神護寺が所有する国宝、重要文化財の仏像の一覧とそれぞれの像を拝観できる場所・期間などを紹介します。
神護寺の国宝仏像一覧
神護寺の国宝彫刻一覧
- 薬師如来立像(金堂)
- 五大虚空蔵菩薩像(多宝塔 秘仏)
薬師如来立像
神護寺本尊で国宝の薬師如来立像は金堂の内陣で常時公開されています。
五大虚空蔵菩薩像
多宝塔は通常非公開なので、多宝塔に安置されている五大虚空蔵菩薩像も非公開の秘仏です。
毎年春と秋の3日間のみ特別公開が実施されます。
神護寺多宝塔の特別拝観はいつ?秘仏公開期間に御朱印を頂ける?
神護寺五大虚空蔵菩薩像の御開帳拝観の感想は?国宝秘仏の特別公開
神護寺の重要文化財仏像一覧
神護寺の重文彫刻一覧
- 日光菩薩・月光菩薩立像(金堂)
- 毘沙門天立像(毘沙門堂 拝観不可?)
- 板彫弘法大師像(大師堂 秘仏)
- 薬師如来坐像(京都国立博物館寄託)
- 愛染明王坐像(東京国立博物館寄託)
日光月光菩薩立像
日光菩薩像と月光菩薩像は国宝・薬師如来像の両脇侍として金堂で祀られています。
常時拝観可能です。
毘沙門天立像
毘沙門堂には、平安時代作の重文・毘沙門天像が安置されています。
毘沙門堂の中に立ち入ることはできないので、
せめて外から一目だけでも拝したいという淡い気持ちで毘沙門堂へ向かいましたが、
中の様子をうかがうことができなさそうでした。
毘沙門天像を見ることは諦めました。
板彫弘法大師像
大師堂の板彫弘法大師像は通常非公開で、毎年11月上旬に御開帳が行われます。
御開帳の詳細は次のとおり。
板彫弘法大師像の拝観情報
- 御開帳期間:11月1日~11月7日
- 拝観時間:午前9時00分~午後4時00分
- 拝観料:500円(神護寺境内の拝観料とは別で必要)
板彫弘法大師像は重要文化財で、1302年に造像された鎌倉時代の彫刻です。
板彫の仏像で著名なものといえば、奈良にある興福寺の国宝・板彫十二神将像でしょう。
興福寺・板彫十二神将像より、神護寺・板彫弘法大師像の方が厚みがあるように見えます。
丸彫りの木彫に比べると浮彫りの木彫は少ないので、印象に残りやすいですね。
薬師如来坐像
神護寺の薬師如来像というと、国宝の薬師如来立像が著名ですが、
重要文化財の薬師如来坐像もあります。
重文の薬師如来坐像は京都国立博物館に寄託されているので、神護寺で拝観することはできません。
展示場所は京都国立博物館にある平成知新館の1階ですが、展示期間は不定期です。
私は京都国立博物館にアクセスしやすい地域に住んでいることもあって、
年に何度か行きますが、重文・薬師如来坐像が展示されている頻度は高い印象があります。
本記事を作成している直近だと、2017年4月11日~5月21日も展示されていました。
京都国立博物館の公式サイト展示作品の一覧が掲載されているので、興味がある方は確認してください。
愛染明王坐像
康円作の愛染明王坐像は東京国立博物館に寄託されているので、神護寺では拝観できません。
過去に東京国立博物館で拝観したことがあるはずですが、展示場所の記憶が曖昧です(汗)
参考程度にしかなりませんが、本館1階の11室だったと思います。
展示期間は不定期のようです。
東京国立博物館の公式サイトで展示作品の一覧を確認できます。
神護寺で常時拝観できるお堂は金堂のみです。
最後に金堂に安置されている仏像を指定文化財以外のものも含めて紹介します。
神護寺金堂の仏像一覧
神護寺金堂の仏像
- 薬師如来立像(国宝 平安時代初期)
- 日光・月光菩薩立像(重要文化財 平安時代前期)
- 十二神将立像(室町時代)
- 四天王立像(室町時代)
- 阿弥陀如来坐像(鎌倉時代)
- 愛染明王坐像(鎌倉時代)
- 大国天像(昭和時代)
- 如意輪観音像(昭和時代)
- 地蔵菩薩像(昭和時代)
- 弁財天像(昭和時代)
金堂の愛染明王坐像は、えくぼがある珍しい仏像です。
えくぼがチャームポイントだからといって、決してかわいいわけではありません(笑)
11月の紅葉のシーズンは神護寺の参拝者が多く、混み合うため金堂内陣に立ち入れないようです。
国宝の薬師如来立像や重文の日光・月光菩薩立像を近くで拝観することを最優先したい方は、紅葉シーズン以外に参拝しましょう。
金堂では御朱印を頂けます。