高野山金剛峯寺が所蔵する運慶作の国宝・八大童子立像が2017年に公開されることが予定されています。
展示場所や期間、8体の童子の中でどの童子が展示されるか?などの情報を掲載しています。
八大童子立像の展示場所と期間は?
八大童子立像が展示される場所は東京国立博物館です。
東京国立博物館では「興福寺中金堂再建記念特別展 運慶」(以下、運慶展と記載します)が
2017年9月26日(火)~11月26日(日)に開催されます。
運慶展は、運慶や運慶の父・康慶、運慶の息子たちの仏像が展示されるということで
運慶作の仏像と推定されている金剛峯寺の国宝・八大童子立像が展示されます。
博物館・美術館の特別展では、会期中に展示替が行われることがよくあり、
展示品の一部の入れ替えが行われます。
運慶展の期間が2017年9月26日(火)~11月26日(日)ですが、詳細が公表されていないので、
八大童子立像が特別展の会期中ずっと展示されるとは言い切れません。
ですが、仏像彫刻は展示替されずに会期中ずっと展示されることが多いですし、
八大童子立像が過去に博物館・美術館で展示された時も展覧会の会期中ずっと展示されるのが普通だったので、
運慶展でも2017年9月26日(火)~11月26日(日)の間ずっと展示される可能性が高そうです。
八大童子立像が展示されるといっても、過去の八大童子の展示を振り返るとわかるように、
毎回8体すべてが展示されてきたわけではありません。
運慶展ではどの童子像が展示されるのでしょうか?
八大童子の中のどの童子像が展示される?
東京国立博物館の運慶展では、8体の童子のうち6体が展示されるようです。
具体的にどの童子像が公開されるのか、まだ詳細は公表されていませんが、間違いなく
・矜羯羅童子(こんがらどうじ)
・制多迦童子(せいたかどうじ)
・恵光童子(えこうどうじ)
・清浄比丘童子しょうじょうびくどうじ)
・恵喜童子(えきどうじ)
・烏倶婆誐童子(うぐばがどうじ)
の6体でしょう。
八大童子立像の残りの2体である
・指徳童子(しとくどうじ)
・阿耨達童子(あのくだどうじ)
は運慶作ではないので、これら2体を展示することは、運慶と運慶の父・息子たちの仏像を公開する運慶展の趣旨に合いません。
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八大童子立像は1~2体だけが展示されることも少なくないので、6体そろって展示される機会はそれほど多くはありません。
6体そろうのが、どのくらいの珍しいかは過去の展示記録を振り返るとよくわかります。
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八大童子立像の公開は高野山開創1200年記念があった2015年以来なので、およそ2年振りの公開になります。
運慶展では他の運慶の名作も展示されるので、2017年の中でかなり期待できる展覧会になるのではないでしょうか。
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これから楽しみです!
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