高野山は、平安時代初期に弘法大師・空海によって開かれた日本仏教の一大聖地です。
2004年の7月にユネスコの世界文化遺産に登録され、ミシュランの旅ガイド日本版においては三つ星を獲得しているこの地は、紅葉の名所としても広く知られています。
高野山の紅葉情報を紹介します。
高野山の紅葉の見ごろ時期はいつ?
高野山の紅葉の見頃は、例年10月下旬から11月上旬となっています。
紅葉は「奥の院・英霊殿」 ⇒ 「清浄心院付近」 ⇒ 「荒川経蔵」 ⇒ 「不動堂東塔、西塔付近」 ⇒ 「浪切不動付近」と順に進んでいきます。
標高が800メートルと高い事もあり、平野部よりは見頃が早いのが特徴です。
2019年現在の紅葉の色づき情報は?
現在の紅葉の色づき具合を知るならTwitterやInstagramで一般のユーザーが投稿した画像が参考になります。
ただし投稿されている画像が必ずしも最新のものとは限らないので、注意しなければなりません。
(今年の紅葉の画像ではなかったり、投稿の数日前に撮影された画像がアップされている可能性もある)
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Twitter「高野山 紅葉」の検索結果(画像付きのツイートのみ抜粋)
高野山の紅葉スポット
蛇腹道
高野山の紅葉の中で、一番の見所と言われているのが金剛峯寺から壇上伽藍へと歩く時に通る道、「蛇腹道」です。
紅葉が頭上から覆いかぶさるようなその様は、まさに紅葉のトンネルと呼ぶに相応しい景観であり、シーズン中は17時から翌5時までライトアップが施されています。
根本大塔
奥の院と並ぶ高野山の2大聖地の一つ、壇上伽藍。そのシンボルとも言われるのが根本大塔です。
日本で最初に建立された多宝塔とも言われる深紅の塔が、紅葉と競うようにそびえ立つ姿は圧巻の一言です。
金剛峯寺
高野山真言宗の総本山が金剛峯寺です。
正門に向かう参道は人気の紅葉鑑賞スポットであり、国内最大級の石庭「蟠龍亭(ばんりゅうてい)」と紅葉のコントラストも一見の価値があります。
英霊殿
弘法大師空海の御廟がある奥の院は、壇上伽藍と並ぶ高野山の2大聖地です。
その一角に佇む英霊殿は、第二次世界大戦の戦死者を供養する為に建立された場所で、春の桜、そして秋の紅葉が美しい場所です。
高野山までのアクセス方法
電車の行き方
南海電車「難波駅」から特急こうや号で「極楽橋駅」下車 ⇒ そこから南海高野山ケーブルに乗り、「高野山駅」下車。
高野山内の移動については徒歩、並びに南海りんかんバスを利用。
車の行き方
京奈和自動車道「紀北かつらぎIC」から約45分
※高野山へ至る道筋としては「国道370号線」「国道371号線」「国道480号線」「県道109号線」がありますが、371号線と109号線はかなり道幅が狭くなっています。
一番のおすすめはやや遠回りにはなりますが、しっかりと道が舗装されており、道幅も十分な480号線。次いでやや道幅は狭くなりますが、370号線が推奨されます。
紅葉の季節の高野山の混雑状況について
紅葉シーズンになると、平日でも多数の観光客が訪れますが、高野山自体の面積が広大な事もあり、前に進めない程の混雑になることはありません。
しかし、駐車場は別。
高野山には無料で駐車できる大型駐車場が設置されていますが、見所スポットまで車で移動し、そこに車を停めて散策する方が多いため、駐車場待ちの車で渋滞ができあがります。
近年では外国人観光客も増加傾向にあり、益々の混雑が予想されるため、車で向かう場合は早朝。
それが不可能であれば高野山内路線バス(南海りんかんバス)の利用をおすすめします。
また、余談ではありますが例年秋に金剛峯寺前駐車場において「ヴェトロモンターニャ高野山」というクラシックカーのイベントが開催されます。
この日は通常の観光客に加えてクラシックカーファンが高野山に集い、一層の混雑が予想されるため、事前にイベントの開催情報などはチェックされた方が良いかもしれませんね。
高野山には国宝に指定されている不動堂や、国宝、重要文化財をはじめとする貴重な文化遺産を保存管理、展示している霊宝館など見所が多数あります。
ぜひ紅葉観賞と共に、歴史の息吹が感じられる高野山の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。