国宝の仏像彫刻と言えば代表的なものは、いにしえの都があった奈良、京都の仏像が多いですが、
現代の首都・東京にはどのくらいあるのでしょうか?
関東には鎌倉大仏がありますが、もちろんこれは東京の仏像ではありません。
東京には美術館、博物館がたくさんあるので国宝仏像が多いのかもと期待できる気もします。
この記事では東京を含む関東の国宝仏像の件数や一覧を記載します。
関東の国宝仏像(彫刻)件数
関東の国宝仏像(彫刻)の件数は3件です。
県単位の所蔵件数の内訳は次の通り。
関東の国宝仏像件数(3件)
- 東京都 2件
- 神奈川県 1件
東京都の国宝仏像件数は2件です。
少ないっ!と思う方もいるかもしれませんが、関東第1位ですし、全国的にみれば上位なんですよ!
東京の国宝仏像件数は全国何位?
東京都の国宝仏像は2件ということですが、全国の都道府県では何番目に多いのでしょうか?
東京都の国宝仏像所有件数は全国第6位です!
2017年8月現在の国宝仏像(彫刻)の全件数は134件です。
2件で第6位ということは所有件数が一部の県に偏っていることがわかりますね。
1位~5位までは次の通りです。
都道府県別の国宝仏像所有件数
第1位:奈良県 74件
第2位:京都府 38件
第3位:和歌山県 5件
第3位:大阪府 5件
第5位:滋賀県 4件
上記のようにかなり所有件数に偏りがあります。
全国第3位の大阪府の国宝仏像一覧は?まとめて拝観するのがおすすめ
関東の国宝仏像一覧
関東の国宝仏像3件を紹介します。
まずは鎌倉大仏の通称で知られる高徳院の銅像阿弥陀如来坐像です。
これは神奈川県の国宝です。
鎌倉大仏は通常公開の仏像なので、高徳院を参拝すればいつでも拝観できます。
続いて東京都の国宝仏像ですが、まず大倉集古館の木造文殊菩薩騎象像があります。
国宝の仏像(彫刻)はほとんどが寺院や神社が所有しますが、木造文殊菩薩騎象像は美術館である大倉集古館が所有する国宝の仏像です。
木造文殊菩薩騎象像は大倉集古館で常設展示されていましたが、2014年から2019年まで施設改修工事のため長期休館しています。
木造文殊菩薩騎象像は期間限定で東京国立博物館(東博)で展示されるので、その時に拝観しましょう。
2017年の東博での展示期間は2017年5月9日(火)~2017年7月23日(日)です。
東京都のもう1件の国宝仏像は深大寺の銅像釈迦如来倚像です。
これは、2017年に国宝に新指定された仏像です。
銅像釈迦如来倚像は深大寺釈迦堂で常時拝観できます。
詳細:深大寺の釈迦如来倚像が国宝に指定!美しき白鳳仏を拝観方法は?
ちなみに2017年は深大寺の釈迦如来倚像以外にも2件の仏像が国宝に指定されています。
2017(平成29)年の新国宝仏像は3件!近年新指定の国宝彫刻一覧
まとめ
関東の国宝仏像の一覧(3件)
- 高徳院の銅像阿弥陀如来坐像
- 大倉集古館の木造文殊菩薩騎象像
- 深大寺の銅像釈迦如来倚像