興福寺国宝館の冊子アイキャッチ画像

奈良の興福寺では、2017年は国宝館の耐震改修工事が行われていたため国宝館で展示されていた国宝・阿修羅像や十大弟子像などの仏像や、その他の寺宝は別のお堂で行われた特別公開期間にしか拝観できませんでした。

工事が終了したので、2018年1月から再び国宝館の寺宝を拝観できるようになりました。

工事前と拝観情報に少し変更があるので紹介します。

2018年10月20日から拝観可能になった中金堂を参拝してきた

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リニューアルオープンした興福寺国宝館の拝観情報

興福寺国宝館(リニューアルオープン後)
興福寺国宝館(リニューアルオープン後)

公開期間はいつ?通常拝観できる?

  • 2018年1月1日(月祝)以降の毎日

 

興福寺の国宝館は通年、拝観できる展示施設です。

2018年1月1日(月祝)がリニューアルオープンの初日ですが、1月2日(火)以降も毎日、通常拝観できます。

年中無休で、休館日はありません。

 

拝観時間や受付時間は?

  • 拝観時間:午前9時00分~午後5時00分

受付時間(入館できる時間)は午後4時45分まで。

 

拝観時間は工事前と変わりません。

 

拝観料金はいくら?

拝観料(個人料金)

  • 大人・大学生:700円
  • 中高生   :600円
  • 小学生   :300円

 

拝観料(団体料金)

  • 大人・大学生:700円
  • 中高生   :600円
  • 小学生   :300円

※団体割引が適用される人数は30名以上

 

身障者の拝観料(要証明)

  • 大人・大学生:300円
  • 中高生   :200円
  • 小学生   :150円

 

国宝館と東金堂の共通拝観券

  • 大人・大学生:900円
  • 中高生   :700円
  • 小学生   :350円

※東金堂も拝観する場合、大人・大学生と中高生は100円お得。
 小学生は50円お得になります。

 

 

国宝館の拝観料は工事前より100円値上げされています。

防犯対策の強化と文化財修理のお金を捻出するためだそう。

 

リニューアルオープン後の国宝館では、拝観券の購入時に拝観料とは別に100円を納めると、展示作品の写真や説明文が書かれた冊子をいただけます。

興福寺国宝館の冊子
興福寺国宝館の冊子

表紙を飾るのは国宝館の目玉の阿修羅像と、国宝館の本尊・千手観音像。

 

興福寺国宝館の冊子(中)
興福寺国宝館の冊子(中)

展示されている作品の一部が掲載されています。

見たところ、常時展示されている仏像や燈籠は掲載し、展示替えされることがある仏画や経典は掲載されていないようです。

冊子内の説明文は、国宝館の展示室内壁面に貼られているものと同じ。

 

興福寺国宝館に展示される仏像は?工事前との違いはある?

リニューアルオープンした興福寺は前述の通り休館日がなく、常時拝観できます。

国宝館の外観は素人目で見た限り、工事前と(ほぼ?)変わっていません。

(耐震工事なので当然なのでしょうけど。)

 

内装は壁が白色、仏像を展示する台座は黒色にし、白と黒を基調にした配色に変更されています。

この配色は仏様をいかに際立たせるかを考えてのことだそうです。

 

国宝館内での写真撮影が禁止されている点は変更なし。

 

国宝館で展示される仏像の種類は、基本的に工事前とは変わらないです。

興福寺は国宝の仏像所蔵件数が日本一多いのですが、国宝館では下記の8件⇒7件の国宝仏像彫刻が、工事前と同様に通常拝観できます。

  1. 仏頭
  2. 十大弟子立像
  3. 阿修羅立像を含む八部衆立像
  4. 板彫十二神将立像
  5. 天燈鬼・龍燈鬼立像
  6. 千手観音立像
  7. 金剛力士立像
  8. 法僧六祖坐像 ⇒ 配置場所が南円堂へ変更されました

 

↓↓興福寺の国宝仏像の一覧と拝観できる場所や日程

 

↓↓興福寺国宝館で展示されている仏像の一覧はこちら

 

2017年に開催された仮講堂(元・仮金堂)での特別公開の仏像配置は、もともと阿修羅像などが旧西金堂に安置されていた時代のものをイメージしたものでした。

奈良時代の配置の再現を目指したもので、それはそれでよかったのですが、拝観者と仏像の距離が遠く、単眼鏡や双眼鏡がなければ見づらいものでした。

リニューアルオープン後の国宝館では、工事前と同様に比較的近い距離で拝観できます。

阿修羅像や仏頭、金剛力士像など一部の展示品はガラスケースなしで拝観できる点も変わっていません。

 

 

↓↓(参考)2017年の阿修羅像の特別公開の詳細

 

 

拝観順路は変更されています。

工事前の順路は大まかに言うと反時計回りでしだが、リニューアルオープン後は逆の時計回りになっています。

国宝館の出入口も、工事前に入口だったところが出口になり、出口だったところが入口になっています。

この変更がなぜ行われたのかわかりませんが、工事前の国宝館を拝観したことがあるなら新鮮に感じるかもしれません(笑)

 

展示作品の展示場所はほぼ変わっていません。

順路が変更されても阿修羅像を含む八部衆像が最後に来るのは変わりません。

意図的に人気の阿修羅像が最後に来るようにしているのでしょうか。

 

↓興福寺南円堂の四天王像が2018年の国宝指定見込み!

国宝館の出口付近にミュージアムショップあり

国宝館の展示室から出口の間には、ミュージアムショップがあります。

阿修羅像などの仏像のポストカードやクリアファイル。

ほかには線香やハンカチなどもありました。

余談ですがミュージアムショップの近くにトイレもありました。

 

 

そのほかのお堂の拝観情報

2018年10月20日から拝観可能になった中金堂を参拝してきた!

 

東金堂も通常拝観できるお堂です

 

北円堂は年に2回だけ特別公開

 

南円堂は年に1日だけしか拝観できない!