京都・太秦(うずまさ)にある広隆寺(こうりゅうじ)は国内でも絶大な人気を誇る国宝・弥勒菩薩半跏像のお寺として知られていますが、
国宝の仏像は他にもたくさんあります。
この記事では広隆寺の国宝仏像の件数と一覧を紹介します。
広隆寺の国宝仏像の件数は?
広隆寺の国宝仏像件数は6件です。
京都府内では東寺(教王護国寺)の8件に次ぐ第2位の件数です。
全国的に見ると、法隆寺と興福寺、東大寺、東寺の次になるので第5位です。
広隆寺と同数の6件の国宝仏像(彫刻)を所有する寺院には奈良の唐招提寺があります。
広隆寺の国宝仏像一覧
広隆寺の国宝仏像一覧(6件)
- 弥勒菩薩半跏像(宝冠弥勒)(1体) 飛鳥時代 霊宝殿
- 弥勒菩薩半跏像(泣き弥勒)(5体)飛鳥時代 霊宝殿
- 不空羂索観音立像(1体)平安時代初期 霊宝殿
- 千手観音立像(1体)平安時代初期 霊宝殿
- 阿弥陀如来坐像(1体) 平安時代初期 講堂
- 十二神将立像(12体) 1064年 霊宝殿
上記一覧は造像された時代順に並べています。
次に各々の国宝仏像が安置されている場所と、公開期間について触れます。
広隆寺の国宝仏像の展示場所と拝観できる期間
広隆寺霊宝殿の国宝仏像一覧(5件)
- 弥勒菩薩半跏像(宝冠弥勒)(1体) 飛鳥時代
- 弥勒菩薩半跏像(泣き弥勒)(5体)飛鳥時代
- 不空羂索観音立像(1体)平安時代初期
- 千手観音立像(1体)平安時代初期
- 十二神将立像(12体) 1064年
広隆寺には霊宝殿と呼ばれる文化財の展示施設があります。
他の寺院で霊宝館と呼ばれるものと同様の展示施設です。
霊宝殿では5件の国宝仏像が安置されていて、5件すべてを通常拝観することができます。
広隆寺講堂の国宝仏像一覧(1件)
- 阿弥陀如来坐像(1体) 平安時代初期
広隆寺講堂には国宝の阿弥陀如来坐像が安置されています。
阿弥陀如来坐像は通常拝観できます。
広隆寺は弥勒菩薩半跏像や国宝5件を展示する霊宝殿の印象が強いですが、
講堂にも国宝1件が安置されているので、見落とさないようにしましょう。
ということで広隆寺の国宝仏像彫刻には非公開の秘仏はなく、すべて通年拝観することができます。