清水寺千日詣りの参拝コースアイキャッチ

清水寺の千日詣りでは、通常時は立ち入ることができない本堂の内々陣を特別拝観することができます。

 

実際に行ってきたので、通常時の参拝と異なる部分を画像や図を用いながら説明します。

清水寺の千日詣りの参拝ルート概要

清水寺の境内案内図
清水寺の境内案内図

図の下側から清水寺の境内に立ち入り、図の上部のオレンジで囲んだ場所まで進みます。

 

拡大したものが次の図です。

清水寺の轟門から本堂まで
清水寺の轟門から本堂まで

図の中の10番が轟門で、この手前に拝観券の売り場があります。

 

 

清水寺の拝観券売り場
清水寺の拝観券売り場

拝観券売り場で拝観券を購入します。

 

 

寺院の特別拝観で、通常拝観できない場所を拝観できる時は、拝観料が通常時より高く設定されている場合がありますが、清水寺の千日詣りの特別拝観の料金は通常時と同じです。

 

 

清水寺千日詣りの拝観券
清水寺千日詣りの拝観券

千日詣りの時期に頂ける拝観券は通常時のものとは異なります。

 

 

通常時の拝観券は次の画像のものです。

清水寺の通常時の拝観券
清水寺の通常時の拝観券

 

 

清水寺の有料区間は轟門の先からです。

 

清水寺の轟門
清水寺の轟門

轟門で拝観券を係の人に見せて有料区間に入ります。

 

 

轟門と本堂は回廊で繋がっています。

清水寺の轟門から本堂まで
清水寺の轟門から本堂まで

上図の12番が回廊で、13番が本堂です。

 

清水寺本堂前の回廊
清水寺本堂前の回廊

この回廊を渡り本堂に向かいます。

 

 

風鈴が涼しげです。

 

 

通常時はここから本堂正面の清水の舞台に向かいますが、千日詣りではその前に本堂の内々陣の特別拝観をします。

 

 

画像左側の人の列の先に本堂の内々陣に続く入り口があります。

 

 

 

本堂の内部は土足禁止なので、入口で土足を入れるためのビニール袋が配布されます。

 

靴を脱いで内々陣に入り、参拝します(詳細は後述)。

 

 

参拝が終わると、靴を履いて本堂の外に出ます。

 

土足を入れていたビニール袋を返却します。

 

 

この後、本堂の清水の舞台や音羽の滝の方に進むのが順路ですが、これらは通常の拝観時と同じです。

 

 

内々陣の参拝ルートの詳細を図を用いながら説明します。

 

本堂内々陣の参拝ルートの詳細を図で説明

本堂内々陣の仏像配置図
本堂内々陣の仏像配置図と千日詣りの参拝コース

本堂内々陣の参拝ルートの詳細を図で説明します。

 

 

まず、上図は大雑把なもので縮尺は正しくないです。

 

私がうろ覚えで作成したものなので、実際の状態とは異なる部分があるかもしれません。

 

 

ですが、仏像の配置に誤りはないはずです。

 

 

図の中央の一番大きな長方形は須弥壇で、その上にたくさんの仏像が配置されています。

 

 

図の左端から内々陣に入り、矢印のように時計回りに進みます。

 

 

 

左側(西面)の壁際で、ろうそくが販売されています。

 

ろうそくを購入するかどうかは参拝者の任意です。

 

 

ろうそくを購入したら願い事と氏名を記入します。

 

記入用のペンは近くに用意されています。

 

 

須弥壇の後ろ側に奪衣婆像、千手観音像、不動明王像が安置されていますが、各像の間にろうそくを立てる場所がありますので、種火から火をもらって好きな場所にろうそくを立てましょう。

 

 

 

私は200円の小さなサイズのろうそくを購入しましたが、大きなサイズのろうそくもありました。

 

 

 

ちなみに須弥壇とその後ろ側の3体の仏像の間には壁があるため、須弥壇上の仏像を後ろ側から見ることはできません。

 

 

 

内々陣の後ろ側の3体の仏像は造像年代がよくわからない奪衣婆像(私の目ではわからなかったという意味です)、江戸時代らしき千手観音立像、藤原時代らしき不動明王立像です。

 

 

 

千手観音立像は本堂のご本尊と同じ清水寺型千手観音ですが、須弥壇の中央に立つお前立の千手観音像より小型です。

 

 

図の右側(東面)の壁に千日詣り限定のお札が置かれているので、任意で頂くことができます。

清水寺千日詣りのお札
清水寺千日詣り限定のお札

お札の前には賽銭箱が置かれていますが、値段が設定されているわけではありませんので志納です。

 

 

お札が置かれている場所のそばには、昨年の千日詣りのお札を返却する箱が置かれていました。

 

 

 

図の下側(南側)の須弥壇正面に回ります。

 

 

須弥壇の上には、本尊の千手観音立像と両脇侍の地蔵菩薩立像・毘沙門天立像を安置する大きな厨子が3つありますが、この本尊と両脇侍の3体は秘仏であるため千日詣りの時も非公開です。

 

 

本尊の厨子の前にはお前立像が立っています。

 

これも本尊と同様に清水寺型千手観音です。

 

 

 

厨子の間には千手観音の眷属である二十八部衆が安置されていますが、狭いスペースに二十八部衆が数段のひな壇上に並んで配置されているため、後ろの方の像はよく見えません。

 

 

単純に考えて二十八部衆像は、本尊の厨子の左右にそれぞれに14体ずつ安置されていると思われます。

 

 

両端の風神像、雷神像は須弥壇とは別の高いところに1体ずつ安置されています。

 

 

上の図では風神と雷神の横を通るように矢印を書いていますが、実際は風神と雷神の下を通るように内々陣の内部を進みます。

 

風神と雷神は高い位置にあるので、少し気づきにくいです。

 

清水寺千日詣りのポスター
清水寺千日詣りのポスター

内々陣は写真撮影禁止なので、千日詣りのポスターの画像を掲載します。

 

ポスターの左上に写っている仏像が二十八部衆像です。

 

 

その右側に写っている黒い大きな箱のようなものが本尊の厨子で、厨子の前に立つお前立像の前から数本の紐が垂れています。

 

 

 

この紐は千手観音像と結ばれていて、参拝者はそのどれかに触れてご本尊と縁を結びます。

 

 

中央の紐に触れたくなるかもしれませんが、紐のご利益はどれも同じです。

 

混雑緩和のために空いた場所の紐に触れるようにしましょう。

 

 

 

参拝が終われば、図の左下の位置から本堂の外に出ます。

 

千日詣りの本堂内々陣の参拝は以上です。

 

 

実際の内々陣の内部は、上のポスターよりも薄暗く、荘厳な雰囲気ですよ!

 

 

千日詣りの待ち時間と参拝所要時間の目安は?

私が清水寺の千日詣りで内々陣を参拝したのは、平日の昼でした。

 

その時の参拝者はそれなりに多かったですが、待ち時間はありませんでした。

 

 

8月14日~8月16日の3日間限定で実施される夜間拝観時は混雑しそうです。

 

8月16日は五山の送り火の日なので、特に混雑するでしょう。

 

 

内々陣の参拝所要時間の目安は、5~10分程度です。

 

私は時間をかけて仏像を拝観したので20分くらいかかりました。

清水寺の御朱印の受付時間や場所は?御詠歌や限定の種類もある?

通常拝観と千日詣り特別拝観の違いのまとめ

  • 本堂の内々陣に立ち入ることができる
  • 内々陣の仏像を近くで拝観できる
  • 千日詣り限定のお札を頂ける

 

京都を代表する観光スポットになっている清水寺ですが、千日詣りは一般の参拝者も清水寺が信仰の場であることを再認識できる機会なのではないでしょうか。

 

 

仏像好きな私としては、本堂内々陣の雰囲気だけだなく、二十八部衆像の造形美にも魅了されました!

 

 

清水寺の千日詣り2017年の日程や拝観時間は?限定御朱印を頂ける?

千日詣りの特別拝観の日時は上記の記事で記載しています。