝観するには事前予約が必要です。

 

ですが、毎年期間限定で特別公開(御開帳)が行われます。

 

下記が特別公開の期間です。

  • 毎年2月12日~2月18日
  • 毎年8月1日~8月12日
  • 毎年10月5日

 

例年、特別公開の期間は曜日によらず日付が固定で実施されているようです。

 

 

東大寺の勧進所阿弥陀堂にも秘仏の五劫思惟阿弥陀仏坐像が安置されていますが、その特別公開日も毎年10月5日です。

 

10月5日は東大寺と五劫院の五劫思惟阿弥陀仏坐像を同日に拝観できるので、行くならこの日を最もおすすめします。

 

 

御開帳期間の拝観時間

  • 午前9時00分~午後3時00分(受付終了)

 

拝観料

  • 志納

 

10月5日に拝観したところ、「拝観料は本堂内の賽銭箱に納めてください」とお坊さんに言われました。

 

料金は定められていません。

迷うなら500円以上納めれば良いでしょう。

 

拝観の感想

境内には複数の建造物がありますが、拝観できるのは五劫思惟阿弥陀仏坐像が安置される本堂のみ。

 

本堂に向かって左側に玄関があり、そこで靴を脱いであがり、本堂の脇から入堂します。

 

 

本堂内部は、北側が内陣、南側が外陣となっていて、格子で仕切られています。

 

本尊の五劫思惟阿弥陀仏坐像は内陣の中央に安置されいますが、内陣には立ち入れず、外陣から拝観することになります。

 

堂内は暗くはないのですが、五劫思惟阿弥陀仏像までの距離が遠いため見づらいです。

 

じっくり像容を拝観したい場合は単眼鏡・双眼鏡が必要です。

 

外陣に五劫思惟阿弥陀仏像の大きなパネル(写真)があるので、それを見ながら拝観すると見づらい部分を補完しやすいでしょう。

 

 

本堂内では五劫思惟阿弥陀仏坐像やそのほか数種類のポストカードが販売されていました。

 

また、五劫思惟阿弥陀仏の御朱印を頂くことができます。

五劫院(奈良)の御朱印の種類や値段は?受付場所と時間も紹介

石仏・見返り地蔵も見どころ

五劫院本堂の脇に見返り地蔵あり
五劫院本堂の脇に見返り地蔵あり

五劫院の本堂の裏側は墓地があります。

 

墓地へは本堂に向かって右側から行くことができるのですが、墓地の入口の前に見返り地蔵と呼ばれる仏像があります。

 

見返り地蔵
見返り地蔵

2軀の石造の地蔵菩薩が横並びで祀られています。

 

見返り地蔵(拡大)
見返り地蔵(拡大)

向かって左側の地蔵菩薩が正面を向かずに左を向いているため、見返り地蔵と呼ばれています。

 

”見返りなんとか”というと、京都有数の紅葉の名所として知られる永観堂(禅林寺)の「見返り阿弥陀」を思い出しますね。

 

立派な石造ですので、五劫院を拝観するならこの見返り地蔵も参拝することをおすすめします。

五劫院の拝観所要時間の目安は?

本堂の五劫思惟阿弥陀仏と見返り地蔵の拝観時間を合わせて15分~20分というところでしょうか。

 

予約不要の特別公開期間でも、拝観者が少ないのでゆっくりと参拝することができます。

 

 

五劫院のアクセスと駐車場の場所は?東大寺からの行き方を紹介

東大寺南大門からの行き方を画像で説明しています。