2017年秋に開催される第69回正倉院展の開催概要を紹介します。
比較混雑しづらいおすすめの曜日・時間帯や観覧所要時間の目安も記載しています。
2017年開催の第69回正倉院展の概要は?
展覧会の会場
- 奈良国立博物館の東新館・西新館
展覧会の期間
- 2017年(平成29年)10月28日(土)~11月13日(月)
通常は月曜日が休館日ですが、正倉院展の会期中は無休です。
会期中の開館時間
- 月曜日~木曜日 :午前9時00分~午後6時00分(入館受付終了は午後5時30分)
- 金・土・日・祝日:午前9時00分~午後8時00分(入館受付終了は午後7時30分)
(金・土・日・祝日に該当するのは、10月28日・29日、11月3日・4日・5日・10日・11日・12日)
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見学料金
当日券
- 一般 :1100円
- 大学生・高校生: 700円
- 中学生・小学生: 400円
障碍者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料です。
前売券・団体料金
- 一般 :1000円
- 大学生・高校生: 600円
- 中学生・小学生: 300円
- 親子ペア :1100円
当日券より100円お得です。
前売り券の販売について
前売券の販売期間は、9月13日~10月27日(金)まで。
下記にて販売
- 奈良国立博物館の観覧券売場
- 近鉄主要駅
- 近畿日本ツーリスト
- 東海ツアーズ
- JTB
- 日本旅行
- セブンイレブン
- ローソンチケット(Lコード:59988)
- チケットぴあ(Pコード:768-592)
- CNプレイガイド
- イープラス
団体料金について
団体割引は20名以上で適用されます。
親子ペア観覧券について
親子ペア観覧券は、一般1名と中学生・小学生1名がセットになったチケットで、中学生・小学生1名分の料金が実質タダになる料金設定です。
前売りのみです。
主要プレイガイド、一部のコンビニエンスストアで販売しますが、奈良国立博物館では販売されません。
オータムレイトチケット
- 一般 :800円
- 大学生・高校生:500円
- 中学生・小学生:200円
当日券より300円安いです。
オータムレイトチケットは下記の時間のみ使用できる当日券です。
- 月曜日から木曜日 :午後4時30分~午後6時00分(販売は午後3時30分以降)
- 金・土・日曜日と祝日:午後6時30分~午後8時00分(販売は午後5時30分以降)
閉館の1時間30分前から使用可能で、販売は閉館の2時間30分前からということです。
前売りは行っておらず、販売は奈良国立博物館の当日券売場のみです。
音声ガイド
- 利用料金:1台520円
日本語プログラム・こどもプログラム・外国語(英語・中国語・韓国語)プログラムがあります。
展示作品数
展示品の件数は58件。
展示品の内訳
- 北倉 :10件
- 中倉 :25件
- 南倉 :20件
- 聖語蔵:3件
上記のうち初出陳を含むものは10件
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混雑しづらくて待ち時間が少ない曜日や時間帯はいつ?
正倉院展は1日当たり平均1万人以上が見学しに来る人気の展覧会です。
1時間当たり1000人以上が来る計算になります。
なので1日中混雑するわけですが、やはり土日祝日に来館者が集中するので、平日の来館者数は平均より少ないはずです。
そうはいっても平日も混雑します。
月曜日から金曜日の平日の中でも土日から離れている水曜日、木曜日は比較的空いているので、平日に行くなら水・木曜日を狙う方が無難でしょう。
平日の注意点としては、学校・企業・サークルなどの団体や旅行会社が企画するツアー客と鉢合わせる可能性が高いことです。
一般の来館者もそうだと思いますが、ツアー客はランチタイムの時間帯は昼食をとる人が多いようなので、昼に行くならランチタイムに観覧する方が良いでしょう。
朝に行くなら開館時間ちょうどの9時00分に行くと、すでに待ち行列ができているため、すぐに入館できない可能性が高いです。
早めに行けば開館時にスムーズに入館できますが、開館時間まで待つ必要がありますから個人的にはあまりおすすめしません。
一番おすすめしたいのは遅めの時間帯に行くことです。
一般的に美術館・博物館の展覧会は閉館の1~2時間前が最も空いています。
正倉院展の会期中は、前述した閉館の1時間前から使用できるオータムレイトチケットが販売されます。
奈良国立博物館の展覧会でオータムレイトチケットが販売されるのは、年間で最も人気のある正倉院展ぐらいです。
チケットを安めに売ってでも会場の混雑を緩和させるために販売しているものでしょう。
オータムレイトチケットが販売されていること自体が、夕方が空いているということなので、閉館の1時間30分前からの時間帯も狙い目です。
私は2016年の正倉院展は日曜日の閉館1時間30分前に行って、オータムレイトチケットを購入しましたが、待ち時間は5分未満で入館できました。
混雑する土日祝日に行くなら閉館の1時間30分前がおすすめです。
土日祝日では、2017年11月3日(金・祝日)、11月4日(土)、11月5日(日)の三連休は特に混雑しそうなので、できるだけこの3日間は避ける方が良いでしょう。
曜日・時間帯とは別に天候も来館者数に影響します。
やはり雨天の日は来館者数が減ります。
遠方から来る人は雨天でも予定を変えない可能性が高いですが、比較的近隣に住む人の中には予定を変更する人がいるからです。
正倉院展の会場である奈良国立博物館の周辺には東大寺・興福寺・春日大社などの世界遺産があり、
それらの神社仏閣も観光しようと考えている人や奈良公園の鹿とたわむれたい人は、特に晴天の日に来館したいと考えるでしょう。
正倉院展の会期中は、奈良国立博物館のチケット売り場にも行列ができます。
前売券を購入していなければ、当日券売場の行列に並び、チケット購入後は正倉院展に入場するための行列にも並ぶことになりますので、前売券は購入しておきましょう。
ただし、オータムレイトチケットは当日にしか販売されないので、予め閉館の1時間30分前以降に入館する予定なら前売券を購入してはいけません。
正倉院展の見学所要時間の目安は?
正倉院展の見学所要時間の目安は、個人差はもちろんありますが、1時間~2時間程度です。
私は過去の正倉院展で、オータムレイトチケットが使用できる閉館の1時間30分前に入館しましたが、特に急いで観覧することもなく会場を後にすることができました。
私が特に好きなジャンルは仏像なので、仏像が多く出陳される展覧会では特に時間をかけますが、
正倉院展に出陳される文化財はドストライクのジャンルではないので、自分の中では観覧に比較的時間をかける展覧会ではありません。
ですが、あまり興味のないジャンルの展覧会でも、ほぼ同時刻に入館した他の来館者の方が観覧するペースが速いことの方が多いので、平均より時間をかけて観覧しているとは思います。
その私が1時間30分で足りたので、正倉院の宝物にある程度興味を持っている人でなければ、1時間30分で足りるのではないでしょうか。
さらに正倉院展の展示件数は少なめです。
2017年の正倉院展の場合は58件が出陳されます。
奈良国立博物館の特別展では、出陳される文化財が200件近くある展覧会が実施されることもありますし、
そこまで多くなくても百数十件の文化財が出陳される展覧会は珍しくないです。
正倉院展の出陳件数はそれらの3分の1から2分の1程度です。
展示物に対する興味の度合いにもよりますし、すべての展示物を観覧せずにみたいものだけを観覧する人もいるでしょうが、
春や夏の奈良国立博物館の特別展より観覧所要時間が短く済むと思われます。
もし春や夏の特別展を観覧したことがあるなら、その時の観覧所要時間が正倉院展の観覧所要時間を見積もる際の参考になると思います。
例年の正倉院展で出陳される宝物の中には目玉となる文化財があり、展示会場内では目玉の文化財の前には行列ができますが、
それを差し引いても春・夏の展覧会より観覧に時間がかからないのではないかと、私個人の経験から思います。
(2017年の目玉は、槃龍背八角鏡(ばんりゅうはいのはっかくきょう)や羊木臈纈屛風 (ひつじきろうけちのびょうぶ)でしょう。)
まとめ
- 空いている曜日は平日の中でも水・木曜日
- 昼ならランチタイムが比較的空いている
- 遅めに行くならオータムレイトの時間帯が狙い目
- 雨天の日も比較的空いている
- オータムレイトチケットを購入しないなら前売券を購入しておくこと
- 見学所要時間の目安は1時間~2時間
正倉院のアクセスルートは?場所と東大寺からの行き方を画像で紹介
時間に余裕があるなら奈良国立博物館から徒歩で行ける正倉院に行くのも良いのではないでしょうか。