奈良斑鳩の法隆寺の御朱印の受付時間や値段などについて触れています。
頒布場所は聖霊院と西円堂で、境内案内図を掲載しています。
通常は2ヶ所それぞれで異なる種類の御朱印をいただけます。
仏像の御開帳(特別公開)の期間には限定御朱印が頒布されます。
奈良・法隆寺の御朱印の受付場所はどこ?境内案内図を掲載
(クリックすると、画像を拡大できます)
法隆寺の御朱印の受付場所
下記の場所で御朱印をいただけます。
- 10:聖霊院(赤枠で囲んだところ)
- 9:西円堂(赤枠で囲んだところ)
- 8:上御堂(期間限定で特別公開 5:大講堂の北)
数字は境内案内図の番号に対応しています。
法隆寺は西院伽藍・大宝蔵院・東院伽藍の拝観が有料で、それらの拝観料は共通券しかありません
(1~2ヶ所のみの拝観券はありません)。
聖霊院の御朱印受付
聖霊院は西院伽藍の有料エリアの外側(東隣)にあるので、ここは無料で立ち入れます。
聖霊院の内部に御朱印の受付があり、窓口は4つありました。
聖霊院は法隆寺の御朱印のほとんどの種類をいただけることもあって、混んでいる時は少し待ち時間が発生しますのでご注意ください。
御朱印待ちの混み具合に応じて開く窓口の数を変えています。
後述する御朱印帳もこの聖霊院で販売されています。
詳細は後述しますが、聖霊院では
- 「以和為貴」の御朱印
- 「篤敬三寶」の御朱印
- 「南無佛」の御朱印
- 「唯佛是真」の御朱印
- 「阿弥陀如来」の御朱印(大和北部八十八ヶ所霊場 第50番札所)
- 「尺寸王身釋像」の御朱印(聖徳太子御遺跡霊場 第14番札所)
- 「田村皇子問太子之病」の御朱印(聖徳太子御遺跡霊場 第18番札所) ※成福寺の御朱印
- 「救世観音」の御朱印【特別公開期間限定】
をいただけます。
聖霊院に安置されている国宝の聖徳太子像は通常非公開。
国宝の秘仏の中でも拝観できる機会が少ない仏像です。
西円堂の御朱印受付
西円堂も西院伽藍の有料エリアの外側(西側)にあるので、ここも無料で拝観できます。
西円堂の内部には、国宝の薬師如来坐像が祀られています。
お堂の内部には立ち入れませんが、外側からそのお姿を拝することができます。
この西円堂の近くに御朱印の受付があります。
詳細は後述しますが、西円堂では
- 「峰薬師如来」の御朱印(札所じゃない通常版)
- 「峰薬師如来」の御朱印(大和北部八十八ヶ所霊場 第51番札所)
をいただけます。
上御堂の御朱印受付
上御堂は、西院伽藍の有料エリアの最奥(最北)にあります。
法隆寺の西院伽藍の南端にある南大門。
門を通って進んだ先に中門が建ちます。
2018年11月現在の中門は修復工事中で、覆いがかけられています。
門の造形は全然見えませんでした。
中門の修復工事期間は2015年6月~2018年12月までの予定。
中門の写真。
中門の両側は回廊が繋がっており、回廊内部の拝観(西院伽藍の拝観)は有料です。
中門に安置される金剛力士像の写真。
中門から廻廊に沿って西端にいくと、西院伽藍の拝観入口があります。
ここで拝観料を納め、回廊の内部に入ります。
五重塔は東西南北すべての初層の扉が開かれています。
塔の内部には立ち入れませんが、外側から内部に安置されている仏像群を拝観できます。
太陽の位置や天候の状態によっては、薄暗くて塔の内部が見づらい場合があります。
五重塔の隣に建つ金堂は、内部に立ち入れます。
国宝の釈迦三尊像などの仏像を拝観可能。
五重塔と金堂の北側に建つ大講堂。
ここの薬師三尊像も国宝。
通常はこの大講堂までしか拝観できませんが、毎年11月1日~11月3日は大講堂の北側に建つ上御堂に立ち入ることができます。
上御堂では国宝の釈迦三尊像が祀られています。
期間限定の御朱印は上御堂の堂内でいただけます。
御朱印の「朱印を押す人」と「墨書きを書く人」が別で、分業体制で御朱印を頒布されていました。
詳細は後述しますが、上御堂では
- 「釈迦如来」の御朱印【特別公開期間限定】
をいただけます。
法隆寺の御朱印の種類一覧や値段は?画像で紹介
法隆寺の御朱印の種類一覧
聖霊院の御朱印の種類
- 「以和為貴」の御朱印
- 「篤敬三寶」の御朱印
- 「南無佛」の御朱印
- 「唯佛是真」の御朱印
- 「阿弥陀如来」の御朱印(大和北部八十八ヶ所霊場 第50番札所)
- 「尺寸王身釋像」の御朱印(聖徳太子御遺跡霊場 第14番札所)
- 「田村皇子問太子之病」の御朱印(聖徳太子御遺跡霊場 第18番札所) ※成福寺の御朱印
- 「救世観音」の御朱印【特別公開期間限定】
西円堂の御朱印の種類
- 「峰薬師如来」の御朱印(札所じゃない通常版)
- 「峰薬師如来」の御朱印(大和北部八十八ヶ所霊場 第51番札所)
上御堂の御朱印の種類
- 「釈迦如来」の御朱印【特別公開期間限定】
※2018年11月現在の情報
上記以外の種類がある可能性もありますし、最新の情報と異なる可能性もあるので、参考程度にご覧ください
御朱印の値段は各種類300円。
聖霊院の御朱印
「以和為貴」の御朱印
”以和為貴”(和を以て貴しと為す:わをもってとうとしとなす)は、聖徳太子がつくったとされる「十七条憲法」の第1条に出てくる言葉。
「何事をやるにせよ、皆が仲良くして、いさかいを起こさないことが良い」という意味。
「篤敬三寶」の御朱印
”篤敬三寶”(篤く三宝を敬え:あつくさんぽうをうやまえ)は、聖徳太子がつくったとされる「十七条憲法」の第2条に出てくることば。
三宝とは、「仏(=覚者)」「法(=仏になる教え)」「僧(=教えを喜び実践する集い)」のこと。
「南無佛」の御朱印
”南無佛”は、聖徳太子が2歳の時に発したとされる言葉で、ざっくり言うと「仏を崇敬する」という意味。
「唯佛是真」の御朱印
聖徳太子の死を悼んで妃の橘大郎女が作らせたという「天寿国繍帳(てんじゅこくしゅうちょう)」に”世間虚仮 唯佛是真”(せけんこけ ゆいぶつぜしん)と織り込まれています。
「この世にある物事はすべて仮のものであり、仏の教えだけが真実である」という意味。
「阿弥陀如来」の御朱印(大和北部八十八ヶ所霊場 第50番札所)
法隆寺の北室院は、大和北部八十八ヶ所霊場の第50番札所。
札所の本尊は阿弥陀三尊像。
「尺寸王身釋像」の御朱印(聖徳太子御遺跡霊場 第14番札所)
法隆寺は聖徳太子御遺跡霊場の第14番札所。
”尺寸王身釋像”は、法隆寺金堂の釈迦三尊像の光背に刻まれている銘文「仰依三寳、當造釋像、尺寸王身。(仰ぎて三宝に依りて、当(まさ)に釈像の尺寸王身なるを造るべし。)」が由来。
「三宝の仰せに従って、聖徳太子と等身大の釈迦像を造ることを誓願する。」という意味。
「田村皇子問太子之病」の御朱印(聖徳太子御遺跡霊場 第18番札所) ※成福寺の御朱印
成福寺(じょうふくじ)は聖徳太子御遺跡霊場の第18番札所ですが現在は廃寺。
法隆寺で御朱印をいただけます。
”田村皇子問太子之病”(たむらのみこたいしのやまいをとふ)は、成福寺があった地で晩年を過ごしていた病床の聖徳太子を、田村皇子が見舞ったという伝承が由来。
柵の向こう側にあるものを、柵の隙間から撮影。
立ち入れなさそうでした。
救世観音の御朱印【御開帳期間限定】
法隆寺の夢殿(ゆめどの)は通常非公開のお堂で、その本尊・救世観音菩薩(くぜかんのんぼさつ)は秘仏です。
例年、春期と秋期に御開帳が行われます。
夢殿の御開帳期間限定でいただける御朱印です。
法隆寺の東院伽藍の拝観入口。
この先に夢殿があります。
夢殿の内部に救世観音が安置されています。
内部には立ち入れず、外から夢殿の中をのぞくようにして拝観します。
前述した通り、夢殿の御朱印は聖霊院でいただけます。
西円堂の御朱印
峰薬師如来の御朱印(通常版)
法隆寺西円堂の本尊・薬師如来像は”峯の薬師”と呼ばれるため、「峰薬師如来」の御朱印が頒布されています。
峰薬師如来の御朱印(大和北部八十八ヶ所霊場 第51番札所)
法隆寺西円堂は大和北部八十八ヶ所霊場の第51番札所です。
札所の本尊は、西円堂の本尊でもある薬師如来像。
大和北部八十八ヶ所霊場ではないものとは、肩印が異なります。
上御堂の御朱印
釈迦如来の御朱印【御開帳期間限定】
法隆寺の上御堂(かみのみどう)は、釈迦三尊像を本尊とするお堂です。
通常非公開ですが、例年11月1日~11月3日に特別公開が実施されます。
上御堂の特別公開期間限定でいただける御朱印です。
有名な百済観音や夢違観音などは、大宝蔵院で拝観できるのでお忘れなく。
拝観は有料(西院伽藍・東院伽藍と共通)なので、拝観入口で拝観券を見せます。
建物内を時計回りに1周するように拝観します。
名前がややこしいですが、大宝蔵院の出口付近に「大宝蔵殿」という建物もあります。
大宝蔵殿では、例年春と秋に寺宝の特別公開が実施されています。
拝観は有料ですが、西院伽藍・大宝蔵院・東院伽藍の共通拝観券とは別料金です。
美術や文化財に興味をお持ちの方は大宝蔵殿の拝観もおすすめします。
そうでない方は、拝観しなくても良いと思います。
法隆寺オリジナル御朱印帳のサイズや値段は?
法隆寺オリジナル御朱印帳のサイズは約18cm × 約12cm。
値段は1,000円。
聖霊院の御朱印受付で販売されています。
法隆寺の御朱印の受付時間は何時から何時まで?
法隆寺の御朱印の受付時間は明記されていません。
一般的に、お寺で御朱印をいただける時間は拝観時間に準じるので、参考までに法隆寺の拝観時間を掲載します。
法隆寺の拝観時間
- 2月22日~11月3日:午前8時00分~午後5時00分
- 11月4日~2月21日:午前8時00分~午後4時30分
2018年11月3日の午後4時30分頃は、御朱印の受付をされていました。
少なくとも拝観受付終了の30分前なら窓口は開いてそうです。
御朱印の受付を早めに切り上げる可能性もあるので、時間に余裕を持って参拝する方が無難でしょう。
法隆寺周辺のお寺の御朱印
中宮寺の御朱印
飛鳥時代の仏像で国宝指定されている「如意輪観音像」を拝観できる中宮寺の御朱印。
法輪寺の御朱印
法隆寺と同様に飛鳥時代の仏像が現存する法輪寺の御朱印。
法起寺の御朱印
法起寺は世界文化遺産のお寺。国宝で飛鳥時代の三重塔は見もの。
吉田寺の御朱印
大きな阿弥陀如来坐像(丈六の阿弥陀如来像)を祀るお寺。