安産寺の子安地蔵菩薩の拝観料や御開帳期間は?公開日は予約不要


奈良県宇陀市の室生寺は、平安時代初期の仏像を代表する国宝・釈迦如来立像や

国宝・十一面観音菩薩立像を金堂に祀る古刹として知られています。

 

室生寺からそう遠くない場所に安産寺というお寺があります。

安産寺の本尊である地蔵菩薩立像は、

かつて室生寺金堂で釈迦如来や十一面観音とともに祀られていたと推定されています。

 

安産寺の地蔵菩薩の拝観情報を紹介します。

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安産寺の地蔵菩薩立像とは?室生寺金堂の当初の脇侍?

安産寺 地蔵菩薩立像

  • 員数:1躯
  • 文化財指定:重要文化財
  • 時代・年代:平安時代初期(9世紀)
  • 素材・技法:木造(カヤの一木造)、彩色
  • 像高:177.5cm

安産寺の地蔵菩薩立像はカヤの一木造で、背面から長方形に背刳が施されています。

もとは室生寺の金堂に安置されていたとされる仏像です。

 

衣に見られる漣波式衣文(れんぱしきえもん)は、非常に珍しい形式ですが、

室生寺金堂の本尊・釈迦如来立像にも漣波式衣文が見られます。

 

衣文の稜線にそって截金(きりかね)を独特の技法や衣をベンガラで朱色に彩るの点も、

室生寺金堂の釈迦如来立像と共通しています。

 

安産寺の地蔵菩薩立像が室生寺に安置されていたとされるのは、

作風が室生寺金堂の釈迦如来立像と似ているからというわけではありません。

 

現在の室生寺金堂にも地蔵菩薩立像が安置されていますが、

その光背の大きさと像本体の大きさが明らかに釣り合っていません。

 

東京国立博物館で1993年に「大和古寺の仏たち」という展覧会が催されましたが、

その時に室生寺金堂の地蔵菩薩の光背を安産寺の地蔵菩薩と合わせた状態で展示が行われました。

 

地蔵菩薩の大きさと光背の高さが合ったため、

このことも安産寺地蔵菩薩が、もとは室生寺金堂に安置されていたと推測される根拠になっています。

安産寺の地蔵菩薩と室生寺金堂の地蔵菩薩の光背を合わせてみたらピッタリ!(画像)

 

現在の室生寺金堂には、所狭しと仏像が安置されていますが、

室生寺金堂の本尊・伝釈迦如来立像のもともとの脇侍は

室生寺金堂の国宝・十一面観音菩薩立像と、安産寺の重要文化財・地蔵菩薩立像であったと思われます。

室生寺金堂の仏像は寄せ集め?本尊・釈迦如来立像などの特徴は?

 

なぜ室生寺の仏像であったと思われる地蔵菩薩が中村区の安産寺にあるのか?

 

その理由ははっきりとしていませんが、中村区に言い伝えがあります。

言い伝えによると、豪雨で宇陀川が増水した時に、

上流から地蔵菩薩が流されてきて安産寺の対岸にある海神社にそばに流れ着きました。

 

当時の村の人々は、地蔵菩薩を安置する場所を探して集落に運びましたが、

にわかに足が進まなくなって腰を降ろしたところ、地蔵菩薩像も動かなくなりました。

 

このことを村人たちは「ここに祀れ」というお告げだと悟ったため、

その場所にお堂を建てて祀ったというのが、地蔵菩薩が中村の地に移ったきっかけとされています。

 

ですが、像の状態からそのようなことは考えづらいようです。

 

地蔵菩薩立像は江戸時代に中村の地で彩色修理されています。

地蔵菩薩が何らかの理由で室生寺に戻されながったため、現在も中村区にあるのではないかという意見があります。

室生寺金堂の十一面観音や地蔵菩薩の特徴は?

安産寺の場所は奈良県宇陀市の室生三本松中村区

安産寺の最寄り駅は、近鉄大阪線の三本松駅です。

西側の隣の駅は室生寺の最寄り駅にあたる室生口大野駅で、

東側の隣の駅は三重県名張市の赤目口駅です。

 

安産寺はそんな県境近くにある三本松駅の近くにあります。

 

安産寺の三本松駅からの徒歩の所要時間は10分足らずです。

 

車でアクセスする場合、駐車場となるスペースが安産寺にはあります。

駐車料金は無料で、収容台数は3台ぐらいです。

 

ただし、安産寺周辺の道幅は狭いです。

念のためGoogleストリートビューで道幅を確認しておくことをおすすめします。

 

車で安産寺にまで辿りつけそうになければ、

道の駅「宇陀路室生」に車を停めて、そこから徒歩で安産寺に向かいましょう。

上の地図は道の駅「宇陀路室生」から安産寺の徒歩ルートです。

所要時間は10分足らずです。

 

道の駅「宇陀路室生」のホームページのリンクを貼っておきます。

道の駅「宇陀路室生」公式ホームページ

 

安産寺地蔵菩薩の拝観予約が不要な日はいつ?

安産寺には住職がいないお寺で、中村自治会の人たちによって管理されています。

安産寺は中村区の集会場も兼ねていて、地蔵菩薩立像は収蔵庫に安置されています。

 

地蔵菩薩の拝観には事前に予約が必要ですが、定期的に御開帳が行われます。

御開帳の日時に安産寺を訪ねれば、予約不要で地蔵菩薩を拝観することができます。

 

地蔵菩薩の御開帳の日は次の通りです。

 

地蔵菩薩を予約不要で拝観できる日時

  • 初開帳:毎年1月24日の午前10時~午後3時
    (甘酒のふるまいがあります)
  • 御縁日法要:毎年8月第4日曜日の午後1時~午後9時
    (午後7時30分からは盆踊りがあります)
  • 月に1度の御開扉:毎月9日の午前中

上記以外の日時で拝観希望の場合は拝観予約が必要です。

室生地域事務所(0745-92-2001)までお問い合わせください。

 

地蔵菩薩の拝観料は志納です。

私が過去に安産寺を訪れた時は500円を納めました。

 

地元の方が応対してくださるので、

お寺で拝観する時以上にお釣りが出ないように小銭を準備することをおすすめします。

 

 

現在はどうかわかりませんが、収蔵庫では360度の角度から、

それも間近で地蔵菩薩立像を拝観させていただけました。

さらにお茶を頂けました。

 

安産寺では地域の人々の信仰の一端を感じられますよ!

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