神護寺三像が公開される神護寺の虫干し行事の拝観情報を紹介します。
国宝・神護寺三像とは?
神護寺三像は「伝源頼朝像」「伝平重盛像」「伝藤原光能像」という3点の肖像画の総称です。
「伝源頼朝像」は長らく歴史の教科書に「源頼朝」の肖像画として
掲載されてきた絵画(今はどうなんだろう…)なので見覚えがある人も多いはず。
「伝源頼朝像」「伝平重盛像」は京都国立博物館に寄託、
「伝藤原光能像」は東京国立博物館(東博)に寄託されています。
三像のうち「伝源頼朝像」「伝平重盛像」が虫干し行事の時に、神護寺に里帰りして展示公開されます。
「伝藤原光能像」は里帰りしませんが、東博で展示されることがあります。
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そもそも虫干し(虫払い)って何?
虫干しとは、箱などに入れて保管されている絵画や書を取り出して、陰干しすることです。
神護寺だけでなく、他のお寺でも行われています。
風を通すことで虫による害やカビを防ぐねらいがあります。
お寺によっては、この時に「曝涼展」や「虫干し行事」などと銘打って、
寺宝の展示公開が行われることがあります。
神護寺の場合は、神護寺三像やその他の絵画・書跡が公開されます。
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神護寺の虫干しの拝観情報は?
虫干し行事の拝観情報
- 期間:5月1日~5月5日
- 拝観時間:午前9時00分~午後4時00分
- 拝観料:800円
- 場所:神護寺書院
神護寺の書院で虫干しされた寺宝の公開が行われます。
書院は神護寺楼門を通ってすぐ、進行方向右側にあります。
虫干し行事の日程は毎年固定なので、2018年も5月1日(火)~5月5日(土)に開催されるはずです。
神護寺三像だけでなく、空海の書である国宝「灌頂暦名」や仏画の国宝「釈迦如来像」なども展示されまれす。
ほかにも書院の石庭「灌頂の庭」の公開や茶室「了々軒」で呈茶(有料)があります。
国宝・両界曼荼羅(高雄曼荼羅)の公開はある?
神護寺の虫干しで国宝の絵画が公開されるとなると、
同じく神護寺が所有する国宝の両界曼荼羅(高雄曼荼羅)も公開されるのか?気にあるところですが、
両界曼荼羅は虫干し行事で公開されません。
神護寺金堂には両界曼荼羅のレプリカがあり、こちらは常時拝観することができます。
ただしサイズは実物よりかなり小さいです。
ちなみに現在、京都国立博物館に寄託されている両界曼荼羅は、
平成28年(2016年)から5年がかりの修理が行われている最中のようです。
金堂には神護寺三像の「伝源頼朝像」のレプリカもあり、こちらも通常拝観できます。
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